2014年 02月 11日
一夜明けて CD34の続き |
明くる朝は、昨日までの暴風雪もおさまり穏やかな天気になっていました。朝の内は、まだ昨日の雲が残っていましたが、だんだん晴れてきたようです。
富士山も中腹が見えています。真っ白ですね。まだ道は、雪が積もり真っ白です。お昼頃までは、融けないでしょう。昨日と同じで、窓を開けて雪見風呂に入り、着替えると、やはりCD34を直しに行こうと思いました。しかし、道路がまだ通れません。高速は通行止めです。それでも、ガラガラの都知事選の投票を終えると、その足で、出かけることにしました。
小さな道は、まだ20センチほど雪が積もっています。轍にハンドルを取られながらも、幹線道路に出るとさすがにもう雪はありません。
環八は車は空いていましたが、東名が川崎まで通行止めなので、このあたりから246に出るところが動きません。抜け道を通り、二子玉川で旧道を渡りました。
そこから、まだ一時間も掛けて、工藤さんのお宅に着く頃には、一時半頃になっていました。早速、機械を預け、お腹が空いたので、昼食を取りに戻りましたが、ファミレス以外はやっていません。日曜日の所為もあるでしょうが、雪の影響でしょう。お店を探すのに時間がかかり戻ってきたのは小一時間後でした。裏道は、まだ雪が堪っていてなかなか通れません。
工藤さんのところに戻ると、原因は究明され、慣らし運転をしていました。やはり原因は、昨日の寒さにあるようです。運ばれてくるときは、氷点下まで下がっていたことでしょう。その為、綿密に水平バランスが取られていた回転部の金属とプラスティックの収縮の違いから、バランスが崩れ、回転部分が触っていたそうです。それを再調整して、回転系を換えたので、またしばらくエージングに掛かるとのことでした。
そのエージングに掛かっている間、CD34の改造点について説明を受けました。改良点は、光学系のサーボとデジタルノイズつぶし、そして、電源から分けたモノラルのアナログアンプです。簡単に言えばこれだけなのですが、これが深いのです。オーディオは電源をいじれば音は変わります。線の太さを少し変えても、音に反映するのです。
25年以上の経験を積まれても、まだ音は向上していくそうです。今回も新しいアンプ用に、一段の改良がなされました。実際に、前のヴァージョンと聴き比べなくては解りませんが、相当変わっているそうです。その一例が、このプリント基板の裏打ちです。プリント基板用のうすい膜では、力強いエネルギーがでません。そこで、入念にプリント基板の上から配線を補強しています。
こちらが元の基板。
この様に、プリント基板が正確に盛り付けされています。この基板は、光ピイクアップのサーボ基板です。なるべくサーボが掛からない状態が音が良いのです。よく、トレーを一旦入れて回し、今一度トレーを出して入れ直すと音が良くなると言われます。それは、回転することによって、ある程度自動的にバランスの良い位置になるからです。それから今一度読み込ませると、サーボの量が少なくなり、電流の流れも整うので、音が安定してくるのでしょう。デジタル信号を読み取る、CDプレーヤーは徹底して、アナログプレーヤーなのです。
こちらは、モノ構成で作り直したアナログ回路です。この部分を電源から分けてモノ構成にすることにより、立体的な音が得られます。アンプつくりが出来る方は、この様に変更されれば、相当音が改善されます。またCDからの出力が、2vでると言って、パッシーブなアッティネッターを入れると、クラシックなどでは音がうすくなります。また、ボリュームの位置により周波数特性も変わるのは、周知の通りです。
この写真を工藤さんに公表しても構わないかと聞いたところ、一向に構いません。皆さんの音の向上に少しでも役に立てばと言われていました。もっとも、一つ一つの部品の吟味から始まって、取り付け方法で、全く音が変わります。それと、デジタルノイズの除去は、カットアンドトライで追い込んでいかなければなりません。それには、大変時間と徹底した追求心が必要です。ローマは一日にしてならずですね。
組み立てが終わっても、方々のあたりがでるまで回してから、急ぎ戻ってきました。行きは、二時間半も掛かったのですが、帰りは東名も開通していて、相対的に車の少ない道を30分ほどで戻ってきました。
早速、ハートレーの部屋で、第一声を聴いてみました。今まで使っていたHD-1とは、まったく違う音です。しばらく聴いていて、あまりにもドスがきいた音なので、別電源の部分が壁際にあったのを、おなじフロートの上に乗せてみました。あまりの音の変化に解っていてもビックリ。向きや位置をいろいろ試行錯誤して、最適と思われるところを選び、ソファーにゆっくりと腰を下ろしたら、安心したのか、あっという間に寝ていました。
