2015年 11月 08日
Harubaruさん邸を訪問 |
六月に拙宅に来ていただいた、Harubaruさんのお宅を訪問させていただきました。その後ご夫婦で出かけられた世界一周旅行も、順調に三分の二をこなし、11月末から前回中断したミュンヘンまで戻り、今回は中東からインド方面を回られるそうです。熱い方面は冬に残しておいたそうですが、それにしても、夫婦揃ってお元気です。早期退職制度を活かされて元気な内にいけるところは行こうという、とても懸命なやり方だと感心しました。前期高齢者になると、奥方は元気でも旦那の方が体力的に落ちてきて大変そうなのは、よく団体客の様子を見ているので解ります。
前日の札幌で飲み過ぎた所為か(苦笑)少し重い身体を引きずって新宿から小田急の急行に乗り、本厚木の駅に降り立ったのは約束の時間11時半ちょうどでした。Harubaruさんと話をしていたら駅のあたりが大変賑やかです。そういえば、今朝のNHKのニュースで厚木で大道芸人の催し物が行われると案内をしていました。その音が駅にまで聞こえてくるのです。駅ビルの食堂街でうどんを軽く入れて、いざ出陣です。
Harubaruさんの奥さまは自宅に仕事場があり、そこにオーディオ仲間が押し寄せるわけに行かず、五月の連休の時に、奥さまには旅行に行っていただき、そこへ連日全国から六日間のべ22名のオーディオ仲間が集まられたそうです。それ以降初めての奥さまは外出中とのことで、それではと急ぎ馳せ参上した次第です。
お使いの装置は、SPはB&Wの802シリーズだということは解るのですが、DACやプリアンプ、メインアンプの構成をご主人から説明を受けました。送り出しは、エソテリックとDELAのハードディスク、プリアンプは、金田式のプリアンプから、同じく金田式の真空管アンプを使用されています。そこが、一番の見所で、ロシアの大型送信管GM70の金属プレート管を使った,シングルアンプとプッシュプルアンプ、シングルアンプのシャーシーには、別に801Aのシングルも同居されているめずらしい形態です。シングルとプッシュプル各々の特徴を活かしたヴァリエーションを楽しまれているのですね。
その他にも、数々のオーディオアクセサリーをお使いで、ウェルフロートはすべてに使われています。詳しい内容は、ファイルウェブの記事を見ていただくこととして、私が一致感銘をうけたアクセサリーは、二重ガラスを使用した二重窓です。ピタッと外の音が聞こえなくなります。市街地の真ん中にあるマンションですので、窓を開けていると外の音がいろいろと聞こえて来ます。それが全くしなくなるのには驚きです。大阪の拠点もその工事をしましたが、内側が二重ガラスではないので、ここまでの効果はありませんでした。
詳しいご説明で、ようやく全体像が摑めてきました。そのGM70のシングルアンプが点火されると、あたりが煌煌と赤いひかりに包まれて金属プレートが輝きます。60W級の電球が二本ついたような明るさと発熱です。暑さが赤外線ヒーターの様に押し寄せてきます。この暑さでは夏は聴けませんね。窓を開けていた理由が分かりました(爆)。
さっそく、そのシングルアンプの音の方から聴かせて頂きました。真空管アンプにされた理由の一つが、音が柔らかくて疲れないとのことでした。確かにシングルアンプの音は、優しい音ですね。それでも大排気量アンプですから、吹け上がりも余裕があり、節々で金田式の音の特徴も聞こえて来ます。しかし、煌煌と輝くアンプからは熱線が届いてきます。
しばらく様々な音を聴かせて貰ってから、いよいよ本命のプッシュプルアンプの登場です。切り替えは、SPへの端子を入れ替えるだけでスタンバイします。プッシュプルの方は、たちあがりが少し音が固いそうなので、30分ぐらいは、慣らし運転と言う事でスタートしました。しかし、冒頭から余裕がまったく違います。深々となる様は、さすがに大排気量エンジンの余裕が感じられます。しかし、その熱さは、半端なものでは有りません。
Harubaruさんのお宅には、22名の方々が訪れる訳が確かにあると感じ入りました。何よりも素晴らしいのは、Harubaruさんご自身の、前向きな好奇心と、それを可能にする経済的な条件、リヴィングオーディオとしての奥さまの理解、Harubaruさんご自身のお気遣いがみせる人間性が、皆さんに支持されている理由だと感じました。音を優しく使いこなす、その為にはありとあらゆる可能性を試して見るという積極性が素晴らしいです。
