2016年 03月 08日
表裏一体オーディオ |
連日になりますが、月曜の晩は、大山さんが、チューバホーンさんをお連れして来てくれました。本当は、チューバホーンさんは、月末に来られる予定でしたが、急遽、大山さんが拾って一緒に来ることになりました。大山さんは、先月の末にこの実験機を運んでこられて、どの様に変わったか楽しみに来られました。夕方からだったので、まずは腹こしらえでいつもの洋食屋さんへ。
私はいつものミックスフライ!大山さんとチューバホーンさんはピーマン肉詰めです。お二人ともこのお店は常連ですから、頼むモノが違いますね(笑)。
ご飯を食べなくても、お腹が一杯!もっとも、秋田の銘酒「飛良泉」・山廃しぼりたて純米をコップで一杯。上手いです!このお店では「雪の茅舎」も飲めます。全日空のプレミアムで出て来ましたよ。これも山廃が美味しいのですが・・・私は「飛良泉」派です。花粉症直前でこれ以上飲めないのが難点ですね。
設置は昨日のままです。最初は、少し酔っ払っていますから、昨日とは順番を逆に大きな音から順番に掛けていきました。イーグルスとかトスカなどです。そして、だんだん耳が慣れてきたら、クラシックを聴くという順番です。アバドのブルックナー5番あたりから、空気感が変わって来ました。作り物ではない、生の音がし始めます。この様な音を求めて、何十年もやってきたのだと思うと、感慨深いモノがあります。
そして、ショスタコヴィッチやマーラーが掛かる頃には、部屋はコンサートホール化していました。一週間前とは大違いで、この音の変化に1番驚いているのは、とうの大山さんでしょう。まったく違う音に変身しています。違ったことは、SPを置いてある位置と、バスレフポートが前を向いたことです。実験機の一号から、ポートは後ろ向きで使っていました。開発中もそうです。それが前を向くだけで、これだけ音の質が変わるとは、お互いビックリぽんです。
音は全くTroubadourからは聞こえません。下のキャビネットの上部あたりから聞こえてはいるのですが、そのSPの存在も消えていますから、視覚上そう感じるだけです。部屋を暗くすると、どこから聞こえてくるのか、解りませんね。オーケストラの中央付近もしっかりと音が埋まります。第二ヴァイオリンやヴィオラの音や、チェロの旋律が浮かび上がるように聞こえて来ます。第一と第二ヴァイオリンの浮かび上がるような弦の響きも。最初に掛けた曲は、ポピュラー系で音を作っていますが、クラシックは、自然なホールの中に居るようになります。教会もそうです。
GRFさま
思い起こせば、「GRFのある部屋」でGRFで聴くCDの情報の始まり、Consequence、T4、Unicorn、ESL57、HARTLEY、Decolaといった大小新旧、様々かつユニークなSPを聴かせてもらって来ましたが、昨晩のTroubadour80 + PSD ウーファーの組み合わせは、ダントツに次元の違うユニークな存在でしょう。
まず、ベンディングウェーブのユニットであること、また並列駆動であること、キャビネットがないこと、先のUnicornもベンディングウェーブのユニットですが、低域はバックロードキャビネットですから、通常のSPとTroubadour80との中間でしょうか。
つまり、通常のSPの弱点である、位相やキャビネットの問題から開放された唯一無二の存在なわけで、どんな音がするのか創造すら出来ないというのは初めてかもしれません。
で、肝心要の音ですが、今回初めてGRFのある部屋の大きさが小さくなったんじゃないのと思うくらい、音が部屋中に満たされました。つまり、音のエネルギーが尋常ではありません。そして、恐ろしいほどのダイナミックレンジです。
例えるなら、あのConsequenceの4倍以上の感覚です。また、音像の形も、従前のSPとは異なるもので、立体感を通り越して立体そのものに聞こえました。音色もキャビネットがないためか、特有のキャラクターもないので、楽器や声そのもので、質感も自然です。
すごいのはTroubadour80だけではなく、それを支えるウーファーの応答性もあってのこと、そして何より、これだけの情報が入っているCDそのものが一番えらいのかも知れません。普通のCDにはここまでの音が入っているのだと、今更の様に驚きました。
この音を聞いてしまうと、いままでののオーディオ装置では、音の表面だけしか聴けていなかったことが露呈されてしまいますね。正に表裏一体オーディオの幕開けです。
GRFさん、おめでとうございます!