長年使って来たCD34改との比較は、しばらく慣らし込んでからです。電源の置き方ひとつで、これぐらい変わるのですから、簡単にはAB比較できません。聞き込んでからですね。こうやって、休日があっという間に終わるのも、これはこれは楽しいものだと感じました。
火曜の休日は出張です。次回CD34Zを聴けるのは、今週末になりますね。そうそう、Z型というと26回も改善されたのでしょうかとご質問がありました。私の知るかぎりに置いても、25年間常にヴァージョンアップされていますので、回数は、数百回でしょう。このZ型はまだ二台目です。それでも、Z.1-6と記せられてます。どのバージョンのパーツを使ったか解るための記号だそうです。
いま、新幹線の揺れる車内の中で、この記事をまとめています。早く、かえってエージングが進んだ音を聴きたいですね。二台体勢になったので、一台は和室のユニコーン、今一台は、GRFのある部屋で使い込みます。また、スーツケースに入れて、持ち歩くことも出来ますから、CDの音がどこまでなるのか、皆さんのお宅に持ち込むことは出来ます。もっとも、手に入らない機械を持ち込まれても迷惑でしょうが、ここまでは、音は変わる可能性があるという意味では、ご自分の部屋の装置の診断にはなります。しかし、絶世の美女を部屋の持ち込まれて、ちらっと見せて持って帰るのは、とても酷な仕打ちですが、それで、ご本人がやる気になるのなら、試して見る意義はあるでしょう(笑)。
家で何回か聴いて、様々な手段を講じて、工藤さんとコンタクトを取った、淡路島のTさんの機械は、今年の冬から改造が始まるそうです。来年の今頃には、手に入れているでしょう。彼は、6台のCD34を工藤さんに預け、その中から一番信頼できるパーツを選んで作ってもらうそうです。いままでの苦労が報われましたね。
富士山も中腹が見えています。真っ白ですね。まだ道は、雪が積もり真っ白です。お昼頃までは、融けないでしょう。昨日と同じで、窓を開けて雪見風呂に入り、着替えると、やはりCD34を直しに行こうと思いました。しかし、道路がまだ通れません。高速は通行止めです。それでも、ガラガラの都知事選の投票を終えると、その足で、出かけることにしました。
小さな道は、まだ20センチほど雪が積もっています。轍にハンドルを取られながらも、幹線道路に出るとさすがにもう雪はありません。
環八は車は空いていましたが、東名が川崎まで通行止めなので、このあたりから246に出るところが動きません。抜け道を通り、二子玉川で旧道を渡りました。
そこから、まだ一時間も掛けて、工藤さんのお宅に着く頃には、一時半頃になっていました。早速、機械を預け、お腹が空いたので、昼食を取りに戻りましたが、ファミレス以外はやっていません。日曜日の所為もあるでしょうが、雪の影響でしょう。お店を探すのに時間がかかり戻ってきたのは小一時間後でした。裏道は、まだ雪が堪っていてなかなか通れません。
工藤さんのところに戻ると、原因は究明され、慣らし運転をしていました。やはり原因は、昨日の寒さにあるようです。運ばれてくるときは、氷点下まで下がっていたことでしょう。その為、綿密に水平バランスが取られていた回転部の金属とプラスティックの収縮の違いから、バランスが崩れ、回転部分が触っていたそうです。それを再調整して、回転系を換えたので、またしばらくエージングに掛かるとのことでした。
そのエージングに掛かっている間、CD34の改造点について説明を受けました。改良点は、光学系のサーボとデジタルノイズつぶし、そして、電源から分けたモノラルのアナログアンプです。簡単に言えばこれだけなのですが、これが深いのです。オーディオは電源をいじれば音は変わります。線の太さを少し変えても、音に反映するのです。
25年以上の経験を積まれても、まだ音は向上していくそうです。今回も新しいアンプ用に、一段の改良がなされました。実際に、前のヴァージョンと聴き比べなくては解りませんが、相当変わっているそうです。その一例が、このプリント基板の裏打ちです。プリント基板用のうすい膜では、力強いエネルギーがでません。そこで、入念にプリント基板の上から配線を補強しています。
こちらが元の基板。
この様に、プリント基板が正確に盛り付けされています。この基板は、光ピイクアップのサーボ基板です。なるべくサーボが掛からない状態が音が良いのです。よく、トレーを一旦入れて回し、今一度トレーを出して入れ直すと音が良くなると言われます。それは、回転することによって、ある程度自動的にバランスの良い位置になるからです。それから今一度読み込ませると、サーボの量が少なくなり、電流の流れも整うので、音が安定してくるのでしょう。デジタル信号を読み取る、CDプレーヤーは徹底して、アナログプレーヤーなのです。