ファイルウェブのご友人のMuさんが遊びに来られました。Harubaruさん邸のご常連ですが、やはり五月の連休以来の訪問だそうです。オーディオ機器の知識は半端なものではありません。同じ802 Diamondをお使いだそうです。ここでSPのピント調整を試みました。しかし、SPの下は、滑り止めが施されていて、多少の力ではびくともしません。先程はそれで諦めていたのですが、Harubaruさんとご一緒に動かして見ました。Muさんには真ん中で聴いていただき、二人で力を込めて調整してみました。結果は、バランスも変わり良くなったようです。
お昼前にきましたが、美味しいワインも頂き、気がつくともう暗くなってきました。うっすらと雨が降ってきたようすです。天気予報は下り坂。本格的に降り出す前においとましました。電車に揺られて、あの凄いアンプの事を考えはじめました。音楽性という面ではもっと楽に目的地に到達できる道もあるのではと、自分的には感じました。ただし、オーディオの楽しみはだいぶ減るでしょうが。私の様な年になって後が少なくなってくると、最短の道を考えますが、趣味としては最長の道が一番楽しいかも知れません。10年前の自分事を思い出し苦笑していました。
世界一周の船旅は出港してしまったようです。豪華客船の旅なので、まだまだ、出費は掛かりそうですが、使えるうちに使う方が賢明かも知れません。何も出来なくなってからでは遅すぎるからです。重いアンプやSPを運べるうちが、オーディオを趣味に出来る期間なのかも知れませんね。電車を乗りつぎ戻る頃には酔いも覚め、三日ぶりにまだユニコーンを聴いて微妙な位置調整を試みていました。
前日の札幌で飲み過ぎた所為か(苦笑)少し重い身体を引きずって新宿から小田急の急行に乗り、本厚木の駅に降り立ったのは約束の時間11時半ちょうどでした。Harubaruさんと話をしていたら駅のあたりが大変賑やかです。そういえば、今朝のNHKのニュースで厚木で大道芸人の催し物が行われると案内をしていました。その音が駅にまで聞こえてくるのです。駅ビルの食堂街でうどんを軽く入れて、いざ出陣です。
Harubaruさんの奥さまは自宅に仕事場があり、そこにオーディオ仲間が押し寄せるわけに行かず、五月の連休の時に、奥さまには旅行に行っていただき、そこへ連日全国から六日間のべ22名のオーディオ仲間が集まられたそうです。それ以降初めての奥さまは外出中とのことで、それではと急ぎ馳せ参上した次第です。
お使いの装置は、SPはB&Wの802シリーズだということは解るのですが、DACやプリアンプ、メインアンプの構成をご主人から説明を受けました。送り出しは、エソテリックとDELAのハードディスク、プリアンプは、金田式のプリアンプから、同じく金田式の真空管アンプを使用されています。そこが、一番の見所で、ロシアの大型送信管GM70の金属プレート管を使った,シングルアンプとプッシュプルアンプ、シングルアンプのシャーシーには、別に801Aのシングルも同居されているめずらしい形態です。シングルとプッシュプル各々の特徴を活かしたヴァリエーションを楽しまれているのですね。
その他にも、数々のオーディオアクセサリーをお使いで、ウェルフロートはすべてに使われています。詳しい内容は、ファイルウェブの記事を見ていただくこととして、私が一致感銘をうけたアクセサリーは、二重ガラスを使用した二重窓です。ピタッと外の音が聞こえなくなります。市街地の真ん中にあるマンションですので、窓を開けていると外の音がいろいろと聞こえて来ます。それが全くしなくなるのには驚きです。大阪の拠点もその工事をしましたが、内側が二重ガラスではないので、ここまでの効果はありませんでした。
詳しいご説明で、ようやく全体像が摑めてきました。そのGM70のシングルアンプが点火されると、あたりが煌煌と赤いひかりに包まれて金属プレートが輝きます。60W級の電球が二本ついたような明るさと発熱です。暑さが赤外線ヒーターの様に押し寄せてきます。この暑さでは夏は聴けませんね。窓を開けていた理由が分かりました(爆)。
さっそく、そのシングルアンプの音の方から聴かせて頂きました。真空管アンプにされた理由の一つが、音が柔らかくて疲れないとのことでした。確かにシングルアンプの音は、優しい音ですね。それでも大排気量アンプですから、吹け上がりも余裕があり、節々で金田式の音の特徴も聞こえて来ます。しかし、煌煌と輝くアンプからは熱線が届いてきます。
