2015年 03月 02日
和室の音はオーディオは上がりの音? |
ひさしぶりにRICHEBOURGさんが"Consequence"の音を聴きに来られたのですが、私としては、何時も聞いている和室の方の音が、是枝さんのアンプで、ほぼ完成したので、そちらの方を聞いていただきたいと思いましたが、ユニコーンの音は、一般的なオーディオの参考にはならないとも思いました。しかし、我が家の和室のユニコーンも、"Consequence"も特殊なSPで、他の方の余り参考にならない音が家では鳴っていますので、どこかを変えると良くなるよ、というアドヴァイスは出来るのですが、今の家の様な音を出すのは、相当、難しいねというしか無くなってきました。
もちろん、ユニコーンも是枝さんのアンプも、注文すれば入るのですから、やる気のある方は、ぜひ挑戦していただきたいのですが、組み合わせと、調整の問題は、やはりその技術を習得していただかないと身につきません。まだ言わないことの方が多いのではと、訊かれるのですが、言わないのではなく、いえないことの方が、遥かに多いからですね。また、言葉では表せない表現方法だから音楽なのであり、それを再現する技術としてのオーディオなのです。だから楽しいし、大変でもあるのです。
誰に聞いてもらってもいいと思う心と、反対に聞かせてもわからないかもしれないとも思いが交差します。結果は、音に反映するからです。今回も、平行法の実践を少ししました。この平行法・交差法という言葉も、立体写真の見方から、流用させて貰ったのですが、オーディオでも用語としてだいぶ流通してきました。しかし、その差が、0.5mmでも大きく変わるという事を実際に聞かないと想像も付かないことでしょう。その調整を行えるかが、平行法の第一歩になります。
それに比べると、交差法は、簡単です。部屋のコーナーに置いて、ぴったりと45度に配置すればいいのですから、そしてその頂点で、モノラル増がぴったりと中央に来るように、微調整をすればいいのです。実験をする必要があるのは、壁から何センチ離すかですが、これは、試行錯誤をすればすぐに解ります。私の場合は、7〜8センチ離しています。それ以下では、音がこもるし、それ以上では壁の効果が薄れます。
平行法の一番難しい点は、部屋のどこに置くかです。床置きのT4は部屋のほぼ中央に置いています。"Consequence"は部屋の1/4ぐらいのところですね。少しだけ前に来ています。その少しだけが、試行錯誤の範囲です。そして重要なのは、SPの間隔です。音が薄くなるポイントと、濃くなりすぎるポイントが交互に現れます。それを見極めて最適値を探る事が重要です。普通の配置のように、視聴者の方を向いている配置にするときと、平行法の音が全く違うことに、気がつけば、平行法で鳴らすことが出来ます。SP自身から音がしている間は、平行法は解らないでしょう。
そして、平行法の良さは、ステレオをSPの真ん中で聞かなくてもバランス良い音が鳴るということです。私の場合は、真ん中で調整をして、位置決めは行いますが、あとはほとんど、右のSPより外側で聞いたり、反対側のやはりSPの間隔より外側で聴いている方が多いのです。そこでも、まったくバランスは変わらないし、オーケストラも中央に定位しています。実際のホールへ聴きに行っても、右の端や左の前の方で聞いていたりしています。真ん中は落ち着かない気がするぐらいです。
このユニコーンで言えば、やはりバッグロードホーンの形式で、ロードを掛けて低音を増強している点がユニークですね。。他のGerman Physiksのシステムが低音用に専用SPを使っているのに対し、一つのユニットの裏表を使っているので、スピード差も位相差もなく大変自然な音がします。そして、アンプを吟味して使えば、45Hz近くの音までストレス無く聴くことが出来ます。
勿論、オーケストラでは、その以下の低い音も鳴ってはいますが、ほとんどは、50Hz〜150Hzぐらいの音を、低音として認識しているのです。その量感とバランスが大事なのであって、必ずしも周波数特性だけでないところが大切だと思います。今回、パワーアンプが力のある6336Bのモノラルパワーアンプに変わったことで、超低域の定位感が変わりました。低域までしっかりと音が定位するのです。レコードやステレオアンプを使っていると、最低域は左右が合成されてきますから、広がりや実在感が少し削がれます。今回は演奏会の実演を二階席から見下ろしている感覚におそわれます。