こちらは、モノ構成で作り直したアナログ回路です。この部分を電源から分けてモノ構成にすることにより、立体的な音が得られます。アンプつくりが出来る方は、この様に変更されれば、相当音が改善されます。またCDからの出力が、2vでると言って、パッシーブなアッティネッターを入れると、クラシックなどでは音がうすくなります。また、ボリュームの位置により周波数特性も変わるのは、周知の通りです。
この写真を工藤さんに公表しても構わないかと聞いたところ、一向に構いません。皆さんの音の向上に少しでも役に立てばと言われていました。もっとも、一つ一つの部品の吟味から始まって、取り付け方法で、全く音が変わります。それと、デジタルノイズの除去は、カットアンドトライで追い込んでいかなければなりません。それには、大変時間と徹底した追求心が必要です。ローマは一日にしてならずですね。
組み立てが終わっても、方々のあたりがでるまで回してから、急ぎ戻ってきました。行きは、二時間半も掛かったのですが、帰りは東名も開通していて、相対的に車の少ない道を30分ほどで戻ってきました。
早速、ハートレーの部屋で、第一声を聴いてみました。今まで使っていたHD-1とは、まったく違う音です。しばらく聴いていて、あまりにもドスがきいた音なので、別電源の部分が壁際にあったのを、おなじフロートの上に乗せてみました。あまりの音の変化に解っていてもビックリ。向きや位置をいろいろ試行錯誤して、最適と思われるところを選び、ソファーにゆっくりと腰を下ろしたら、安心したのか、あっという間に寝ていました。
長年使って来たCD34改との比較は、しばらく慣らし込んでからです。電源の置き方ひとつで、これぐらい変わるのですから、簡単にはAB比較できません。聞き込んでからですね。こうやって、休日があっという間に終わるのも、これはこれは楽しいものだと感じました。
火曜の休日は出張です。次回CD34Zを聴けるのは、今週末になりますね。そうそう、Z型というと26回も改善されたのでしょうかとご質問がありました。私の知るかぎりに置いても、25年間常にヴァージョンアップされていますので、回数は、数百回でしょう。このZ型はまだ二台目です。それでも、Z.1-6と記せられてます。どのバージョンのパーツを使ったか解るための記号だそうです。
いま、新幹線の揺れる車内の中で、この記事をまとめています。早く、かえってエージングが進んだ音を聴きたいですね。二台体勢になったので、一台は和室のユニコーン、今一台は、GRFのある部屋で使い込みます。また、スーツケースに入れて、持ち歩くことも出来ますから、CDの音がどこまでなるのか、皆さんのお宅に持ち込むことは出来ます。もっとも、手に入らない機械を持ち込まれても迷惑でしょうが、ここまでは、音は変わる可能性があるという意味では、ご自分の部屋の装置の診断にはなります。しかし、絶世の美女を部屋の持ち込まれて、ちらっと見せて持って帰るのは、とても酷な仕打ちですが、それで、ご本人がやる気になるのなら、試して見る意義はあるでしょう(笑)。
家で何回か聴いて、様々な手段を講じて、工藤さんとコンタクトを取った、淡路島のTさんの機械は、今年の冬から改造が始まるそうです。来年の今頃には、手に入れているでしょう。彼は、6台のCD34を工藤さんに預け、その中から一番信頼できるパーツを選んで作ってもらうそうです。いままでの苦労が報われましたね。
by TANNOY-GRF
| 2014-02-11 20:22
| オーディオ雑感 CD
|
Comments(11)
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(Y)
at 2014-02-11 20:58
x
ありゃー、あの美音にすっかりTさんもやられてしまったようですね(笑)。ところで、昨日はお疲れさまでした。大阪・下町の良さと悪さが同時に出たような一夜でしたが、また懲りずにおこし下さい。
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GRF
at 2014-02-11 21:33
x
(Y)さん、昨日は、ごちそうさまでした。美味しいたら胃袋と、お肉でした。あの地区ならではのディープな味です。同時に、あの地区ならではの出来事でしたね。常連で金を落としていたら何しても良いと言う、身勝手な発言には、二の句が継げませんでした。今度は、お好み焼きやさんの方でしょうか(笑い)。
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(Y)
