2015年 10月 31日
ホログラフの音を求めて-7 |
プー博士のお宅で、何に驚いたというと、家では今まで出なかったユニコーンの後方の定位が現れたからです。それは平行に置いた時よりも、気持ち内振りにしたときに現れました。そして、ユニット間を同じに保って、縦置きの角度を変えると、やはりその後方定位は消えるのです。と言うことは、その部屋での低音の鳴る場所、鳴り方に違いが有るのですね。プー博士の前で間隔を狭めたり、角度を変えたり、また拡げたり、狭めたりと何度か、順列組み合わせを試して見ました。
やはりどの部屋で良い音がするポイントは必ずある。そのポイントは、一番楽々と低域まで出しているポイントだと。そこがお互いが打ち消し合わず、一番スムーズに音が鳴っている点なのです。そしてその試みは、ほとんどの人が試していない部屋の中央にあることが解りました。横浜のMさんと浜松のプー博士の共通点は、低音が最大限楽々と出るポイントにSPが置かれている。それは壁の呪縛から逃れた自由空間だと言う事です。そしてそのポイントに置いても、低音が瘠せないパワーアンプで駆動されていると言う事。その調整は、自然なステレオ録音のソースを使うけれど、一旦その位置が決まれば、パンポイントのステレオでも一番良い音で鳴ってくれるのです。
ようやく、突破口が見つかりました。
次は、自分の部屋での実践を行う番です。家に寝ていたユニットのスペアー用のTroubadour 40を大山さんのところへ持ち込み、46センチの大型ウーファーではなく、小型のウーファーの開発をはじめました。オルガンの最低域の再現からコントラバスの最低音にと帯域を改めたのです。16Hzから32Hzのオクターブの違いは大きく、ウーファーの動きが変わって来ますし、300Hzあたりの繋がりにも大きく影響致します。大山さんから連絡があったのは、二ヶ月ほど経った9月の中旬でした。
GRFさん
ウーハーの実験が進んでおります。
T3に搭載したスキャンスピーク製22cmウーファーを片チャン2発使って実験中です。
フロント2発の場合と前後背中合わせの2パターンで実験していますが
音場的には前後搭載の方が面白い鳴り方をします。
低域のレスポンスは30Hzまでですが、トラバ40との相性はかなり良さそうです。
休み明けにでも聴きに来てください。
大山
音楽旅行などで遊んできた8月の影響で、9月は日程がつまって忙しく、実際に大山さんのところへ、実験機を見に行けたのは、9月の末になっていました。

実機は思ったよりも小さく、大山さんのT3を背中合わせに二つくっつけた大きさです。ユニコーンより二回りほども小さいキャビネットでした。46センチの時から比べると容積は三分の一ぐらいでしょうか。
前に二発の時と、前と後ろの組み合わせを聴き比べました。大山さんが言われるように、前後にでている方が面白そうです。このウーファーは、300Hzぐらいまでの音楽の美味しい領域を再生しなければなりません。応答の早いDDDユニットとの音色の整合性と、スピードのマッチングを要求されるかなりハードルが高い試みです。大きさとしては、ワットパピーの組み合わせぐらいの比較的小型のシステムになりそうです。
いろいろ試して、前後のダブルウーファーの時はTroubadour 40との音圧が合ってきて、ひょっとしたら、マルチアンプでなくとも鳴るかもと思いました。細かな調整は、部屋の大きさや床の強度もあるので、とりあえずこのまま家に運んで貰って実験を進めることにしました。

