2016年 07月 06日
専門家の経験を上手く使おう! |
ベテランのオーディオ店の方とか、オーディオ評論家の方と話すとき、異口同音に言われるのは、オーディオはつくづくセッティングが大切だということです。どんなに評判のSPを買ったとしても正しいセッティングをしなければ、その能力の半分も発揮できないからです。最近は、インターネットの普及で安売り店から装置を購入することが増えて来ました。ご自分でセッティングできる方、出来ると思っている方は、機器だけ買ってご自分でセッティングされればいいのですが、もしかすると、そのセッティングで、高価な機器を上手く使いこなせないことが最近は多いようです。
反対に、何百万円もする機器を配達するだけでセッティングをしない(出来ない?)オーディオ店も増えているようです。勿論、オーディオ機器をセットする場所が制限されていて、セッティングの幅も少ない場合もあります。しかし、昨今ではSPなども大変高価になって数百万は当たり前、中には数千万のオーダーのものも有るようです。それらの高価の機器も、部屋に運んだだけで、徹底して良い音が出るまでセッティングしているオーディオ店の方が少ないようです。オーディオ機器は、単体の機械を買って揃えれば良い音がするというものではありません。
また、良い音がしないのは、的確なアクセサリーを使っていないからだと、マニアの方は言われます。セッティングを進めれば進めるほど、アクセサリーを使いこなさないと良い音がしないと言われているようです。
本当でしょうか?
本末転倒という言葉を思い出しますね。著名なケーブルを使わないと、良い音がしない。デジタル機器には、高価なクロックを配さなければ良い音がしない。順番が逆ですね。正しいセッティングをしていないから、何をやっても音が変わるのです。オーディオは、音を変えて楽しむ趣味だと思われている方もおります。まあ、趣味ですから何を楽しみにしても構わないのですが、本当に勿体ないと思います。
セッティングには時間とお金が掛かります。例えば、東京のオーディオ店が、関西まで出張したら、車の交通費だけでも4~5万円掛かります。それに、最低二名の人件費、もしかしたら、宿泊費も含めるとやはり10万円ぐらいの実費が掛かると思います。その10万円を値切ってセッティング無しにするのと、しっかりとセッティングして貰うのでは、大変な差が出ると思うのです。お金で買えないのが、経験と信頼です。オーディオ店とお付き合いをすると言う事は、量販店から一円でも安い品物を買うのとは違います。また、オーディオ店側もその差をはっきりと示すことこそ、生き残りの道だと思います。
家のユニコーンを調整していると、試行錯誤の連続で、その経験則がだんだん音を培ってきたことが解ります。その調整の礎になるのは、数十年間に及ぶオーディオ遍歴と、世界各地のコンサートホールでの実体験の積み重ねでしょう。その意味では、トントン・コツコツの調整にも相当な元手が掛かっていますね(笑)。
コンサートホールの体験は、音では無くその場の音場を再現しようと思い立ったことです。そのホールに身を置いて響いている音を体験してくることです。それも何回も何回も・・・その響きの記憶が、SP調整の時に活きてきます。
今日は、茅野で久し振りにR.GRFの音を聴いています。いよいよこの音を聴けるのも最後になってきました。すると、どうでしょう?なんとも素敵な音がしてきます。前にあるQuadのESLを逃れて、気持ち内振りにしました。掛けたのは小澤征爾・ウィーンフィルのシェーラザートです。ライナー・ホーネックのVnが素敵です。繋いでいるSPケーブルは、街の電気屋さんで別けて貰った一番細いACケーブルです。アンプは、Quad44+405IIです。三十年ぐらい使っています。CDプレーヤーも初期のMarantz CD80です。入力がよければ、SPは何時も良い音がします。レコードでも、テープでもCDでもそうです。これが良い音でないとしたなら、何が良い音なのでしょう。もし、CDだけがよくないとしたら、機器を換える前に、セッティングを徹底してやってみたら如何ですか?その結果に愕然とされても、それはご本人の反省だけです。
45年以上使って来たIIILZとともに、同じぐらいの年齢のR.GRFは、CDでもとても素敵な音を出してくれているのです。お嫁に出すのは、もったいないとつくづく思うのですが・・・
反対に、何百万円もする機器を配達するだけでセッティングをしない(出来ない?)オーディオ店も増えているようです。勿論、オーディオ機器をセットする場所が制限されていて、セッティングの幅も少ない場合もあります。しかし、昨今ではSPなども大変高価になって数百万は当たり前、中には数千万のオーダーのものも有るようです。それらの高価の機器も、部屋に運んだだけで、徹底して良い音が出るまでセッティングしているオーディオ店の方が少ないようです。オーディオ機器は、単体の機械を買って揃えれば良い音がするというものではありません。
また、良い音がしないのは、的確なアクセサリーを使っていないからだと、マニアの方は言われます。セッティングを進めれば進めるほど、アクセサリーを使いこなさないと良い音がしないと言われているようです。
本当でしょうか?
