2015年 10月 26日
ホログラフの音を求めて-3 |
私もTroubadour80に大山さんの特注のウーファーを使って、コンサートホールが出現する、究極のシステムを構築したいと思ったのは、今年の5月に横浜のMさんでの、素晴らしい音を聴いてしまったからです。
Mさんの音は、PAの音響技術者として活躍されていた経験と技術で、究極の心地よい音造りを目指した音です。高級なライブハウスの雰囲気を再現して、なおかつ、ライブでは得られない音の再現を実現しています。録音スタジオで製作者がイメージした音が、彼らの予想以上に再現されているのが、Mさんのお宅の音です。
しっかりとした信頼できる機材を投入して、それでも足りないところはCONEQのイコライザーで補償して、最後の部屋とのマッチングは、SYLVANの音響の森で調整された究極と言うべき音を目の前にして、私自身は、この素材を使って、違うアプローチでクラシックのコンサートホールの音を再現してみようという『野望』を持ったのです。
Mさんのお宅から、大山さんの車で家に帰ってくるときも、新しく導入されたVolvoの自動運転装置の説明を聞きながら、心は、このTroubadourを「GRFのある部屋」でどうならせばいいのかを考え続けていました。私の部屋にMさん邸の46センチダブルウーファーシステムは持ち込めません。Troubadourのチタンのシリーズは、カーボンと違って低域は、やはり300Hz付近まで支えて上げ無くてはいけません。その支えるウーハーの質によっては、木に竹を繋いだような違和感を感じる場合もあります。また、胴間声をつかさどる200〜300Hzの重要な領域を、360度放射する中域以上のDDDユニットとの位相の整合性が無ければ、音はたちまち不自然になるのです。
Troubadour80に行く前に、手持ちの40を使ってウーファーの小型化を試みることにしました。この40もまだユーロが安い頃、実験用とユニットのスペアにと買っておいたものです。40と80では、ユニットが倍違いますから、能率も音の深さも3db以上の差があります。その意味では40は雰囲気を、80はリアリティを追求するのに適したユニットだと思います。
ユニコーンとの差は、バックロードホーンの負荷が掛からず、また電気的にも低域の大振幅を無くしていますから、中高域の応答が素直になり、より忠実な反応が出来ます。ただ、クロスオーバーの付近の繋がりの位相管理はより厳しくなります。300Hz付近の繋がりをどうコントロールしていくかが重要です。一体形のユニコーンは、筐体をどの様に扱うかが使いこなしのコツです。例えば、いまは横置きに使っていますが、壁と平行が良いのか、少し斜めの方が音がこなれるのか、その距離は?いずれも1ミリ単位の繊細な調整を必要とします。鳴らし方は異なるアプローチが必要ですね。
Mさんのところでは、大きさに制限を設けず、現在考えられる最高のユニットを使って、可聴帯域の再現に挑戦して見ました。何しろ口径46センチのウーファーを、前後に二台並べて、能率的にもウーファー側を余裕を持って駆動しています。しかし、今回は場合によっては六畳間にも入れられる実用的なサイズでの実験です。そうすると、最低周波数は、30Hz程度を目標にする予定です。それでも、45Hzが限度のユニコーンから比べると、コントラバスの通常の最低音の31Hzを実際に出すシステムでは、富士山の例えで言うと、海抜1メートルからの再現ですね。
いままでいろいろなSPを使って来て、オーケストラで使われている楽器の周波数帯域を再現出来るかどうかが、音の実在感に大きく係わってくると思っています。大部分のSPは低音が出ていなかったり、応答が遅くて、自らの音を自分で打ち消しているので、演奏会場で鳴っている音を充分に再現出来ていない違和感を感じるのではと思っています。この場合は、量の問題では無く、帯域の問題です。その事に気がついたことがミューザでの体験になりました。
さて、その基音の30Hzを出せて、クロスオーバーの300Hzも楽に出すウーファーの選定が最大の難関です。大山さんとも相談の上、T2で使って、横浜のフェアの会場にオルガンの音を浸透させた26センチのウーファーではなく、一回り小さいけど、中音への繋がりが自然な22センチのユニットを使うことにしました。能率の問題から二つのユニットを鳴らして、3db音圧を稼ぐことにしました。その使い方は沢山あるのですが、実際に音を聴いて検証して行かなければなりません。
Mさんの音は、PAの音響技術者として活躍されていた経験と技術で、究極の心地よい音造りを目指した音です。高級なライブハウスの雰囲気を再現して、なおかつ、ライブでは得られない音の再現を実現しています。録音スタジオで製作者がイメージした音が、彼らの予想以上に再現されているのが、Mさんのお宅の音です。
