2016年 10月 27日
kikiさんのご感想 |
UNICORNさんとお別れして、急ぎ足で地下鉄の入口に向かいます。目的の駅には一本で行けます。昼間ということもあって、空いていて座りましたが、話をしているとあっという間に目的の駅に到着。GRFさんから電話が入りました。反対側の道路の端に車の横で電話を耳に当てていた方が見えました。
挨拶もそこそこ、車に乗り込みお宅へ。ワーゲンの車に乗るのは初めてですが、内装の仕上げやデザインは良いですね。ダッシュボードのラインが真っすぐというのは好みです。車内は静かでトルクフルな動きを感じました。がさつな所が全くない上質感を感じます。こういう車を持ちたいものです
最初は、和室のユニコーンからです。部屋を横置きにして、UNICORNも横置きで配置されていました。自分の所と比べると部屋の長手方向は、少し短いようです。本当の寸法は不明ですが、6畳と7畳の差?天井は普通の和室より高い感じで、同じくらい(2500mm)でしょうか。 <部屋の寸法は、3670 x 3000 x 2600Hです。6.7畳になります>
いよいよ音出しです。リッピングされたデータバンクから、DACにそしてプリ、真空管のパワーを経てUNICORNに。
出てきた音は、一瞬にして音場が成立していることがわかります。いつも聴いている音場に相当近いものがあり、こういう音場を自分以外の装置で聴いたことがありません。自分の考えは間違っていなかったという喜びが湧いてきます。
普通は音場というと拡がりや奥行や高さと言った3D要素ばかりに注目しがちです。つまり音源の定位の部分のみを気にしているのだろうと思いますが、その聴きかたは、木を見て森を見ずですね。
部屋のどこに行っても音色が変化しないというのも全く同じで、DDDユニットの真横に近付いてもその音が支配的にならないも同じでした。とにかく、こちらが取り組んできた「真の音場※」に通じることが多いわけで、音の挙動、特に低音の発生の仕方なども同じです。
音波への変換装置の方式が異なっても結果が同じものになっていくんですね。少々興奮気味で、そのことをGRFさんに伝えると、「元のソースが同じだから同じになるのが当たり前でしょう」と澄まし顔で返されました。
ほとんどのソースは良い音で収録されている点でも一致していました。
さらに、カンターテドミノで歌手が首を振っているとか移動しているように感じる話をすると、「そうですよ、じっとなんかしてませんし、あれは2回移動してますよ」とあっさり肯定され、「おお、この話が通じるなんて」と益々興奮。凄すぎ?
http://blog.livedoor.jp/kikiqchan/archives/2408420.html
しかし、真の音場歴22年もちょっと仕掛けます。
kiki:「上方向の拡がりと奥の遠さが少し足らない感じがします」
GRF:「そうですね、この部屋では2階席から見下ろす感じで仕上げているからなんですよ、後で聴くもう一つの部屋ではその差がわかりますよ」
確かに、2階席からだと角度がついて奥の長さが短くなるし、上に放射された音も、それほど高くまでは行かないので、空間の形状としてはほぼ納得です。ここ数年は、調整時に生成された空間の形に歪がないかどうかという聴きかたをしています。
音場を成立させた者同士しか語れない会話を挟みながら、数曲聴いた後CD34に切り替えます。外装はそのままでも、中身は相当手が入っているとのことです。ムンド?のDACから変わったからなのか、リッピングとの差なのか音場は変わりませんが、少し変化がありました。
しばらくして、GRFさんが「あっ、いかんいかん。何かおかしいと思ったら、ケーブルを間違えてた」と中断してCDプレーヤーからのケーブルの取り変え作業が始まりました。
作業が終って、再開。
おっ、変わった。なんと表現すれば良いかと考えて出てきたのが、
kiki:「さっきまでのは、かなり湿度が高い部屋で聴いていた感じなのが、湿度が下がってクリアになったような変化を感じます」
GRF:「なかなか面白い例えですね。そういう表現は初めて聞きました。そう、これが本来の音でした」
CDでも数曲聴いたところで、こちらの到着が遅くなった分予定されていたプログラムが変更となり、もう一部屋での試聴に駒を進めることに。
その前に、お茶とお菓子でブレイク。その間、GRFさんから数々の興味深い話を聞くことができました。テープの話題になった時は思わず身を乗り出しましたが、今日はそこがメインではないので静かに聞いていました。
