2015年 09月 15日
ちょっと休憩! 6336Bアンプ |
サルツブルグの写真を整理していました。我ながらバシャバシャよく撮ったものだと思います。時間が限られていましたので、駆け足で撮りまくったので、コメントが追いつきません。ここで少しお時間をいただいて、整理します。前の記事も、あとから書き足すことがあるので、またお時間があるときに眺めて下さい。
さて、日本に戻ってきてからも、もう二週間経ちました。時間の経つのは早いもので、馬齢だけは駆け足に忍び寄ってきます。天候は異常の極みで、小型の台風が通過したと思ったら、それが日本海に停滞して、南から雨雲を引き寄せ三日三晩も雨が降り続くという経験した事がない異常気象です。鬼怒川の堤防が決壊して大洪水になり、東京直下の地震で目を覚まされ、桜島ばかりか阿蘇山まで噴火するという、天変地異が続いています。予想される東京直下型の関東大震災は、今回の1000倍のエネルギーだそうです。それがどれほどの被害を及ぼすのか、また、今回の台風はまだ序の口で、海水温度上昇が続く限りいつでも起こりうる事態なのです。
この一週間だけでもこれだけの予兆があり、そこに加えて、政治の暴走、原発の見切り発車による再稼働!福島第一の汚染水でさえ、海に垂れ流している無責任さで、異常な状況は続いています。毎週の様に国会内外で静かに行われる10万人規模の抗議デモの報道もしない、新聞やテレビは一体なんの為にあるのでしょう。
10日の夕方日本海の台風18号の上を通りました。
のんびりと写真の整理で時間を取られている場合では無いと、心の声も響いてきます。台風はまだ来るし、地震はいつ来るか解らないし、気圧の変化や気温の変化で、体調も狂うし、個人的には時差ボケも治らないし、落ち着きません。
そんな中、唯一、調子が良いのが、和室のユニコーンです。戻ってきた時は、電源を落としていたので、調子が上がるまで、二三日掛かりましたが、その間はこちらの調子も上がらないので、どちらの原因だか解らない状態が続きましたが、さすがに先週末ぐらいになると、調子が上がってきました。土曜日の朝の震度4の地震の影響があるかと懸念しましたが、全くなく、調子は上がっています。
日曜日には、久しぶりにOさんが、我々の中だけの関心時の電源ケーブルを持って来てくれました。普通の二芯ケーブルです。通常は、ねずみ色が多いのですが、それを緑とか黄色に変えると音が変わります。二人が是枝さんに製作していただいた6336Bアンプでは、その色の差で音が変わるのです。考えてみれば当たり前で、絶縁体のビニールに含まれる色の材料が、音の傾向を決めるのですね。ネズミは地味な音で、よくある赤黒は余り良い音がしません。
黄色と緑の比較をしました。これで音の傾向が変わるのですから、オーディオは何があるか解りませんね。何十年も前に作られたビニールを使わない絶縁体で巻かれたウェスタンのケーブルが音が良いと言われるのも理解できます。ただこうした比較試聴で気をつけなくてはいけないのは、音が変わったのと音が良くなったのは違うと言う事です。人は、相対比較は出来ますが、絶対比較は、よほど経験を積まないと出来ません。安易に結論を出すのではなく、時間を掛けて比較検討していくことが大切です。
久しぶりのOさんは、縦型配置になったユニコーンは聴かれていません。彼は以前の方の横型配置の方の音が、ホールトーンなども良く聞こえてよかったと言われます。そこで、何時も聴いている椅子の位置を20センチほど前に出して丁度、DDDユニットと正三角形の頂点付近で聴いていただきました。普通のSPと違って指向性は変わりませんから、位置をそんなに選ばないのですが、高域ではなく、低域の音場が違って聞こえます。
その位置に入ると、音場の聞こえ方が違ってホールの中に入り込むように聞こえます。音の粒たちがよくなって、立体的な音に包まれるのです。その位置で、高域のレヴェルを下げてみました。クラシック専門で聴く場合は、その位置が、マッチするようです。現在のユニコーンカスタムは、左から二番目がフラットの位置ですが、アッティネッターがキャビネットに内蔵されている初期のタイプでは、一番左がフラットに聞こえます。