しっかりとした信頼できる機材を投入して、それでも足りないところはCONEQのイコライザーで補償して、最後の部屋とのマッチングは、SYLVANの音響の森で調整された究極と言うべき音を目の前にして、私自身は、この素材を使って、違うアプローチでクラシックのコンサートホールの音を再現してみようという『野望』を持ったのです。
Mさんのお宅から、大山さんの車で家に帰ってくるときも、新しく導入されたVolvoの自動運転装置の説明を聞きながら、心は、このTroubadourを「GRFのある部屋」でどうならせばいいのかを考え続けていました。私の部屋にMさん邸の46センチダブルウーファーシステムは持ち込めません。Troubadourのチタンのシリーズは、カーボンと違って低域は、やはり300Hz付近まで支えて上げ無くてはいけません。その支えるウーハーの質によっては、木に竹を繋いだような違和感を感じる場合もあります。また、胴間声をつかさどる200〜300Hzの重要な領域を、360度放射する中域以上のDDDユニットとの位相の整合性が無ければ、音はたちまち不自然になるのです。
Troubadour80に行く前に、手持ちの40を使ってウーファーの小型化を試みることにしました。この40もまだユーロが安い頃、実験用とユニットのスペアにと買っておいたものです。40と80では、ユニットが倍違いますから、能率も音の深さも3db以上の差があります。その意味では40は雰囲気を、80はリアリティを追求するのに適したユニットだと思います。
ユニコーンとの差は、バックロードホーンの負荷が掛からず、また電気的にも低域の大振幅を無くしていますから、中高域の応答が素直になり、より忠実な反応が出来ます。ただ、クロスオーバーの付近の繋がりの位相管理はより厳しくなります。300Hz付近の繋がりをどうコントロールしていくかが重要です。一体形のユニコーンは、筐体をどの様に扱うかが使いこなしのコツです。例えば、いまは横置きに使っていますが、壁と平行が良いのか、少し斜めの方が音がこなれるのか、その距離は?いずれも1ミリ単位の繊細な調整を必要とします。鳴らし方は異なるアプローチが必要ですね。
Mさんのところでは、大きさに制限を設けず、現在考えられる最高のユニットを使って、可聴帯域の再現に挑戦して見ました。何しろ口径46センチのウーファーを、前後に二台並べて、能率的にもウーファー側を余裕を持って駆動しています。しかし、今回は場合によっては六畳間にも入れられる実用的なサイズでの実験です。そうすると、最低周波数は、30Hz程度を目標にする予定です。それでも、45Hzが限度のユニコーンから比べると、コントラバスの通常の最低音の31Hzを実際に出すシステムでは、富士山の例えで言うと、海抜1メートルからの再現ですね。
いままでいろいろなSPを使って来て、オーケストラで使われている楽器の周波数帯域を再現出来るかどうかが、音の実在感に大きく係わってくると思っています。大部分のSPは低音が出ていなかったり、応答が遅くて、自らの音を自分で打ち消しているので、演奏会場で鳴っている音を充分に再現出来ていない違和感を感じるのではと思っています。この場合は、量の問題では無く、帯域の問題です。その事に気がついたことがミューザでの体験になりました。
さて、その基音の30Hzを出せて、クロスオーバーの300Hzも楽に出すウーファーの選定が最大の難関です。大山さんとも相談の上、T2で使って、横浜のフェアの会場にオルガンの音を浸透させた26センチのウーファーではなく、一回り小さいけど、中音への繋がりが自然な22センチのユニットを使うことにしました。能率の問題から二つのユニットを鳴らして、3db音圧を稼ぐことにしました。その使い方は沢山あるのですが、実際に音を聴いて検証して行かなければなりません。
by TANNOY-GRF
| 2015-10-26 09:08
| オーディオ雑感
|
Comments(3)
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UNICORN
at 2015-10-26 15:38
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初公開(一部ですが・・・)ですね、本当に最終Versionを観る(聴く)のが今から楽しみです!!
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TANNOY-GRF at 2015-10-26 15:40
乞うご期待!ですね。
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(Y)
at 2015-10-26 17:39
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GRF様
ここ数日のコメントの短さが、並々ならぬ気配を漂わせています(笑)。
ここ数日のコメントの短さが、並々ならぬ気配を漂わせています(笑)。