2016年 08月 20日
K&Kさんの GRF邸訪問記 不思議な音響空間 |
8月15日、GRFさんのお宅にうかがう機会を得ました。今回ご一緒したのは先日GRFさんと一緒にうかがったBOさん。BOさんはGRFさんへの訪問が今回で4回目だとのことですが、私は初めて。
なかなかうかがう機会に恵まれなかったので、わくわくしながらの訪問です。最寄駅の近くのお蕎麦屋さんで、お昼をいただいた後でGRF邸へ。実はお蕎麦屋さんでおいしいざるそばをいただく前に卵焼きや鴨肉などを肴に冷の吟醸酒まで…BOさんと「これはヤバイ」と言いつつ、あまりのおいしさについすすめられるままに味わってしまいました。アルコールが入ってしまって、この後ちゃんとした音の判断ができるのだろうか…ちょっと心配です。
GRFさんのお宅は、すでにいろんなかたが紹介されていると思うのですが、私の備忘録も兼ねてお部屋の概要を書き留めておくことにします。広さは24畳、天井高は3m位でしょうか。スゴイのは、その天井のほぼ全面が開口部になっていて建物の躯体の上端まで吸音材で埋められていること。
床は構造上の床の上にコンクリートを施し、計50㎜程の板材を積層してつくられているとか…表面はカリンの集成材(無垢材)で足を載せた感覚は強固そのもの。
壁には吸音処理はなく、天井のみで吸音しているようです。壁はMDFに塗装を施したもので、その壁面を支える桟は定間隔ではなく1/f 揺らぎを模したランダムの間隔にしているとのこと。その指示には施工した大工さんが困惑したとのことですが…(笑) 壁は音響的には床には接しないような造りになっているとのこと。ムチャクチャ凝った造りです。
吸音部の面積比から考えると吸音率は20%強くらいでしょうか?全体的にはデッドと言えるのかもしれませんが、正面の窓にかかったひとつのカーテン以外には高音域のみ吸音するような材料がないので、低音から高音までバランスよく吸音されているようで、響きにはまったく違和感がありません。会話の聴こえ方から判断すると響きの質はやや硬質のような気がします。

オーディオ機器は…送り出しはEMMのトランスポートとDAC。CDはDSD変換した後、アナログ化されるとのこと。プリアンプは真空管式のモノラル構成のものをひとつの筐体に収めたもの。電源部は別筐体になっていて、やはり左右別々にDC供給している。パワーアンプはモノラル構成の3極管のプッシュプル。プッシュプルがひとつの管の中に収められており、真空管は全くわかってない私はシングルアンプと勘違いしてしまったのですが…。出力トランスはタムラの特注品でこれを作ってもらうのにロットで発注しなければならなかったとのこと。真空管オンチの私にはアンプについてこれ以上コメントすることは不可能です。
今日の主役はやっぱりスピーカー。
Omni-Directional(無指向性)のGerman Physicsのトロバトーレ80とBi-Directional(双指向性)のPSD社の特注品と思われる20㎝ウーファを背中合わせに配置したシステムの組み合わせ。300Hz、12dB/octのネットワークでクロスされている。このトロバトーレはチタンの0.025㎜厚のメンブレムを持つもの。ウーファシステムはキャビネットに独特の面取りが施され美しいバーズアイメープルの突板で仕上げられている。
最初に聴かせていただいたのはクレーメルとアルゲリッチのプロコフィエフのヴァイオリンソナタ。演奏会場にいる感じ。ピアノとヴァイオリンの位置関係が立体的に感じられる。柔らかい耳あたりの良い音なのにピアノはスタインウェイらしい華やかさが感じられて心地よい。
ダニエル・ハーディング、ウィーンフィルのマーラー10番は開放的な響き。ビックリしたのはグランカッサ。グランカッサの奥行き感、定位の安定感、質感、まさにコンサートホールで聴いているような…。こんな再生音は今まで聞いたことがない。
GRFさんに促されて立ち上がってスピーカーの周囲を回りながら聴いてみると…スピーカーの裏側からはサントリーホールのP席で聴くように下の方にオーケストラが展開する。横に回るとミューザ川崎の知る人ぞ知る舞台横の特等席みたいな音が…

昔のスターウォーズ第一作目でR2D2がレイア姫の3Dホログラフィック映像を空間に投影して姫のメッセージを伝える場面があったけれど、あれの音響版みたい。部屋の中にオーケストラの音響が立体的に構築されていて、その周りを移動して聴くとコンサートホール各席での音が聴けてしまう。ホログラフィックな映像のレイヤ姫と違うのはそのスケール感で、小さなレイヤ姫と違ってこちらは目の前に壮大なオーケストラが出現しているわけですから…。何とも不思議な音響空間。
GRFさんによるといくら無指向性のスピーカーを使ってもスピーカーの位置調整などがきちんとされないとこのホログラフィック感は得られないのだそうです。先ほど触れたグランカッサは部屋の音響、特に低域の吸音が適切に設定されないとあのような気持ちいい実在感は得られないのではないかと思います。通常のスピーカーよりも部屋の響きの影響を大きく受けるはずなので、この部屋の響きのホログラフィック感への貢献度はかなり高いのではないでしょうか?