チューバホーン
私の友人の中でも、一番音に厳しい一人であろう、チューバホーンさんから、めずらしくお褒めの言葉を頂きました。嬉しいですね!ようやく到着したという感じがします。CDの持っているポテンシャルが十全に出てきました。マルチチャンネルでなくとも、鮮やかに蘇るコンサートホールの立体感。目をつぶれば、ホールに居るのは間違いない音になりました。座っているソファを少しずらせば、まるで演奏会場で、席を替わったような音の変化も感じられます。ミューザとルツェルンとコンセルトヘボウの会場にワープしたようです。
チューバホーンさんに、初めて部屋が飽和したといわれたのは、最初に掛けたイーグルズのステージだとか、マンハッタン・ジャズ・クインテットのかぶりつき録音や、45年前のフランク永井の新宿文化会館の音ですね。これらは被り付きで聴くように録音されているからでしょう。でも、サンサーンスのオルガン交響曲や定番のショスタコヴィッチを掛ける頃には、ホールの大きさはどんどん拡がり、部屋の大きさが解らなくなりました。
この実験を踏まえて、10畳程度の部屋でも同じ様な、ワープ感が味わえるように、Troubadour 40 の方も調整して行きたいと思っています。50インチぐらいのテレビと組み合わせて、ヨーロッパのライブ演奏を、インターネットで同時に見れたら素晴らしいではありませんか?
これは、久し振りにご常連の方々に招集を掛けなければ行けませんね。人をお呼びするには、部屋の整頓が第一です(苦笑)。でも、花粉症が始まってしまったので、皆さん大丈夫かしら?サクラが散る頃まで、待たなければならないかも知れませんね。
私はいつものミックスフライ!大山さんとチューバホーンさんはピーマン肉詰めです。お二人ともこのお店は常連ですから、頼むモノが違いますね(笑)。
ご飯を食べなくても、お腹が一杯!もっとも、秋田の銘酒「飛良泉」・山廃しぼりたて純米をコップで一杯。上手いです!このお店では「雪の茅舎」も飲めます。全日空のプレミアムで出て来ましたよ。これも山廃が美味しいのですが・・・私は「飛良泉」派です。花粉症直前でこれ以上飲めないのが難点ですね。
設置は昨日のままです。最初は、少し酔っ払っていますから、昨日とは順番を逆に大きな音から順番に掛けていきました。イーグルスとかトスカなどです。そして、だんだん耳が慣れてきたら、クラシックを聴くという順番です。アバドのブルックナー5番あたりから、空気感が変わって来ました。作り物ではない、生の音がし始めます。この様な音を求めて、何十年もやってきたのだと思うと、感慨深いモノがあります。
そして、ショスタコヴィッチやマーラーが掛かる頃には、部屋はコンサートホール化していました。一週間前とは大違いで、この音の変化に1番驚いているのは、とうの大山さんでしょう。まったく違う音に変身しています。違ったことは、SPを置いてある位置と、バスレフポートが前を向いたことです。実験機の一号から、ポートは後ろ向きで使っていました。開発中もそうです。それが前を向くだけで、これだけ音の質が変わるとは、お互いビックリぽんです。
音は全くTroubadourからは聞こえません。下のキャビネットの上部あたりから聞こえてはいるのですが、そのSPの存在も消えていますから、視覚上そう感じるだけです。部屋を暗くすると、どこから聞こえてくるのか、解りませんね。オーケストラの中央付近もしっかりと音が埋まります。第二ヴァイオリンやヴィオラの音や、チェロの旋律が浮かび上がるように聞こえて来ます。第一と第二ヴァイオリンの浮かび上がるような弦の響きも。最初に掛けた曲は、ポピュラー系で音を作っていますが、クラシックは、自然なホールの中に居るようになります。教会もそうです。
GRFさま
思い起こせば、「GRFのある部屋」でGRFで聴くCDの情報の始まり、Consequence、T4、Unicorn、ESL57、HARTLEY、Decolaといった大小新旧、様々かつユニークなSPを聴かせてもらって来ましたが、昨晩のTroubadour80 + PSD ウーファーの組み合わせは、ダントツに次元の違うユニークな存在でしょう。
まず、ベンディングウェーブのユニットであること、また並列駆動であること、キャビネットがないこと、先のUnicornもベンディングウェーブのユニットですが、低域はバックロードキャビネットですから、通常のSPとTroubadour80との中間でしょうか。
つまり、通常のSPの弱点である、位相やキャビネットの問題から開放された唯一無二の存在なわけで、どんな音がするのか創造すら出来ないというのは初めてかもしれません。
で、肝心要の音ですが、今回初めてGRFのある部屋の大きさが小さくなったんじゃないのと思うくらい、音が部屋中に満たされました。つまり、音のエネルギーが尋常ではありません。そして、恐ろしいほどのダイナミックレンジです。
例えるなら、あのConsequenceの4倍以上の感覚です。また、音像の形も、従前のSPとは異なるもので、立体感を通り越して立体そのものに聞こえました。音色もキャビネットがないためか、特有のキャラクターもないので、楽器や声そのもので、質感も自然です。
すごいのはTroubadour80だけではなく、それを支えるウーファーの応答性もあってのこと、そして何より、これだけの情報が入っているCDそのものが一番えらいのかも知れません。普通のCDにはここまでの音が入っているのだと、今更の様に驚きました。
この音を聞いてしまうと、いままでののオーディオ装置では、音の表面だけしか聴けていなかったことが露呈されてしまいますね。正に表裏一体オーディオの幕開けです。
GRFさん、おめでとうございます!