またアナログでは音場が成立しないという考えも同じで、こちらのblogにもその手の記事をいくつか載せています。ただしその記事を捜すのに苦労していますが。
さあ、メインルームに移動してきました。入るなり おー、趣味でオーディオをやっています、という方々にふさわしい広さと装置です。あこがれですね、こういう部屋を持っていたらゴルフにあまり熱が入っていなかったかもしれません。ドアノブも捻って押しつけるアビテックスと同じタイプの遮音ドアです。
さて、DDDユニットがスタックになって、ウーファーも2発入りのエンクロージャーの角を処理した箱の上にセッティングされています。もうその景色だけでマニアは羨望まちがいなしです。
送り出しは、emmのSACDトランスポートから、同じく emmのDAC、ボリュームだけのプリと思われる装置から真空管アンプへと、先ほどとは上流部が大きく異なります。
始めに流れてきた音は、先ほどと鮮度と解像度が一桁違います。先ほどまでの音を映像で例えて2Kハイビジョンだとすると、ここでの音は4Kの密度と細やかさです。細やかさが増すと、粒が小さくなって音の角が取れてキツさがさらに減りますので、そういう音に慣れていない人は音の刺激が減るため、ハイ落ちになったとか力がなくなったとかの間違った判断をしがちです。30年もののウィスキーと12年ものとの舌にくる刺激となめらかさの違いでしょうか。アルコールを飲んだ感が欲しい人は、12年ものでないと物足りないでしょう。求めるものの違いです。
そして音場ですが、空間の大きさ、奥の遠さと高さにやはり差があります。
一番大きな違いは、低音ですね。すーと難なく下まで伸びていて余裕があるので、途中に高域アパーチャーのような補正を低域に施して、一見、いや一聴伸びているようにした低音とは違いますね。これも刺激が少ないので、オーディオの音が好きな方には物足りないと自分達の聴き慣れた醜い低音の方が良いと指摘しそうです。
排気量5Lのエンジンが音もなく楽々と加速するのに対して、2Lの過給機付きの加速の方が速さを感じると主張するようなもので、測定すると5Lの方が本当は速いんですが、余計な刺激が欲しいんですね。というような5Lの低音です。
音場に無頓着な方でも、その音色だけで圧倒的な評価を得ることでしょう。しかし不思議なのが、音場がない低音と音場がある低音では、まるで空気の動きというか発生の仕方や放射の仕方が違うし音色もかなり違うものなのに、その低音の差に気付く人は少ないのです。我々からすると、どう聴いているのか?と逆に問いたくなるほどです。今言っている低音とは、高調波を含んだごく一般の楽器から出る低音なので、高調波がその定位を決定してくれます。ある意味、その楽器の音の位置はその高調波が決めているだけで、基本波成分などは、どこで鳴っていても高調波に支配されるということです。
実際、パイプオルガンの正弦波に近いような音の時は位置の特定ができないというか、部屋全体を揺るがし漂っている感じになります。これは生の音でもそうで、低い音は耳への位相差やレベル差が少ないので方向が特定できないのと同じ、つまり生音と同じ挙動をしているということです。
GRFさんのセットするままに数曲の演奏を聴かせていただきました。後半に例のカンターテドミノの9曲目がかかりました。これが正解の音場ですよ、というものでした。前述した最低域の限界から生じる音色の差はあるものの、音場としてはいつも聴いている音場と同じです。これまで全く接点もない、情報交換もない状況で、それぞれが信じた音場同士が、まるで答え合わせをしているようでした。これもGRFさんに言わせるときっと、「そりゃぁ、CDに入っている音が同じだから、そうなるでしょう」と。
しかし敢えて厳密に言うと空間の左右への拡がりがある左右の位置から割と早く減衰し始めるようで、前後に比べて音空間が、卵の長手方向を前後に配置した比率に感じました。これは耳の位置をトラポが置かれた付近まで乗りだすとその減衰カーブが緩やかになり球形になるので、その位置で聴ける空間を味わっていました。ソファーに座った場合は、耳の高さを上げることで同様に変化するようです。またセンターではなく、少し斜めの位置で聴いても、拡がりが球状になります。このような変化は家でも生じていますが、生成される空間の大きさが変化の度合いと関係していそうです。