at 2014-02-11 22:38
x
GRF様
僕も20年以上通っていて、あんなことは初めてでした。マスターもママさんも「申し訳ない」って。
そうですね、今度はお好み焼きやさんにしましょう。でも、あっちはあっちで話し好きのオバちゃんが、話に割り込んで来たりして(笑)。まあ、オバちゃんは話せばすぐ分かってくれるので大丈夫ですが。
それより僕は阿佐ヶ谷の幻のトリッパが恋しいです(笑)。
僕も20年以上通っていて、あんなことは初めてでした。マスターもママさんも「申し訳ない」って。
そうですね、今度はお好み焼きやさんにしましょう。でも、あっちはあっちで話し好きのオバちゃんが、話に割り込んで来たりして(笑)。まあ、オバちゃんは話せばすぐ分かってくれるので大丈夫ですが。
それより僕は阿佐ヶ谷の幻のトリッパが恋しいです(笑)。
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GRF
at 2014-02-11 22:42
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阿佐ヶ谷の幻のトリッパをリクエストしておきましょう。ご予定が決まったらご連絡下さい!そういえば、あのお好み焼きやさんのおばさんは大変な話し好きでしたね(笑)。
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(Y)
at 2014-02-11 22:54
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GRF様
了解しました。改めて私信致します!
了解しました。改めて私信致します!
絶世の美女を部屋の持ち込まれて、ちらっと見せて持って帰るのは、とても酷な仕打ち・・でも良いです。田舎娘(オリジナルCD-34)との違いがどれほどなのかも知りたいです。
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チューバホーン
at 2014-02-12 11:27
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こんにちは。
こちらもぜひCD34の試聴をお願いします。怖いもの見たさ、いや聴きたさなんですが。
こちらもぜひCD34の試聴をお願いします。怖いもの見たさ、いや聴きたさなんですが。
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GRF
at 2014-02-12 13:06
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shanshanさん チューバホーンさん お止めになった方が良いと思います(笑い)。あなたがたは、美女が何を意味するか解っているからです。20年前にも何回かやりました。Nagraウイリスより感染力が強いですから(笑い)。
見るなと言われれば余計見たくなります。
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GRF
at 2014-02-12 13:51
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オリジナルのCD34がお目見えしたのは、1985年でした。その頃の水準では、画期的なCDプレーヤーで、その前が、カセットの時代ですから、ピラミッド型の極めてしっかりとした音がします。それが特徴ですが、装置によっては、眠いと感じている方も多かったですね。それ以降は、幾分ハイ上がりの傾向に修正されていますから。しかし、DATの音と比べると、44.1と48の差は大きいのですが、ピラミッド構造の音は同じなのですが、、。
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GRF
at 2014-02-12 13:55
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shanshanさん それでは、お見せ致しましょう!。但し、当方は一切の責任を取りませんせんから、そのつもりで(笑)。
実際には、使用するSPやケーブルも選びます。SPの分解力がない場合は、もやもやしたり、反対にきつくなります。そのあたりの問題も明らかにするので、怖いプレーヤーなんですね。
実際には、使用するSPやケーブルも選びます。SPの分解力がない場合は、もやもやしたり、反対にきつくなります。そのあたりの問題も明らかにするので、怖いプレーヤーなんですね。