本末転倒という言葉を思い出しますね。著名なケーブルを使わないと、良い音がしない。デジタル機器には、高価なクロックを配さなければ良い音がしない。順番が逆ですね。正しいセッティングをしていないから、何をやっても音が変わるのです。オーディオは、音を変えて楽しむ趣味だと思われている方もおります。まあ、趣味ですから何を楽しみにしても構わないのですが、本当に勿体ないと思います。
セッティングには時間とお金が掛かります。例えば、東京のオーディオ店が、関西まで出張したら、車の交通費だけでも4~5万円掛かります。それに、最低二名の人件費、もしかしたら、宿泊費も含めるとやはり10万円ぐらいの実費が掛かると思います。その10万円を値切ってセッティング無しにするのと、しっかりとセッティングして貰うのでは、大変な差が出ると思うのです。お金で買えないのが、経験と信頼です。オーディオ店とお付き合いをすると言う事は、量販店から一円でも安い品物を買うのとは違います。また、オーディオ店側もその差をはっきりと示すことこそ、生き残りの道だと思います。
家のユニコーンを調整していると、試行錯誤の連続で、その経験則がだんだん音を培ってきたことが解ります。その調整の礎になるのは、数十年間に及ぶオーディオ遍歴と、世界各地のコンサートホールでの実体験の積み重ねでしょう。その意味では、トントン・コツコツの調整にも相当な元手が掛かっていますね(笑)。
コンサートホールの体験は、音では無くその場の音場を再現しようと思い立ったことです。そのホールに身を置いて響いている音を体験してくることです。それも何回も何回も・・・その響きの記憶が、SP調整の時に活きてきます。
今日は、茅野で久し振りにR.GRFの音を聴いています。いよいよこの音を聴けるのも最後になってきました。すると、どうでしょう?なんとも素敵な音がしてきます。前にあるQuadのESLを逃れて、気持ち内振りにしました。掛けたのは小澤征爾・ウィーンフィルのシェーラザートです。ライナー・ホーネックのVnが素敵です。繋いでいるSPケーブルは、街の電気屋さんで別けて貰った一番細いACケーブルです。アンプは、Quad44+405IIです。三十年ぐらい使っています。CDプレーヤーも初期のMarantz CD80です。入力がよければ、SPは何時も良い音がします。レコードでも、テープでもCDでもそうです。これが良い音でないとしたなら、何が良い音なのでしょう。もし、CDだけがよくないとしたら、機器を換える前に、セッティングを徹底してやってみたら如何ですか?その結果に愕然とされても、それはご本人の反省だけです。
45年以上使って来たIIILZとともに、同じぐらいの年齢のR.GRFは、CDでもとても素敵な音を出してくれているのです。お嫁に出すのは、もったいないとつくづく思うのですが・・・
by TANNOY-GRF
| 2016-07-06 09:03
| オーディオ雑感
|
Comments(3)

わたしも子供達が不要と言った大きなモノは、わたしの代で整理しています。スピーカーも聴きたくなったらそれを持っている方のお家に行って聴かせてもらえばいいかな。あれこれ楽しんで最後はお気に入りだけ残す、最近は未練がなくなりました(汗)
それもそうなんですが、歳の所為でいよいよ夜間の運転は目が見えなくなってきました。中央高速の高井戸出口付近が、さいきんの改装でLED照明が横から照らす構造になりました。眩しくて前が見られません。事故がなければいいのですが。

私はハイエンダーではないし、転勤族で大型のシステムは避けて来ましたので、すべては自分でセッティングしなければダメと思い込んできました。いまでも他人任せなんかとても考えられません。逆にそれだけにアクセサリーは多少の必要悪のようなところはあると認めますがシンプルさ、ベーシックなものを宗としています。昨今、オーディオ用と称した高価なものを何層にも重ね複数使って音の違いをもてはやす風潮がありますが、いかがなものかと思いますね。まあ、ビンボー人の僻みでしょうけど。