2016年 06月 30日
T80+TW3の音 |
土曜日のHさん宅での試聴会に、何時も家の音を聴いていただいているOさんに、お忙しい中来ていただきました。装置も調整も同じですが、部屋の形状と固有の響きの差がどの様に音に出るかを聴いていただいたような物です。定在波対策とコーナーでの吸音を施せばかなりのところまで来ると思いました。これからはカットアンドトライの繰り返しですね。
GRFさんから連絡があり、土曜日にH先生のところに導入されたTroubadour 80+ TW3の熟成がかなり進んできたからとのお誘いをいただき、訪問させてもらいました。
少し遅れて到着したので、すでに皆様お集まりで、細かいセッティングもほぼ完了していましたので、いきなり視聴させて頂きました。
すでに最初から実在感のある音色が部屋の空間に満ちています。自然でこれ見よがしの音がしないのです。視覚に写る、スピーカーの存在と音が全く一致しませんので、とにかく不思議です。これはジャーマンフィジックスのDDDユニット全般にいえることですね。
ピレシュのモーツアルト・ピアノソナタなど、本当に目の前で演奏されているかのようです。スタンウェイのピアノが見えます!!次々にGRFさんがCDを取り替え、いろいろなジャンルの曲をかけますが、ピアノや弦楽器など、本当に目の前に、等身大で出現します。フルオケのハイティンク・シカゴのマーラーも、そのおどろおどろした雰囲気がすごいです。もうあと少し、部屋固有の低音のかぶりが解消されれば、更に素晴らしくなると思いました。
この機器を経験して思うことは、ともかく最低音の質が音を決め、その下支えの上にTroubadour80が360度全方位に音を放出しているということでしょうか。
まず、前後にユニットを持つ、ウーハーのTW3が秀逸だと思いました。表現が難しいのですが、20Hz以下の最低音まで能率良く、微細な空気感や暗騒音までをこれ見よがしではなく美事に再生しています。このウーハー無くしてこの音は出ないでしょう。
そしてTroubadour80が持つ、DDDユニットの特徴がそのまま生きています。各楽器はその本体から音を発します。管楽器などはホーンの関係で指向性が少しあるものの、基本的には点音源で、そこから360度に音を広げます。このことを考えると、どうしても通常のスピーカーでは大なり小なりそのユニットの指向性に左右されるのに対し、このDDDユニットは指向性が全方位なのです。
そして忘れてはならないのは、これらをつなげるネットワークが素晴らしいのでしょう。このネットワークが陰の功労者かもしれません。
ただ、このスピーカーシステムをポンと、設置すればすぐにこの音が出るかというと、そんな事は無いでしょう。そもそも最上流の入力機器からスピーカーまで、本当の意味で十分なS/Nがとれていないとこと音は出ないと思います。入力装置の質、アンプの能力も必要です。
そして最後にセッティング能力となりますね(涙)
ここまでやって、最後にセッティングを徹底的に追い込むからこそ、この音なのでしょう。CDが持つ音楽の器を十全に引き出しているとつくづく思います。この機器でレコードから同じ音が出せるでしょうか?
是非、デジタルは音が悪い、アナログこそオーディオだ、とおっしゃる方に聴いてもらいたい、と率直に思いました。
O
現状では、定在波がでない家の音の方が、細かい残響が出て、ホールの奥行きが出ます。ただ、今回確認した、吸音過剰な音は、今少し潤いのある音を目指したいと思っています。
GRFさんから連絡があり、土曜日にH先生のところに導入されたTroubadour 80+ TW3の熟成がかなり進んできたからとのお誘いをいただき、訪問させてもらいました。
少し遅れて到着したので、すでに皆様お集まりで、細かいセッティングもほぼ完了していましたので、いきなり視聴させて頂きました。
すでに最初から実在感のある音色が部屋の空間に満ちています。自然でこれ見よがしの音がしないのです。視覚に写る、スピーカーの存在と音が全く一致しませんので、とにかく不思議です。これはジャーマンフィジックスのDDDユニット全般にいえることですね。
ピレシュのモーツアルト・ピアノソナタなど、本当に目の前で演奏されているかのようです。スタンウェイのピアノが見えます!!次々にGRFさんがCDを取り替え、いろいろなジャンルの曲をかけますが、ピアノや弦楽器など、本当に目の前に、等身大で出現します。フルオケのハイティンク・シカゴのマーラーも、そのおどろおどろした雰囲気がすごいです。もうあと少し、部屋固有の低音のかぶりが解消されれば、更に素晴らしくなると思いました。
この機器を経験して思うことは、ともかく最低音の質が音を決め、その下支えの上にTroubadour80が360度全方位に音を放出しているということでしょうか。
まず、前後にユニットを持つ、ウーハーのTW3が秀逸だと思いました。表現が難しいのですが、20Hz以下の最低音まで能率良く、微細な空気感や暗騒音までをこれ見よがしではなく美事に再生しています。このウーハー無くしてこの音は出ないでしょう。
そしてTroubadour80が持つ、DDDユニットの特徴がそのまま生きています。各楽器はその本体から音を発します。管楽器などはホーンの関係で指向性が少しあるものの、基本的には点音源で、そこから360度に音を広げます。このことを考えると、どうしても通常のスピーカーでは大なり小なりそのユニットの指向性に左右されるのに対し、このDDDユニットは指向性が全方位なのです。
そして忘れてはならないのは、これらをつなげるネットワークが素晴らしいのでしょう。このネットワークが陰の功労者かもしれません。
ただ、このスピーカーシステムをポンと、設置すればすぐにこの音が出るかというと、そんな事は無いでしょう。そもそも最上流の入力機器からスピーカーまで、本当の意味で十分なS/Nがとれていないとこと音は出ないと思います。入力装置の質、アンプの能力も必要です。
そして最後にセッティング能力となりますね(涙)
ここまでやって、最後にセッティングを徹底的に追い込むからこそ、この音なのでしょう。CDが持つ音楽の器を十全に引き出しているとつくづく思います。この機器でレコードから同じ音が出せるでしょうか?
是非、デジタルは音が悪い、アナログこそオーディオだ、とおっしゃる方に聴いてもらいたい、と率直に思いました。
O
現状では、定在波がでない家の音の方が、細かい残響が出て、ホールの奥行きが出ます。ただ、今回確認した、吸音過剰な音は、今少し潤いのある音を目指したいと思っています。
by TANNOY-GRF
| 2016-06-30 18:12
| 行ったり
|
Comments(2)
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TANNOY-GRF at 2016-07-01 08:16
Oさんが来られたのは、調整が済んだ三時頃でした。バランスの良い音がし始めていましたが、部屋固有の定在波の対策はこれからです。しかし、360度に拡がる音は、部屋の大きさを感じられないほど、実物大の音が出ました。生演奏とコラボが出来ますね。
Commented
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TANNOY-GRF at 2016-07-01 10:31
Oさんは、ユニコーンをお使いです。ユニコーンと今回のTroubadourとの差は、どういう風にお感じなられましたか?