もうこの後は、ホログラフィックな独特の心地よい音響空間に身をゆだねて、GRFさんが繰り出す名演盤をひたすら聴きまくるモードになりました。
ピリスのモーツァルト・ソナタ、白井光子さんのブラームス歌曲、ギレリスのベートーベン・ソナタ…やはり、臨場感が素晴らしい。

続いてジャズ・ボーカル。パトリシア・バーバーのジャズ・ボーカルもタイトルのナイトクラブで聴く感じ。トニー・ベネットのWith my friendからダイアナ・クラールやスティービー・ワンダーとの豪華共演、マディー・ウォーターズのフォーク・シンガー。柔らかい心地よいボーカルでその場で聴いている感じ。
さらにヴァイオリンということでイザベラ・ファウストのベートーベン・ソナタ。メルニコフのピアノはベーゼンドルファー的でやや控えめ。ヴァイオリンを引き立てるような演奏。比較の意味で同じ曲をクレーメルとアルゲリッチで聴くとさすがにアルゲリッチは主張しまくって丁々発止の演奏で面白い。もうこの辺ですっかり音楽を聴くモードになっています。
ひとしきり聴いた後で、ワインタイム。
イタリアの白ワインをいただきました。シャルドネの高級ワインとのこと。ワインの味を活字にするのは私には無理ですが、Un po’ secco (中辛口)でしょうか?さすがにウチで食事に合わせて飲んでいるテーブル・ワインとは違って独特の香気が感じられます。これは食事とは別に味わうべきものなのかもしれません。
ここでいろんなお話が聞けて面白かったのですが、特にCDのドイツ盤と日本盤の違い、全集の盤はオリジナルとくらべるとガッカリなどはなぜそうなるのかというのは非常に興味深かったです。私にはまだよく理解はできないのですが…(笑)
アルコールが入った後はもうわけがわからなくなって、この後、夕食もはさんで音楽会は果てしなく続きました。(笑)
カラヤンのウィーン・フィル ニューイヤーコンサートからキャスリン・バトル独唱の春の歌、トスカニーニ、フィルハーモニアのブラームス。エバ・キャシディのライブでのAutumn leaves。フランク永井やちあきなおみまで。
GRFさんがベンチマークとして使われているハイティンク・コンセルトヘボウのショスタコーヴィチ第15番を聴かせていただいた時に、GRFさんが先日ウチにお越しになった時に言われていた意味がやっと理解できたような気がしました。GRFさんと拙宅では違ったアプローチだけど目指していることは同じと言われていたのです。確かにここで聴かせていただいた音、雰囲気感とウチのマルチch再生には共通のものが感じられたのです。
あ~、そういうことだったのかと。
でも、マルチchをやっている身としては2本のスピーカーでこんな音を出されてしまうと…う~ん、ガッカリというかなんというか…(笑)マルチchでやっと得られる雰囲気感以上のものを普通のCDで出されているわけで…。

私がチェック用に使っているキム・チョン・ファ、ツィマーマンのリヒャルトシュトラウスのヴァイオリンとピアノのためのソナタも聴いたのですが、やはり柔らかい音にもかかわらず細部までよく聞き取れる解像度に感心させられます。ヴァイオリンはきつくなることなく心地よいし、ピアノはスタインウェイらしい輝きと華やかさがある。無理やりアラを探すと生の音はもう少しきつい音だったかもしれないということくらい。これは生の音を知る由もないので、真偽のほどは何とも言えないし、心地よすぎると文句をつけるのも変なので意味はないのですが…。(^^;)
気がつくと既に時計は9時を回っていて…ピリスのショパン、ノクターンを聴いた後、さらに遺作まで聴きたいという思いをやっとのことで断ち切って、GRF邸を後にしました。終バスに何とか間に合いましたので後ろ髪惹かれる思いを断ち切ってあの時においとまさせていただいてよかったです。
結局お聴きしたいと思っていたタンノイGRFや和室のユニコーンや「悪魔のソフト」すら聴くことができませんでした。再びGRF邸を訪れるための理由ができたと思うことにしましょう。(笑)