京都人さんの新幹線の時間も迫ってきたので、こちらのディスクを掛けていただくことになりました。
いつもの西本智美の「ニューイヤーコンサート2004~ロシアより愛をこめて」の「1812年」とウィーン少年合唱団 / クリスマス・アルバムからマリアの御子です。このアルバムはライブということもあって、音場が巧く収録されています。やはり低音の表現以外は、ほぼ同じです。おもしろいのが客席の位置が違いが出ます。家での位置はホールの前後で真ん中付近に設定してありますが、このソファーの位置では後方寄りになります。ラックの前、ちょうどパワーアンプ付近で聴くと、同じになるはずですが、アンプの上に座るわけにはいきません(笑)
ウィーン少年合唱団も全く同様の音場なのと、これは音場とは関係ありませんが、声のサ行がスッと抜けるかどうか、も重要な評価ポイントですが、すばらしい結果でした。カンターテの8曲目もチェックにはもってこいです。このサ行の挙動は、アンプの良し悪しで決まることが分かっています。アナログでは、トレースの問題や複雑なEQも加わるので、大変難しい再生音です。
持参したCDで音場の答え合わせが終わり、今度は京都人さんのCDが掛かります。
いつもの音質の良いCDが、さらに磨きが掛って聴こえてきます。今日掛けた内の2枚は自分も持っているので、ここでしっかりと音を記憶しておくことにしました。この音の感想は京都人さんの日記に委ねることにしましょう。
最後に、正面に配置されているデコラを鳴らすことになりました。盤はフランク永井。いやぁ、声の密度が凄いもので、広帯域化させた現代の録音で、この音が出せるのでしょうか?生は聴いたことがありませんが、この声は、マイクが拾った音そのものですね。
Nagraのデッキにも非常に興味を抱きましたが、今回は見るだけ。
やはり、遅刻してしまったのが影響してしまいました。バタバタとお宅を後にし、駅まで送っていただき、御礼もそこそこで駅に早足で向かいました。
GRFさん、大変ありがとうございました。
そして、いつ来ていただいても問題がないように調律に励むことにします。気温、湿度が大きく変化する季節ですので、夏の調律のままというわけにはいかないですね。
kiki
挨拶もそこそこ、車に乗り込みお宅へ。ワーゲンの車に乗るのは初めてですが、内装の仕上げやデザインは良いですね。ダッシュボードのラインが真っすぐというのは好みです。車内は静かでトルクフルな動きを感じました。がさつな所が全くない上質感を感じます。こういう車を持ちたいものです
最初は、和室のユニコーンからです。部屋を横置きにして、UNICORNも横置きで配置されていました。自分の所と比べると部屋の長手方向は、少し短いようです。本当の寸法は不明ですが、6畳と7畳の差?天井は普通の和室より高い感じで、同じくらい(2500mm)でしょうか。 <部屋の寸法は、3670 x 3000 x 2600Hです。6.7畳になります>
いよいよ音出しです。リッピングされたデータバンクから、DACにそしてプリ、真空管のパワーを経てUNICORNに。
出てきた音は、一瞬にして音場が成立していることがわかります。いつも聴いている音場に相当近いものがあり、こういう音場を自分以外の装置で聴いたことがありません。自分の考えは間違っていなかったという喜びが湧いてきます。
普通は音場というと拡がりや奥行や高さと言った3D要素ばかりに注目しがちです。つまり音源の定位の部分のみを気にしているのだろうと思いますが、その聴きかたは、木を見て森を見ずですね。
部屋のどこに行っても音色が変化しないというのも全く同じで、DDDユニットの真横に近付いてもその音が支配的にならないも同じでした。とにかく、こちらが取り組んできた「真の音場※」に通じることが多いわけで、音の挙動、特に低音の発生の仕方なども同じです。
音波への変換装置の方式が異なっても結果が同じものになっていくんですね。少々興奮気味で、そのことをGRFさんに伝えると、「元のソースが同じだから同じになるのが当たり前でしょう」と澄まし顔で返されました。
ほとんどのソースは良い音で収録されている点でも一致していました。
さらに、カンターテドミノで歌手が首を振っているとか移動しているように感じる話をすると、「そうですよ、じっとなんかしてませんし、あれは2回移動してますよ」とあっさり肯定され、「おお、この話が通じるなんて」と益々興奮。凄すぎ?