RICHEBOURGさんにはユニコーンの音はどの様に聞こえたのでしょう?ご感想が楽しみですね。私自身は、和室に来てから、美味しいワインで気持ち良くなってしまったので、良く憶えていません(笑)。Oさんにも、聞かなければ!彼も久しぶりのお酒だったので、良く憶えていないかな(爆)
もちろん、ユニコーンも是枝さんのアンプも、注文すれば入るのですから、やる気のある方は、ぜひ挑戦していただきたいのですが、組み合わせと、調整の問題は、やはりその技術を習得していただかないと身につきません。まだ言わないことの方が多いのではと、訊かれるのですが、言わないのではなく、いえないことの方が、遥かに多いからですね。また、言葉では表せない表現方法だから音楽なのであり、それを再現する技術としてのオーディオなのです。だから楽しいし、大変でもあるのです。
誰に聞いてもらってもいいと思う心と、反対に聞かせてもわからないかもしれないとも思いが交差します。結果は、音に反映するからです。今回も、平行法の実践を少ししました。この平行法・交差法という言葉も、立体写真の見方から、流用させて貰ったのですが、オーディオでも用語としてだいぶ流通してきました。しかし、その差が、0.5mmでも大きく変わるという事を実際に聞かないと想像も付かないことでしょう。その調整を行えるかが、平行法の第一歩になります。
それに比べると、交差法は、簡単です。部屋のコーナーに置いて、ぴったりと45度に配置すればいいのですから、そしてその頂点で、モノラル増がぴったりと中央に来るように、微調整をすればいいのです。実験をする必要があるのは、壁から何センチ離すかですが、これは、試行錯誤をすればすぐに解ります。私の場合は、7〜8センチ離しています。それ以下では、音がこもるし、それ以上では壁の効果が薄れます。
平行法の一番難しい点は、部屋のどこに置くかです。床置きのT4は部屋のほぼ中央に置いています。"Consequence"は部屋の1/4ぐらいのところですね。少しだけ前に来ています。その少しだけが、試行錯誤の範囲です。そして重要なのは、SPの間隔です。音が薄くなるポイントと、濃くなりすぎるポイントが交互に現れます。それを見極めて最適値を探る事が重要です。普通の配置のように、視聴者の方を向いている配置にするときと、平行法の音が全く違うことに、気がつけば、平行法で鳴らすことが出来ます。SP自身から音がしている間は、平行法は解らないでしょう。
そして、平行法の良さは、ステレオをSPの真ん中で聞かなくてもバランス良い音が鳴るということです。私の場合は、真ん中で調整をして、位置決めは行いますが、あとはほとんど、右のSPより外側で聞いたり、反対側のやはりSPの間隔より外側で聴いている方が多いのです。そこでも、まったくバランスは変わらないし、オーケストラも中央に定位しています。実際のホールへ聴きに行っても、右の端や左の前の方で聞いていたりしています。真ん中は落ち着かない気がするぐらいです。
このユニコーンで言えば、やはりバッグロードホーンの形式で、ロードを掛けて低音を増強している点がユニークですね。。他のGerman Physiksのシステムが低音用に専用SPを使っているのに対し、一つのユニットの裏表を使っているので、スピード差も位相差もなく大変自然な音がします。そして、アンプを吟味して使えば、45Hz近くの音までストレス無く聴くことが出来ます。
勿論、オーケストラでは、その以下の低い音も鳴ってはいますが、ほとんどは、50Hz〜150Hzぐらいの音を、低音として認識しているのです。その量感とバランスが大事なのであって、必ずしも周波数特性だけでないところが大切だと思います。今回、パワーアンプが力のある6336Bのモノラルパワーアンプに変わったことで、超低域の定位感が変わりました。低域までしっかりと音が定位するのです。レコードやステレオアンプを使っていると、最低域は左右が合成されてきますから、広がりや実在感が少し削がれます。今回は演奏会の実演を二階席から見下ろしている感覚におそわれます。