こんな音は拙宅ではとてもまねできませんから、次回はもう分析的に聴くことはやめてせっかくの機会を好きな音楽をじっくりと楽しむことに使いたいと思っています。どうか近いうちにまたその機会が得られますように…
GRFさん、すっかりお世話になりました。ありがとうございました。BOさん、ご一緒できて楽しかったです。
K&K
お盆の最初にお伺いしたK&KさんとBOさんが15日の日にいらっしゃいました。BOさんは既に何回も来られていますが、最終形のSPは、まだお聴きになっておられません。K&Kさんは、初めての来宅です。4チャンネルのマルチをお聞きの方が、拙宅のホログラフをどの様にお感じになるか楽しみでした。コンサートホールで聞くようにステージが出現します。マルチと違ってどの位置で聞いても、そのステージは変わりません。ホールで聞くときのように場所に依って音は変わりますが、どこで座っても良い音で聞けます。
はじめて、このホログラフィックの音を聞かれると、驚かれると思いますが、コンサートホール聞かれたことが無い方は、三次元の音とは感じないようです。スタジオでの奥行き感だけになります。それでも、ヴォーカルがバックから浮き上がり、鮮やかな音が聞こえてきます。いずれにしても、音場情報が入っている録音は、その場所が、部屋の中に出現するわけですから、こんなに楽しいことはありません。マルチをされているK&Kさんに確認頂き嬉しかったです。また、ぜひお越し下さい。次回は、DecolaとGRFの番ですね。そうそう、和室のユニコーンも聞いてください。
なかなかうかがう機会に恵まれなかったので、わくわくしながらの訪問です。最寄駅の近くのお蕎麦屋さんで、お昼をいただいた後でGRF邸へ。実はお蕎麦屋さんでおいしいざるそばをいただく前に卵焼きや鴨肉などを肴に冷の吟醸酒まで…BOさんと「これはヤバイ」と言いつつ、あまりのおいしさについすすめられるままに味わってしまいました。アルコールが入ってしまって、この後ちゃんとした音の判断ができるのだろうか…ちょっと心配です。
GRFさんのお宅は、すでにいろんなかたが紹介されていると思うのですが、私の備忘録も兼ねてお部屋の概要を書き留めておくことにします。広さは24畳、天井高は3m位でしょうか。スゴイのは、その天井のほぼ全面が開口部になっていて建物の躯体の上端まで吸音材で埋められていること。
床は構造上の床の上にコンクリートを施し、計50㎜程の板材を積層してつくられているとか…表面はカリンの集成材(無垢材)で足を載せた感覚は強固そのもの。
壁には吸音処理はなく、天井のみで吸音しているようです。壁はMDFに塗装を施したもので、その壁面を支える桟は定間隔ではなく1/f 揺らぎを模したランダムの間隔にしているとのこと。その指示には施工した大工さんが困惑したとのことですが…(笑) 壁は音響的には床には接しないような造りになっているとのこと。ムチャクチャ凝った造りです。
吸音部の面積比から考えると吸音率は20%強くらいでしょうか?全体的にはデッドと言えるのかもしれませんが、正面の窓にかかったひとつのカーテン以外には高音域のみ吸音するような材料がないので、低音から高音までバランスよく吸音されているようで、響きにはまったく違和感がありません。会話の聴こえ方から判断すると響きの質はやや硬質のような気がします。

オーディオ機器は…送り出しはEMMのトランスポートとDAC。CDはDSD変換した後、アナログ化されるとのこと。プリアンプは真空管式のモノラル構成のものをひとつの筐体に収めたもの。電源部は別筐体になっていて、やはり左右別々にDC供給している。パワーアンプはモノラル構成の3極管のプッシュプル。プッシュプルがひとつの管の中に収められており、真空管は全くわかってない私はシングルアンプと勘違いしてしまったのですが…。出力トランスはタムラの特注品でこれを作ってもらうのにロットで発注しなければならなかったとのこと。真空管オンチの私にはアンプについてこれ以上コメントすることは不可能です。
今日の主役はやっぱりスピーカー。