http://blog.livedoor.jp/kikiqchan/archives/2408420.html
しかし、真の音場歴22年もちょっと仕掛けます。
kiki:「上方向の拡がりと奥の遠さが少し足らない感じがします」
GRF:「そうですね、この部屋では2階席から見下ろす感じで仕上げているからなんですよ、後で聴くもう一つの部屋ではその差がわかりますよ」
確かに、2階席からだと角度がついて奥の長さが短くなるし、上に放射された音も、それほど高くまでは行かないので、空間の形状としてはほぼ納得です。ここ数年は、調整時に生成された空間の形に歪がないかどうかという聴きかたをしています。
音場を成立させた者同士しか語れない会話を挟みながら、数曲聴いた後CD34に切り替えます。外装はそのままでも、中身は相当手が入っているとのことです。ムンド?のDACから変わったからなのか、リッピングとの差なのか音場は変わりませんが、少し変化がありました。
しばらくして、GRFさんが「あっ、いかんいかん。何かおかしいと思ったら、ケーブルを間違えてた」と中断してCDプレーヤーからのケーブルの取り変え作業が始まりました。
作業が終って、再開。
おっ、変わった。なんと表現すれば良いかと考えて出てきたのが、
kiki:「さっきまでのは、かなり湿度が高い部屋で聴いていた感じなのが、湿度が下がってクリアになったような変化を感じます」
GRF:「なかなか面白い例えですね。そういう表現は初めて聞きました。そう、これが本来の音でした」
CDでも数曲聴いたところで、こちらの到着が遅くなった分予定されていたプログラムが変更となり、もう一部屋での試聴に駒を進めることに。
その前に、お茶とお菓子でブレイク。その間、GRFさんから数々の興味深い話を聞くことができました。テープの話題になった時は思わず身を乗り出しましたが、今日はそこがメインではないので静かに聞いていました。
またアナログでは音場が成立しないという考えも同じで、こちらのblogにもその手の記事をいくつか載せています。ただしその記事を捜すのに苦労していますが。
さあ、メインルームに移動してきました。入るなり おー、趣味でオーディオをやっています、という方々にふさわしい広さと装置です。あこがれですね、こういう部屋を持っていたらゴルフにあまり熱が入っていなかったかもしれません。ドアノブも捻って押しつけるアビテックスと同じタイプの遮音ドアです。
さて、DDDユニットがスタックになって、ウーファーも2発入りのエンクロージャーの角を処理した箱の上にセッティングされています。もうその景色だけでマニアは羨望まちがいなしです。
送り出しは、emmのSACDトランスポートから、同じく emmのDAC、ボリュームだけのプリと思われる装置から真空管アンプへと、先ほどとは上流部が大きく異なります。
始めに流れてきた音は、先ほどと鮮度と解像度が一桁違います。先ほどまでの音を映像で例えて2Kハイビジョンだとすると、ここでの音は4Kの密度と細やかさです。細やかさが増すと、粒が小さくなって音の角が取れてキツさがさらに減りますので、そういう音に慣れていない人は音の刺激が減るため、ハイ落ちになったとか力がなくなったとかの間違った判断をしがちです。30年もののウィスキーと12年ものとの舌にくる刺激となめらかさの違いでしょうか。アルコールを飲んだ感が欲しい人は、12年ものでないと物足りないでしょう。求めるものの違いです。
そして音場ですが、空間の大きさ、奥の遠さと高さにやはり差があります。
一番大きな違いは、低音ですね。すーと難なく下まで伸びていて余裕があるので、途中に高域アパーチャーのような補正を低域に施して、一見、いや一聴伸びているようにした低音とは違いますね。これも刺激が少ないので、オーディオの音が好きな方には物足りないと自分達の聴き慣れた醜い低音の方が良いと指摘しそうです。
排気量5Lのエンジンが音もなく楽々と加速するのに対して、2Lの過給機付きの加速の方が速さを感じると主張するようなもので、測定すると5Lの方が本当は速いんですが、余計な刺激が欲しいんですね。というような5Lの低音です。