RICHEBOURGさんにはユニコーンの音はどの様に聞こえたのでしょう?ご感想が楽しみですね。私自身は、和室に来てから、美味しいワインで気持ち良くなってしまったので、良く憶えていません(笑)。Oさんにも、聞かなければ!彼も久しぶりのお酒だったので、良く憶えていないかな(爆)
by TANNOY-GRF
| 2015-03-02 22:30
| オーディオ雑感
|
Comments(2)
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椀方
at 2015-03-03 21:40
x
先日のコンサートでも感じたのですが、会場全体が音楽を共有する一体感が訪れると、感動がこみ上げてきます。
小生がクラシック音楽をオーディオ機器で再生するのも、コンサートホール同様の感動を味わいたいからです。
指向性のあるSPなら厳密な平行法の調整が必要ですが、幸いにも360度放射のDDDユニットに出会いました。
ライブ録音を聴くと楽器とホールの響きが一体となり、ステージが見えるように聴こえる素晴らしい録音があります。
でもそれを描写的に聴こえるように文章にするのは難しいです。
「百聞は一聴に如かず」というオーディオ諺が有りますが、同じ場を共有していても、人それぞれ聴いているポイント、フォーカスしているところが違います。
それらが同じ感覚の人を探すのは至難の技かもしれませんが、文章にして書き続けることで同じ感覚を持つ人に巡り会えるかも知れません。
少なくとも、小生はGRFさんの文章から聴こえる音楽を聴いた経験もありますし、何が変わったのかもわかります。
拙宅のユニコーンが目指すところも同じ頂きだからでしょうね。
小生がクラシック音楽をオーディオ機器で再生するのも、コンサートホール同様の感動を味わいたいからです。
指向性のあるSPなら厳密な平行法の調整が必要ですが、幸いにも360度放射のDDDユニットに出会いました。
ライブ録音を聴くと楽器とホールの響きが一体となり、ステージが見えるように聴こえる素晴らしい録音があります。
でもそれを描写的に聴こえるように文章にするのは難しいです。
「百聞は一聴に如かず」というオーディオ諺が有りますが、同じ場を共有していても、人それぞれ聴いているポイント、フォーカスしているところが違います。
それらが同じ感覚の人を探すのは至難の技かもしれませんが、文章にして書き続けることで同じ感覚を持つ人に巡り会えるかも知れません。
少なくとも、小生はGRFさんの文章から聴こえる音楽を聴いた経験もありますし、何が変わったのかもわかります。
拙宅のユニコーンが目指すところも同じ頂きだからでしょうね。
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TANNOY-GRF at 2015-03-03 21:54
椀方さん 椀方さんもとうとうユニコーンに巡り会えました。念ずれば通ずるのでしょう。私も、そのようにしてきました。そして、今のこの音に巡り会えたのです。家に来て、同じ音を聞かれても、目的地が違えば、受ける感想も違います。
コンシーケンスは、広い部屋と、アンプ類を選びます。そこへ行くと、ユニコーンは、どの様なアンプでも一応の音はでます。そこから、更なる高みを目指すとまったく違う景色が見えてくるのは、槍ヶ岳小屋と槍ヶ岳山頂の景色の差みたいな物です。行った人しか解りません。
今のユニコーンは、富士山を除いて、日本第二の高峰の北岳と第三の高峰の間の岳に登っているような感覚です。オーディオでここまで来るのかというのが、実感ですね。何だか解りにくい表現で済みませんが。
コンシーケンスは、広い部屋と、アンプ類を選びます。そこへ行くと、ユニコーンは、どの様なアンプでも一応の音はでます。そこから、更なる高みを目指すとまったく違う景色が見えてくるのは、槍ヶ岳小屋と槍ヶ岳山頂の景色の差みたいな物です。行った人しか解りません。
今のユニコーンは、富士山を除いて、日本第二の高峰の北岳と第三の高峰の間の岳に登っているような感覚です。オーディオでここまで来るのかというのが、実感ですね。何だか解りにくい表現で済みませんが。