Omni-Directional(無指向性)のGerman Physicsのトロバトーレ80とBi-Directional(双指向性)のPSD社の特注品と思われる20㎝ウーファを背中合わせに配置したシステムの組み合わせ。300Hz、12dB/octのネットワークでクロスされている。このトロバトーレはチタンの0.025㎜厚のメンブレムを持つもの。ウーファシステムはキャビネットに独特の面取りが施され美しいバーズアイメープルの突板で仕上げられている。
最初に聴かせていただいたのはクレーメルとアルゲリッチのプロコフィエフのヴァイオリンソナタ。演奏会場にいる感じ。ピアノとヴァイオリンの位置関係が立体的に感じられる。柔らかい耳あたりの良い音なのにピアノはスタインウェイらしい華やかさが感じられて心地よい。
ダニエル・ハーディング、ウィーンフィルのマーラー10番は開放的な響き。ビックリしたのはグランカッサ。グランカッサの奥行き感、定位の安定感、質感、まさにコンサートホールで聴いているような…。こんな再生音は今まで聞いたことがない。
GRFさんに促されて立ち上がってスピーカーの周囲を回りながら聴いてみると…スピーカーの裏側からはサントリーホールのP席で聴くように下の方にオーケストラが展開する。横に回るとミューザ川崎の知る人ぞ知る舞台横の特等席みたいな音が…

昔のスターウォーズ第一作目でR2D2がレイア姫の3Dホログラフィック映像を空間に投影して姫のメッセージを伝える場面があったけれど、あれの音響版みたい。部屋の中にオーケストラの音響が立体的に構築されていて、その周りを移動して聴くとコンサートホール各席での音が聴けてしまう。ホログラフィックな映像のレイヤ姫と違うのはそのスケール感で、小さなレイヤ姫と違ってこちらは目の前に壮大なオーケストラが出現しているわけですから…。何とも不思議な音響空間。
GRFさんによるといくら無指向性のスピーカーを使ってもスピーカーの位置調整などがきちんとされないとこのホログラフィック感は得られないのだそうです。先ほど触れたグランカッサは部屋の音響、特に低域の吸音が適切に設定されないとあのような気持ちいい実在感は得られないのではないかと思います。通常のスピーカーよりも部屋の響きの影響を大きく受けるはずなので、この部屋の響きのホログラフィック感への貢献度はかなり高いのではないでしょうか?
もうこの後は、ホログラフィックな独特の心地よい音響空間に身をゆだねて、GRFさんが繰り出す名演盤をひたすら聴きまくるモードになりました。
ピリスのモーツァルト・ソナタ、白井光子さんのブラームス歌曲、ギレリスのベートーベン・ソナタ…やはり、臨場感が素晴らしい。

続いてジャズ・ボーカル。パトリシア・バーバーのジャズ・ボーカルもタイトルのナイトクラブで聴く感じ。トニー・ベネットのWith my friendからダイアナ・クラールやスティービー・ワンダーとの豪華共演、マディー・ウォーターズのフォーク・シンガー。柔らかい心地よいボーカルでその場で聴いている感じ。
さらにヴァイオリンということでイザベラ・ファウストのベートーベン・ソナタ。メルニコフのピアノはベーゼンドルファー的でやや控えめ。ヴァイオリンを引き立てるような演奏。比較の意味で同じ曲をクレーメルとアルゲリッチで聴くとさすがにアルゲリッチは主張しまくって丁々発止の演奏で面白い。もうこの辺ですっかり音楽を聴くモードになっています。
ひとしきり聴いた後で、ワインタイム。
イタリアの白ワインをいただきました。シャルドネの高級ワインとのこと。ワインの味を活字にするのは私には無理ですが、Un po’ secco (中辛口)でしょうか?さすがにウチで食事に合わせて飲んでいるテーブル・ワインとは違って独特の香気が感じられます。これは食事とは別に味わうべきものなのかもしれません。
ここでいろんなお話が聞けて面白かったのですが、特にCDのドイツ盤と日本盤の違い、全集の盤はオリジナルとくらべるとガッカリなどはなぜそうなるのかというのは非常に興味深かったです。私にはまだよく理解はできないのですが…(笑)