しばらく様々な音を聴かせて貰ってから、いよいよ本命のプッシュプルアンプの登場です。切り替えは、SPへの端子を入れ替えるだけでスタンバイします。プッシュプルの方は、たちあがりが少し音が固いそうなので、30分ぐらいは、慣らし運転と言う事でスタートしました。しかし、冒頭から余裕がまったく違います。深々となる様は、さすがに大排気量エンジンの余裕が感じられます。しかし、その熱さは、半端なものでは有りません。
Harubaruさんのお宅には、22名の方々が訪れる訳が確かにあると感じ入りました。何よりも素晴らしいのは、Harubaruさんご自身の、前向きな好奇心と、それを可能にする経済的な条件、リヴィングオーディオとしての奥さまの理解、Harubaruさんご自身のお気遣いがみせる人間性が、皆さんに支持されている理由だと感じました。音を優しく使いこなす、その為にはありとあらゆる可能性を試して見るという積極性が素晴らしいです。
ファイルウェブのご友人のMuさんが遊びに来られました。Harubaruさん邸のご常連ですが、やはり五月の連休以来の訪問だそうです。オーディオ機器の知識は半端なものではありません。同じ802 Diamondをお使いだそうです。ここでSPのピント調整を試みました。しかし、SPの下は、滑り止めが施されていて、多少の力ではびくともしません。先程はそれで諦めていたのですが、Harubaruさんとご一緒に動かして見ました。Muさんには真ん中で聴いていただき、二人で力を込めて調整してみました。結果は、バランスも変わり良くなったようです。
お昼前にきましたが、美味しいワインも頂き、気がつくともう暗くなってきました。うっすらと雨が降ってきたようすです。天気予報は下り坂。本格的に降り出す前においとましました。電車に揺られて、あの凄いアンプの事を考えはじめました。音楽性という面ではもっと楽に目的地に到達できる道もあるのではと、自分的には感じました。ただし、オーディオの楽しみはだいぶ減るでしょうが。私の様な年になって後が少なくなってくると、最短の道を考えますが、趣味としては最長の道が一番楽しいかも知れません。10年前の自分事を思い出し苦笑していました。
世界一周の船旅は出港してしまったようです。豪華客船の旅なので、まだまだ、出費は掛かりそうですが、使えるうちに使う方が賢明かも知れません。何も出来なくなってからでは遅すぎるからです。重いアンプやSPを運べるうちが、オーディオを趣味に出来る期間なのかも知れませんね。電車を乗りつぎ戻る頃には酔いも覚め、三日ぶりにまだユニコーンを聴いて微妙な位置調整を試みていました。
by TANNOY-GRF
| 2015-11-08 13:00
| 行ったり
|
Comments(4)
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by
harubaru3
at 2015-11-08 17:26
GRFさん、こんにちは。
昨日はお疲れの所、遠くまでお越しいただきありがとうございました。拙宅では、5月連休から半年ぶりのオフ会でしたが、楽しいひと時を持たせていただきました。
拙宅のような、音楽を聴くには決して十分とは言えない環境下で、カミさんとうまくおりあいを付けながらやっている例として見ていただけけたのあれば幸いです。
私は、GRFさんがお褒めいただく程できた人間ではないと思います。私は自分の耳が良いと思ったことはなく、いろいなお宅を訪問し、まだまだ学ぶことが多いと感じています。
今回もGRFさんとBellwoodさんにいろいろコメントいただいき、とても勉強になりました。GRFさんにスピーカーの位置を調整していただいたお蔭で、今日はとても快適に音楽が聴けています。これで私が目指す心地良い音、感動できる音に一歩また近づけたかなと感じています。
来年春に新しい真空管アンプが入る予定です。またのお越しをお楽しみにしております。その前にMuさんと訪問させていただきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
Harubaru
昨日はお疲れの所、遠くまでお越しいただきありがとうございました。拙宅では、5月連休から半年ぶりのオフ会でしたが、楽しいひと時を持たせていただきました。
拙宅のような、音楽を聴くには決して十分とは言えない環境下で、カミさんとうまくおりあいを付けながらやっている例として見ていただけけたのあれば幸いです。
私は、GRFさんがお褒めいただく程できた人間ではないと思います。私は自分の耳が良いと思ったことはなく、いろいなお宅を訪問し、まだまだ学ぶことが多いと感じています。