チューバホーン
私の友人の中でも、一番音に厳しい一人であろう、チューバホーンさんから、めずらしくお褒めの言葉を頂きました。嬉しいですね!ようやく到着したという感じがします。CDの持っているポテンシャルが十全に出てきました。マルチチャンネルでなくとも、鮮やかに蘇るコンサートホールの立体感。目をつぶれば、ホールに居るのは間違いない音になりました。座っているソファを少しずらせば、まるで演奏会場で、席を替わったような音の変化も感じられます。ミューザとルツェルンとコンセルトヘボウの会場にワープしたようです。
チューバホーンさんに、初めて部屋が飽和したといわれたのは、最初に掛けたイーグルズのステージだとか、マンハッタン・ジャズ・クインテットのかぶりつき録音や、45年前のフランク永井の新宿文化会館の音ですね。これらは被り付きで聴くように録音されているからでしょう。でも、サンサーンスのオルガン交響曲や定番のショスタコヴィッチを掛ける頃には、ホールの大きさはどんどん拡がり、部屋の大きさが解らなくなりました。
この実験を踏まえて、10畳程度の部屋でも同じ様な、ワープ感が味わえるように、Troubadour 40 の方も調整して行きたいと思っています。50インチぐらいのテレビと組み合わせて、ヨーロッパのライブ演奏を、インターネットで同時に見れたら素晴らしいではありませんか?
これは、久し振りにご常連の方々に招集を掛けなければ行けませんね。人をお呼びするには、部屋の整頓が第一です(苦笑)。でも、花粉症が始まってしまったので、皆さん大丈夫かしら?サクラが散る頃まで、待たなければならないかも知れませんね。
by TANNOY-GRF
| 2016-03-08 18:05
| 行ったり来たり
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Comments(4)
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TANNOY-GRF at 2016-03-08 19:08
チューバホーンさん 昨日はありがとうございました。きのうはタイミングよく大山さんが通ったので、来ていただく事が出来ました。音はお聴きの通りです。ようやく、終着駅が見えてきました。次元を突き抜けた気もします。昨年のルツェルンやコンセルトヘボウの音が蘇ってきますね。オペラも楽しめますから、また、お越し下さい。
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チューバホーン
at 2016-03-09 00:38
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GRFさん、昨晩はお世話になりました。
CD再生の可能性を開いたSD05、ゴールに導いたTroubadourは、これからのデジタル再生オーディオのリファレンスになりますね。
昨晩の音は、きっと石田さんにも届いていると思います。
CD再生の可能性を開いたSD05、ゴールに導いたTroubadourは、これからのデジタル再生オーディオのリファレンスになりますね。
昨晩の音は、きっと石田さんにも届いていると思います。
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椀方
at 2016-03-09 21:17
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聴かせていただくのが楽しみです。
拙宅のユニコーンも部屋の真ん中が定位置になって、BPOのデジタルコンサートホールを視聴するのが楽しみな毎夜です。
ドゥダメルの指揮でベネズエラのシモン・ボリバル響の演奏で、ペトルーシュカと春の祭典が聴けますが、椅子から転げ落ちそうになる程、野性味のある凄い演奏です。
拙宅のユニコーンも部屋の真ん中が定位置になって、BPOのデジタルコンサートホールを視聴するのが楽しみな毎夜です。
ドゥダメルの指揮でベネズエラのシモン・ボリバル響の演奏で、ペトルーシュカと春の祭典が聴けますが、椅子から転げ落ちそうになる程、野性味のある凄い演奏です。
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GRF
at 2016-03-09 23:41
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椀方さん 善は急げです。良いことはそんなに長くは続きません。来られるのは一週間前でも良いですよ。
音は、Troubadourからは聞こえません。ウーファーのSPの少し上のあたりでしょうか。そして、真っ暗にすると、その位置すら消えて目の前に一階席のオーケストラが出現します。
音は、Troubadourからは聞こえません。ウーファーのSPの少し上のあたりでしょうか。そして、真っ暗にすると、その位置すら消えて目の前に一階席のオーケストラが出現します。