アルコールが入った後はもうわけがわからなくなって、この後、夕食もはさんで音楽会は果てしなく続きました。(笑)
カラヤンのウィーン・フィル ニューイヤーコンサートからキャスリン・バトル独唱の春の歌、トスカニーニ、フィルハーモニアのブラームス。エバ・キャシディのライブでのAutumn leaves。フランク永井やちあきなおみまで。
GRFさんがベンチマークとして使われているハイティンク・コンセルトヘボウのショスタコーヴィチ第15番を聴かせていただいた時に、GRFさんが先日ウチにお越しになった時に言われていた意味がやっと理解できたような気がしました。GRFさんと拙宅では違ったアプローチだけど目指していることは同じと言われていたのです。確かにここで聴かせていただいた音、雰囲気感とウチのマルチch再生には共通のものが感じられたのです。
あ~、そういうことだったのかと。
でも、マルチchをやっている身としては2本のスピーカーでこんな音を出されてしまうと…う~ん、ガッカリというかなんというか…(笑)マルチchでやっと得られる雰囲気感以上のものを普通のCDで出されているわけで…。

私がチェック用に使っているキム・チョン・ファ、ツィマーマンのリヒャルトシュトラウスのヴァイオリンとピアノのためのソナタも聴いたのですが、やはり柔らかい音にもかかわらず細部までよく聞き取れる解像度に感心させられます。ヴァイオリンはきつくなることなく心地よいし、ピアノはスタインウェイらしい輝きと華やかさがある。無理やりアラを探すと生の音はもう少しきつい音だったかもしれないということくらい。これは生の音を知る由もないので、真偽のほどは何とも言えないし、心地よすぎると文句をつけるのも変なので意味はないのですが…。(^^;)
気がつくと既に時計は9時を回っていて…ピリスのショパン、ノクターンを聴いた後、さらに遺作まで聴きたいという思いをやっとのことで断ち切って、GRF邸を後にしました。終バスに何とか間に合いましたので後ろ髪惹かれる思いを断ち切ってあの時においとまさせていただいてよかったです。
結局お聴きしたいと思っていたタンノイGRFや和室のユニコーンや「悪魔のソフト」すら聴くことができませんでした。再びGRF邸を訪れるための理由ができたと思うことにしましょう。(笑)
こんな音は拙宅ではとてもまねできませんから、次回はもう分析的に聴くことはやめてせっかくの機会を好きな音楽をじっくりと楽しむことに使いたいと思っています。どうか近いうちにまたその機会が得られますように…
GRFさん、すっかりお世話になりました。ありがとうございました。BOさん、ご一緒できて楽しかったです。
K&K
お盆の最初にお伺いしたK&KさんとBOさんが15日の日にいらっしゃいました。BOさんは既に何回も来られていますが、最終形のSPは、まだお聴きになっておられません。K&Kさんは、初めての来宅です。4チャンネルのマルチをお聞きの方が、拙宅のホログラフをどの様にお感じになるか楽しみでした。コンサートホールで聞くようにステージが出現します。マルチと違ってどの位置で聞いても、そのステージは変わりません。ホールで聞くときのように場所に依って音は変わりますが、どこで座っても良い音で聞けます。
はじめて、このホログラフィックの音を聞かれると、驚かれると思いますが、コンサートホール聞かれたことが無い方は、三次元の音とは感じないようです。スタジオでの奥行き感だけになります。それでも、ヴォーカルがバックから浮き上がり、鮮やかな音が聞こえてきます。いずれにしても、音場情報が入っている録音は、その場所が、部屋の中に出現するわけですから、こんなに楽しいことはありません。マルチをされているK&Kさんに確認頂き嬉しかったです。また、ぜひお越し下さい。次回は、DecolaとGRFの番ですね。そうそう、和室のユニコーンも聞いてください。
by TANNOY-GRF
| 2016-08-20 05:31
| 来たり
|
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