今回もGRFさんとBellwoodさんにいろいろコメントいただいき、とても勉強になりました。GRFさんにスピーカーの位置を調整していただいたお蔭で、今日はとても快適に音楽が聴けています。これで私が目指す心地良い音、感動できる音に一歩また近づけたかなと感じています。
来年春に新しい真空管アンプが入る予定です。またのお越しをお楽しみにしております。その前にMuさんと訪問させていただきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
Harubaru
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by
pradosuki
at 2015-11-09 16:41
x
GRFさん、今日は、Muです。
Harubaru邸では、スピーカー後方のシルバンの位置調整と、スピーカーの角度調整で、音の左右のバランスが取れるとともにピントが合って、音場の広がりや音の深みが非常に良くなりましたね。
Harubaru邸は、5月の連休以来の訪問でしたが、真空管のコントロールアンプやウェルフロートなど一段と進化しておりました。
GRFさんがお帰りになった後、スピーカーの更新話で盛り上がりました。GRFさんの、「スピーカーは本来の音が出るようになるには数年かかる」とのお話は大変参考になりましたが、B&W 新800D3シリーズは、それまでのシリーズと比べ各段の進歩をしており、「二人でタッグを組んで、購入しよう」との結論に至りました。
なお、帰宅後、小生もスピーカー斜め前に設置しているシルバンをスピーカー後方に移動させました。妻から、部屋が狭く感じるし、シルバンが邪魔をしてブルーレイレコーダーのリモコンがうまく反応しないとクレームが出ていました。
後方に移動したところ、部屋がすっきりし、リモコン操作にも支障がなくなりました。家族にも好評です。微調整はこれからですが、とりあえず妻のご機嫌を取って、スピーカー入れ替えに突き進みたいと思います(笑)。
Harubaru邸では、スピーカー後方のシルバンの位置調整と、スピーカーの角度調整で、音の左右のバランスが取れるとともにピントが合って、音場の広がりや音の深みが非常に良くなりましたね。
Harubaru邸は、5月の連休以来の訪問でしたが、真空管のコントロールアンプやウェルフロートなど一段と進化しておりました。
GRFさんがお帰りになった後、スピーカーの更新話で盛り上がりました。GRFさんの、「スピーカーは本来の音が出るようになるには数年かかる」とのお話は大変参考になりましたが、B&W 新800D3シリーズは、それまでのシリーズと比べ各段の進歩をしており、「二人でタッグを組んで、購入しよう」との結論に至りました。
なお、帰宅後、小生もスピーカー斜め前に設置しているシルバンをスピーカー後方に移動させました。妻から、部屋が狭く感じるし、シルバンが邪魔をしてブルーレイレコーダーのリモコンがうまく反応しないとクレームが出ていました。
後方に移動したところ、部屋がすっきりし、リモコン操作にも支障がなくなりました。家族にも好評です。微調整はこれからですが、とりあえず妻のご機嫌を取って、スピーカー入れ替えに突き進みたいと思います(笑)。
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by
GRF
at 2015-11-09 17:14
x
Muさん 連絡ありがとうございます。私は、長年使い込んだ機器ばかりで、余りオーディオ機器を買い換えることが無いのです。長年使い込んだSPでも、位置がほんの少しでも違えば、まったく違う音になるので、まだ、やり残したことがあるのではと何時も思っています。老人力かも知れません(笑)。
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by
pradosuki
at 2015-11-10 01:46
GRFさん、今晩は。
Muです。
私も今度のスピーカーの入れ替え以降は、機器の買い替えを控えて、持っているものをじっくり鳴らしこんで、使い続けていくことになると思います。こんごもよろしくお願い致します。
Muです。
私も今度のスピーカーの入れ替え以降は、機器の買い替えを控えて、持っているものをじっくり鳴らしこんで、使い続けていくことになると思います。こんごもよろしくお願い致します。