その微妙な差も聞き比べして貰いました。また、久しぶりに6336Bにしっかりとドライブされたユニコーンも、朗々と音楽を鳴らし始めたのです。6336Bアンプは,是枝さんご自身が、いままで作られた中でも、もっとも音の良いアンプの一つだと言われたアンプです。6336と言う、安定化電源用に開発された内部インピーダンスの低い球をオーディオ用の出力管として使うための、特殊な出力トランスや、固定バイアスの電流値の細かい調整回路等、是枝さんの今までの経験が凝縮したアンプです。
何よりも素晴らしいのは、どこまでも音が破綻せず、ダイナミックスの変化に対応する様です。普通のアンプは、音が大きくなると、頭打ちになったり、歪みが増大して音が汚れます。また小さな音が滲んだりします。シングルアンプが良いと言われる方の多くは、効率の良いSPをお使いか、プッシュプルの解像度の甘さを言われます。しかし、この6336Bp.p.アンプは、シングルアンプの音の清らかさと、大出力アンプのダイナミックレンジを兼ね備えた稀有な存在だと、Oさんと認識しています。
現在使用しているトランスがグレーのアンプは、一号機ですが、ますます入手しがたくなってきた6336Bの個体差に対応するため、固定バイアスの電流値調整を、独立して行えるように、改造していただきました。その為、双三極管には必ずある、二つのユニットの違いも独立して調整できるのです。また、この電流値の調整は、真空管の動作曲線を変化することができるので、あたかもダンピングファクターコントロールのように使えます。
その微妙な電流調整を使って、曲のスケールに合わせて微妙にバイアス値を変えています。その違いをOさんにも聴いていただきました。彼の中で、ユニコーンの存在が一層大きくなったようです。ヤンソンス・コンセルトヘボウのRCO盤を聴いてみました。ふだんは聞こえにくいホルンの地の底から絞り出される音や混沌とした苦渋に満ちた音もでて、この演奏の凄さを改めて実感しました。
このユニコーンを最高の音で鳴らすために是枝さんに作っていただいた6336Bアンプの真価がでてきました。低域の実在感とダイナミックレンジの自然な拡大。同じユニコーンをお使いの方々にも是非聴いていただきたいですね。Oさんのご感想が楽しみです。
さて、日本に戻ってきてからも、もう二週間経ちました。時間の経つのは早いもので、馬齢だけは駆け足に忍び寄ってきます。天候は異常の極みで、小型の台風が通過したと思ったら、それが日本海に停滞して、南から雨雲を引き寄せ三日三晩も雨が降り続くという経験した事がない異常気象です。鬼怒川の堤防が決壊して大洪水になり、東京直下の地震で目を覚まされ、桜島ばかりか阿蘇山まで噴火するという、天変地異が続いています。予想される東京直下型の関東大震災は、今回の1000倍のエネルギーだそうです。それがどれほどの被害を及ぼすのか、また、今回の台風はまだ序の口で、海水温度上昇が続く限りいつでも起こりうる事態なのです。
この一週間だけでもこれだけの予兆があり、そこに加えて、政治の暴走、原発の見切り発車による再稼働!福島第一の汚染水でさえ、海に垂れ流している無責任さで、異常な状況は続いています。毎週の様に国会内外で静かに行われる10万人規模の抗議デモの報道もしない、新聞やテレビは一体なんの為にあるのでしょう。
のんびりと写真の整理で時間を取られている場合では無いと、心の声も響いてきます。台風はまだ来るし、地震はいつ来るか解らないし、気圧の変化や気温の変化で、体調も狂うし、個人的には時差ボケも治らないし、落ち着きません。
そんな中、唯一、調子が良いのが、和室のユニコーンです。戻ってきた時は、電源を落としていたので、調子が上がるまで、二三日掛かりましたが、その間はこちらの調子も上がらないので、どちらの原因だか解らない状態が続きましたが、さすがに先週末ぐらいになると、調子が上がってきました。土曜日の朝の震度4の地震の影響があるかと懸念しましたが、全くなく、調子は上がっています。
日曜日には、久しぶりにOさんが、我々の中だけの関心時の電源ケーブルを持って来てくれました。普通の二芯ケーブルです。通常は、ねずみ色が多いのですが、それを緑とか黄色に変えると音が変わります。二人が是枝さんに製作していただいた6336Bアンプでは、その色の差で音が変わるのです。考えてみれば当たり前で、絶縁体のビニールに含まれる色の材料が、音の傾向を決めるのですね。ネズミは地味な音で、よくある赤黒は余り良い音がしません。