お互い仕事が忙しく運ばれてきたのは、二週間ほど経ってからでした。置く場所は、T4と"Consequence"を置いている場所の丁度中間です。前後に音が出るので、前後の空間を取ってみました。
さあ実験開始です。最初は、大山さんのところと同じにSD05/50Wを二台並べて、音のバランスを探ってみました。デジタルアンプなので、インピーダンスの整合を余り考えなくてもいけます。当初は、クロスオーバー付近の整合性を考えて、インピーダンスを平滑にする回路が入っていましたが、それを外してシンプルにしてみました。それにより、繋がり付近の音がスッキリしました。
ウーハーと40はオクターブ12dbのネットワークなので、位相は反対になります。その逆相が良いのか、正相が良いのか、40の方のレヴェルが0dbが良いのか、+2db、+4dbが良いのか、順列組み合わせで差を聴いていきます。ウーファーを二発ならしている場合は、音圧が3db上がっていますから、Troubadour40との音圧の差がほとんど無くなってきました。そこで、マルチアンプではなく、一台のSD05だけで鳴らし始めました。
いけますね〜!
そこから、本格的な位置の調整をはじめました。前後の調整、SP間隔の調整、Troubadour 40の置き場所伸び調整。音を聴きながら、プー博士のところで出たあの音の奥行きを求めて、試行錯誤しはじめたのです。
やはり和室とは違い、部屋の奥行きの差が音場の再生には欠かせないようです。
やはりどの部屋で良い音がするポイントは必ずある。そのポイントは、一番楽々と低域まで出しているポイントだと。そこがお互いが打ち消し合わず、一番スムーズに音が鳴っている点なのです。そしてその試みは、ほとんどの人が試していない部屋の中央にあることが解りました。横浜のMさんと浜松のプー博士の共通点は、低音が最大限楽々と出るポイントにSPが置かれている。それは壁の呪縛から逃れた自由空間だと言う事です。そしてそのポイントに置いても、低音が瘠せないパワーアンプで駆動されていると言う事。その調整は、自然なステレオ録音のソースを使うけれど、一旦その位置が決まれば、パンポイントのステレオでも一番良い音で鳴ってくれるのです。
ようやく、突破口が見つかりました。
次は、自分の部屋での実践を行う番です。家に寝ていたユニットのスペアー用のTroubadour 40を大山さんのところへ持ち込み、46センチの大型ウーファーではなく、小型のウーファーの開発をはじめました。オルガンの最低域の再現からコントラバスの最低音にと帯域を改めたのです。16Hzから32Hzのオクターブの違いは大きく、ウーファーの動きが変わって来ますし、300Hzあたりの繋がりにも大きく影響致します。大山さんから連絡があったのは、二ヶ月ほど経った9月の中旬でした。
GRFさん
ウーハーの実験が進んでおります。
T3に搭載したスキャンスピーク製22cmウーファーを片チャン2発使って実験中です。
フロント2発の場合と前後背中合わせの2パターンで実験していますが
音場的には前後搭載の方が面白い鳴り方をします。
低域のレスポンスは30Hzまでですが、トラバ40との相性はかなり良さそうです。
休み明けにでも聴きに来てください。
大山
音楽旅行などで遊んできた8月の影響で、9月は日程がつまって忙しく、実際に大山さんのところへ、実験機を見に行けたのは、9月の末になっていました。

実機は思ったよりも小さく、大山さんのT3を背中合わせに二つくっつけた大きさです。ユニコーンより二回りほども小さいキャビネットでした。46センチの時から比べると容積は三分の一ぐらいでしょうか。
前に二発の時と、前と後ろの組み合わせを聴き比べました。大山さんが言われるように、前後にでている方が面白そうです。このウーファーは、300Hzぐらいまでの音楽の美味しい領域を再生しなければなりません。応答の早いDDDユニットとの音色の整合性と、スピードのマッチングを要求されるかなりハードルが高い試みです。大きさとしては、ワットパピーの組み合わせぐらいの比較的小型のシステムになりそうです。
いろいろ試して、前後のダブルウーファーの時はTroubadour 40との音圧が合ってきて、ひょっとしたら、マルチアンプでなくとも鳴るかもと思いました。細かな調整は、部屋の大きさや床の強度もあるので、とりあえずこのまま家に運んで貰って実験を進めることにしました。

お互い仕事が忙しく運ばれてきたのは、二週間ほど経ってからでした。置く場所は、T4と"Consequence"を置いている場所の丁度中間です。前後に音が出るので、前後の空間を取ってみました。
さあ実験開始です。最初は、大山さんのところと同じにSD05/50Wを二台並べて、音のバランスを探ってみました。デジタルアンプなので、インピーダンスの整合を余り考えなくてもいけます。当初は、クロスオーバー付近の整合性を考えて、インピーダンスを平滑にする回路が入っていましたが、それを外してシンプルにしてみました。それにより、繋がり付近の音がスッキリしました。
ウーハーと40はオクターブ12dbのネットワークなので、位相は反対になります。その逆相が良いのか、正相が良いのか、40の方のレヴェルが0dbが良いのか、+2db、+4dbが良いのか、順列組み合わせで差を聴いていきます。ウーファーを二発ならしている場合は、音圧が3db上がっていますから、Troubadour40との音圧の差がほとんど無くなってきました。そこで、マルチアンプではなく、一台のSD05だけで鳴らし始めました。
いけますね〜!
そこから、本格的な位置の調整をはじめました。前後の調整、SP間隔の調整、Troubadour 40の置き場所伸び調整。音を聴きながら、プー博士のところで出たあの音の奥行きを求めて、試行錯誤しはじめたのです。
やはり和室とは違い、部屋の奥行きの差が音場の再生には欠かせないようです。
by TANNOY-GRF
| 2015-10-31 11:14
| オーディオ雑感
|
Comments(2)

現在のユニコーンはMkⅡになって形状が違いますから音場も違ってくるでしょうね。それならTroubdour40とスーパーウーファとの組み合わせのほうが音場指向にはよいかも知れません。今後この組み合わせの製品化ができるでしょうね。
プー博士 ユニコーンは、一体型の良さと、それに伴う負荷も両方有ります。Troubadour40とウーファーの組み合わせは、その反対で、繋がりのところが一番難しいところです。DDDドライバーに低音が入らない分、高域が素直なのだと思います。ユニコーンの上にTroubadour40を逆さに乗っけて実験しようかと、今日思いました。