音場に無頓着な方でも、その音色だけで圧倒的な評価を得ることでしょう。しかし不思議なのが、音場がない低音と音場がある低音では、まるで空気の動きというか発生の仕方や放射の仕方が違うし音色もかなり違うものなのに、その低音の差に気付く人は少ないのです。我々からすると、どう聴いているのか?と逆に問いたくなるほどです。今言っている低音とは、高調波を含んだごく一般の楽器から出る低音なので、高調波がその定位を決定してくれます。ある意味、その楽器の音の位置はその高調波が決めているだけで、基本波成分などは、どこで鳴っていても高調波に支配されるということです。
実際、パイプオルガンの正弦波に近いような音の時は位置の特定ができないというか、部屋全体を揺るがし漂っている感じになります。これは生の音でもそうで、低い音は耳への位相差やレベル差が少ないので方向が特定できないのと同じ、つまり生音と同じ挙動をしているということです。
GRFさんのセットするままに数曲の演奏を聴かせていただきました。後半に例のカンターテドミノの9曲目がかかりました。これが正解の音場ですよ、というものでした。前述した最低域の限界から生じる音色の差はあるものの、音場としてはいつも聴いている音場と同じです。これまで全く接点もない、情報交換もない状況で、それぞれが信じた音場同士が、まるで答え合わせをしているようでした。これもGRFさんに言わせるときっと、「そりゃぁ、CDに入っている音が同じだから、そうなるでしょう」と。
しかし敢えて厳密に言うと空間の左右への拡がりがある左右の位置から割と早く減衰し始めるようで、前後に比べて音空間が、卵の長手方向を前後に配置した比率に感じました。これは耳の位置をトラポが置かれた付近まで乗りだすとその減衰カーブが緩やかになり球形になるので、その位置で聴ける空間を味わっていました。ソファーに座った場合は、耳の高さを上げることで同様に変化するようです。またセンターではなく、少し斜めの位置で聴いても、拡がりが球状になります。このような変化は家でも生じていますが、生成される空間の大きさが変化の度合いと関係していそうです。
京都人さんの新幹線の時間も迫ってきたので、こちらのディスクを掛けていただくことになりました。
いつもの西本智美の「ニューイヤーコンサート2004~ロシアより愛をこめて」の「1812年」とウィーン少年合唱団 / クリスマス・アルバムからマリアの御子です。このアルバムはライブということもあって、音場が巧く収録されています。やはり低音の表現以外は、ほぼ同じです。おもしろいのが客席の位置が違いが出ます。家での位置はホールの前後で真ん中付近に設定してありますが、このソファーの位置では後方寄りになります。ラックの前、ちょうどパワーアンプ付近で聴くと、同じになるはずですが、アンプの上に座るわけにはいきません(笑)
ウィーン少年合唱団も全く同様の音場なのと、これは音場とは関係ありませんが、声のサ行がスッと抜けるかどうか、も重要な評価ポイントですが、すばらしい結果でした。カンターテの8曲目もチェックにはもってこいです。このサ行の挙動は、アンプの良し悪しで決まることが分かっています。アナログでは、トレースの問題や複雑なEQも加わるので、大変難しい再生音です。
持参したCDで音場の答え合わせが終わり、今度は京都人さんのCDが掛かります。
いつもの音質の良いCDが、さらに磨きが掛って聴こえてきます。今日掛けた内の2枚は自分も持っているので、ここでしっかりと音を記憶しておくことにしました。この音の感想は京都人さんの日記に委ねることにしましょう。
最後に、正面に配置されているデコラを鳴らすことになりました。盤はフランク永井。いやぁ、声の密度が凄いもので、広帯域化させた現代の録音で、この音が出せるのでしょうか?生は聴いたことがありませんが、この声は、マイクが拾った音そのものですね。
Nagraのデッキにも非常に興味を抱きましたが、今回は見るだけ。
やはり、遅刻してしまったのが影響してしまいました。バタバタとお宅を後にし、駅まで送っていただき、御礼もそこそこで駅に早足で向かいました。
GRFさん、大変ありがとうございました。
そして、いつ来ていただいても問題がないように調律に励むことにします。気温、湿度が大きく変化する季節ですので、夏の調律のままというわけにはいかないですね。
kiki
by TANNOY-GRF
| 2016-10-27 00:04
| 来たり
|
Comments(5)
Commented
by
TANNOY-GRF at 2016-10-27 08:10