黄色と緑の比較をしました。これで音の傾向が変わるのですから、オーディオは何があるか解りませんね。何十年も前に作られたビニールを使わない絶縁体で巻かれたウェスタンのケーブルが音が良いと言われるのも理解できます。ただこうした比較試聴で気をつけなくてはいけないのは、音が変わったのと音が良くなったのは違うと言う事です。人は、相対比較は出来ますが、絶対比較は、よほど経験を積まないと出来ません。安易に結論を出すのではなく、時間を掛けて比較検討していくことが大切です。
久しぶりのOさんは、縦型配置になったユニコーンは聴かれていません。彼は以前の方の横型配置の方の音が、ホールトーンなども良く聞こえてよかったと言われます。そこで、何時も聴いている椅子の位置を20センチほど前に出して丁度、DDDユニットと正三角形の頂点付近で聴いていただきました。普通のSPと違って指向性は変わりませんから、位置をそんなに選ばないのですが、高域ではなく、低域の音場が違って聞こえます。
その位置に入ると、音場の聞こえ方が違ってホールの中に入り込むように聞こえます。音の粒たちがよくなって、立体的な音に包まれるのです。その位置で、高域のレヴェルを下げてみました。クラシック専門で聴く場合は、その位置が、マッチするようです。現在のユニコーンカスタムは、左から二番目がフラットの位置ですが、アッティネッターがキャビネットに内蔵されている初期のタイプでは、一番左がフラットに聞こえます。
その微妙な差も聞き比べして貰いました。また、久しぶりに6336Bにしっかりとドライブされたユニコーンも、朗々と音楽を鳴らし始めたのです。6336Bアンプは,是枝さんご自身が、いままで作られた中でも、もっとも音の良いアンプの一つだと言われたアンプです。6336と言う、安定化電源用に開発された内部インピーダンスの低い球をオーディオ用の出力管として使うための、特殊な出力トランスや、固定バイアスの電流値の細かい調整回路等、是枝さんの今までの経験が凝縮したアンプです。
何よりも素晴らしいのは、どこまでも音が破綻せず、ダイナミックスの変化に対応する様です。普通のアンプは、音が大きくなると、頭打ちになったり、歪みが増大して音が汚れます。また小さな音が滲んだりします。シングルアンプが良いと言われる方の多くは、効率の良いSPをお使いか、プッシュプルの解像度の甘さを言われます。しかし、この6336Bp.p.アンプは、シングルアンプの音の清らかさと、大出力アンプのダイナミックレンジを兼ね備えた稀有な存在だと、Oさんと認識しています。
現在使用しているトランスがグレーのアンプは、一号機ですが、ますます入手しがたくなってきた6336Bの個体差に対応するため、固定バイアスの電流値調整を、独立して行えるように、改造していただきました。その為、双三極管には必ずある、二つのユニットの違いも独立して調整できるのです。また、この電流値の調整は、真空管の動作曲線を変化することができるので、あたかもダンピングファクターコントロールのように使えます。
その微妙な電流調整を使って、曲のスケールに合わせて微妙にバイアス値を変えています。その違いをOさんにも聴いていただきました。彼の中で、ユニコーンの存在が一層大きくなったようです。ヤンソンス・コンセルトヘボウのRCO盤を聴いてみました。ふだんは聞こえにくいホルンの地の底から絞り出される音や混沌とした苦渋に満ちた音もでて、この演奏の凄さを改めて実感しました。
このユニコーンを最高の音で鳴らすために是枝さんに作っていただいた6336Bアンプの真価がでてきました。低域の実在感とダイナミックレンジの自然な拡大。同じユニコーンをお使いの方々にも是非聴いていただきたいですね。Oさんのご感想が楽しみです。
by TANNOY-GRF
| 2015-09-15 00:36
| ユニコーン
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