kikiさん 長文で力の入った訪問記を書いていただきありがとうございました。音場を追求されている方は、本当に少ないのでとても楽しい会合でした。中学生の時にステレオの音を聞いて、この奇跡のようなオーディオの楽しみを50年以上続けて来ました。CDを続けているのも、テープを追いかけているのも、その音場の再現を目指しているからです。kikiさんの様な同好の士と巡り会えてよかったです。おそらく12月の末頃になるとは思いますが、kikiさんの音を聞かせてください。
Commented
by
TANNOY-GRF at 2016-10-27 08:14
kikiさん ご指摘の音場の形ですが、ご指摘の様に座る位置を変えると随分と変わります。また、アンプ類の乗っている台を前方に2センチぐらい移動すると、音場の形も大きく変わります。こんかいは駆け足でしたのでそのあたりの実験をお見せすることがありませんでしたが、部屋の音響も大事です。またお越し下さい。
GRFさん
先日は、大変お世話になりました。mixiばかり見ていましたが、こちら(メイン?)のHPもあるようで失礼いたしました。
全く接点のない状況で、それぞれが信じる音場が一致(こちらの認識のみですが)したことの興奮は、未だ冷めておりません。
冷めないうちに、とにかく何か書き留めておきたいと自分のBlogにアップしましたが、不十分さに満足できていません。
冷静さを取り戻して思ったのですが、調整のパラメータとしてはXYの2方向がメインだとすると、残りのパラメーターは何なのでしょう?
こちらは、仰角をパラメーターとして、3点支持で指向軸の方向を変えることで調整しています。
先日は、大変お世話になりました。mixiばかり見ていましたが、こちら(メイン?)のHPもあるようで失礼いたしました。
全く接点のない状況で、それぞれが信じる音場が一致(こちらの認識のみですが)したことの興奮は、未だ冷めておりません。
冷めないうちに、とにかく何か書き留めておきたいと自分のBlogにアップしましたが、不十分さに満足できていません。
冷静さを取り戻して思ったのですが、調整のパラメータとしてはXYの2方向がメインだとすると、残りのパラメーターは何なのでしょう?
こちらは、仰角をパラメーターとして、3点支持で指向軸の方向を変えることで調整しています。
GRFさん
和室での音場生成は、庶民に希望が湧きます。
メインルームで成立したのを聴いても、その条件を満たせる人は、そう多くはいないでしょう。
私のマンションのような狭いリスニングルームで、しかも小さなスピーカで、もしあたかもコンサートホールに来たような広さと音のD-Rangeが得られることができれば、オーディオの醍醐味だと思っています。
音場が成立すれば、スピーカーも部屋の壁も消えてしまします。
しばらく、チューニングをサボっておりましたが、お陰様で火がついてしまいました。納得がいく状況になりましたら、ご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。
和室での音場生成は、庶民に希望が湧きます。
メインルームで成立したのを聴いても、その条件を満たせる人は、そう多くはいないでしょう。
私のマンションのような狭いリスニングルームで、しかも小さなスピーカで、もしあたかもコンサートホールに来たような広さと音のD-Rangeが得られることができれば、オーディオの醍醐味だと思っています。
音場が成立すれば、スピーカーも部屋の壁も消えてしまします。
しばらく、チューニングをサボっておりましたが、お陰様で火がついてしまいました。納得がいく状況になりましたら、ご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。
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by
TANNOY-GRF at 2016-10-28 07:14
kikiさん 和室のような狭い空間で、コンサートホールの醍醐味を味わうには、音量の制限が出てきますが、可能だと思います。私自身は、ユニコーンを持っていますから、あえてやりませんが、実験トロバドールの40をならしたときに、言われる可能性をより感じました。狭い部屋での360度放射は、大変楽に音場が出る方法だと思います。