2016年 11月 02日
和室のユニコーンの音は |
九月に京都人さんのお宅を訪問して、小型SPで見事な3Dサウンドを聞いて感銘を受けました。通常のステレオでのホログラフを追求するという目標に間違いはなかったと安堵をしたことを覚えています。一方で、その音を出すには、通常の調整ではなく、極めて厳密な音合わせをしなければならない事も、良くわかりました。
その帰り道、「暮れゆく南アルプスを眺めながら、今日の経験を踏まえて和室の音の改革を考えていました。GRFの部屋の音と同じ方向で進むのは、勿体ないと思ったからです。それならば、UNICORNさんの得意分野で真っ向勝負です(爆)。」
ユニコーンさんは、私と同じ六畳間を使って、ユニコーンを鳴らされています。お聴きに鳴る分野は、ジャズの生演奏でのかぶり付きの音の再現を目指しております。ソースは、こだわりのアナログレコードです。ヴィンテージのSPU-GTEを使用した、アナログの力強く、熱い音をチタンのユニコーンから再現されています。
最初に訪問したときの驚きは、今も変わっていません。お使いのCDプレーヤーは、philipsのメカを使ったB&0の9000型です。PHILIPS特有の暖かい音色ですが、いまのCDプレーヤーの水準から行くと、精緻な音を追求するタイプではありません。音楽的雰囲気という感じですね。その意味で、アナログのカートリッジSPU-GTEに音色で負けているようです。
UNICORNさんのユニコーンは、音楽性で勝負しているのです。迫真の音色を求めてユニコーンに至りました。チタンの振動板のホーン型にも負けないダイナミクスを最大限活かされているのです。アナログレコードをソースにされている以上はそれがベストの選択です。
ただ、私の願いとしては、一度音場が再生出来る精度の高いCDプレーヤーを持ち込み、SP間の間隔だけピッタリと合わせて貰えたらな〜と思っています。CDで音場がでてくると、音の一体感が出ます。最低域が伸びて音の圧迫感がありません。最大の違いは、チタンのユニット自身から音が出てこなくなります。部屋全体が鳴るからです。しかし、クラシックではそうなりますが、マルチモノ録音のJAZZでは、ますます迫力がでるでしょう。ユニットからも盛大に音はでて、SPでの損失が少なくなりますから、アンプのダイナミクスも拡大して楽々と音が鳴ります。
それから、UNICORNさんの経験を活かした、微調整を再度されると音が変わるだろうと思っています。これは私の勝手な妄想ですが、、、
和室のユニコーンの後ろに座布団を入れて、後方の響きを吸収する方向の実験を行いました。360度放射のDDDユニットをあえて、方向性を持たせるという試みです。音は変わります。低い方の音が拡大されます。大太鼓やコントラバスの響きが、深くなりました。二次元的なサウンドでは顕著な効果が見られます。エネルギーが集中した感じです。3D的なひろがりは薄くなりますが、冒頭で述べた「UNICORNさんの得意分野」的な音では面白いですね。
隣の部屋ではホログラフィックの再現を目指す、ドン・キホーテ的な挑戦中ですが、実際にいろいろなソースを楽しむ和室のユニコーンは、ひそかにUNICORNさんの音を凌駕するような音に挑戦中です。SPU-AもJensenのトランスも、オルトフォンのアームも、勿論、トーレンスのプレーヤーもあります。絶縁度の高い、音の良いマランツ7も準備中です。UNICORNさん、首を洗って待っててください(爆)
2016.10.29記
その帰り道、「暮れゆく南アルプスを眺めながら、今日の経験を踏まえて和室の音の改革を考えていました。GRFの部屋の音と同じ方向で進むのは、勿体ないと思ったからです。それならば、UNICORNさんの得意分野で真っ向勝負です(爆)。」
ユニコーンさんは、私と同じ六畳間を使って、ユニコーンを鳴らされています。お聴きに鳴る分野は、ジャズの生演奏でのかぶり付きの音の再現を目指しております。ソースは、こだわりのアナログレコードです。ヴィンテージのSPU-GTEを使用した、アナログの力強く、熱い音をチタンのユニコーンから再現されています。
最初に訪問したときの驚きは、今も変わっていません。お使いのCDプレーヤーは、philipsのメカを使ったB&0の9000型です。PHILIPS特有の暖かい音色ですが、いまのCDプレーヤーの水準から行くと、精緻な音を追求するタイプではありません。音楽的雰囲気という感じですね。その意味で、アナログのカートリッジSPU-GTEに音色で負けているようです。
UNICORNさんのユニコーンは、音楽性で勝負しているのです。迫真の音色を求めてユニコーンに至りました。チタンの振動板のホーン型にも負けないダイナミクスを最大限活かされているのです。アナログレコードをソースにされている以上はそれがベストの選択です。
ただ、私の願いとしては、一度音場が再生出来る精度の高いCDプレーヤーを持ち込み、SP間の間隔だけピッタリと合わせて貰えたらな〜と思っています。CDで音場がでてくると、音の一体感が出ます。最低域が伸びて音の圧迫感がありません。最大の違いは、チタンのユニット自身から音が出てこなくなります。部屋全体が鳴るからです。しかし、クラシックではそうなりますが、マルチモノ録音のJAZZでは、ますます迫力がでるでしょう。ユニットからも盛大に音はでて、SPでの損失が少なくなりますから、アンプのダイナミクスも拡大して楽々と音が鳴ります。
それから、UNICORNさんの経験を活かした、微調整を再度されると音が変わるだろうと思っています。これは私の勝手な妄想ですが、、、
和室のユニコーンの後ろに座布団を入れて、後方の響きを吸収する方向の実験を行いました。360度放射のDDDユニットをあえて、方向性を持たせるという試みです。音は変わります。低い方の音が拡大されます。大太鼓やコントラバスの響きが、深くなりました。二次元的なサウンドでは顕著な効果が見られます。エネルギーが集中した感じです。3D的なひろがりは薄くなりますが、冒頭で述べた「UNICORNさんの得意分野」的な音では面白いですね。
隣の部屋ではホログラフィックの再現を目指す、ドン・キホーテ的な挑戦中ですが、実際にいろいろなソースを楽しむ和室のユニコーンは、ひそかにUNICORNさんの音を凌駕するような音に挑戦中です。SPU-AもJensenのトランスも、オルトフォンのアームも、勿論、トーレンスのプレーヤーもあります。絶縁度の高い、音の良いマランツ7も準備中です。UNICORNさん、首を洗って待っててください(爆)
2016.10.29記
by TANNOY-GRF
| 2016-11-02 10:59
| 和室のユニコーン
|
Comments(12)
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プー博士
at 2016-11-02 20:30
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先日、生のオーケストラを聴いてきたのでユニコーンを少し調整しました。ステージの上で鳴っているような音場を得るため、スピーカーを少し上向きにしました。すると音場が少し上に移動し、まるでステージで演奏されている雰囲気になりました。左右への拡がりは変化ありません。これまでは正面に拡がっていたのですがちょうど客席から聴くぐらいの高さになったということです。だから何?と言われるかもしれませんけど、満足!
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TANNOY-GRF at 2016-11-02 23:43
プー博士さん 具体的にはどの様にして上向きにされたのですか?
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プー博士
at 2016-11-03 08:35
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うちのユニコーンは縦置きでやや内振りになっています。その内側の2カ所のスパイク(金属の足)の下に手持ちの1cm厚の桐の板を敷き、床との間に牛革片を挟みました。少しだけ手前が持ち上がった形です。これだけで音が上に展開し、左右はそのままなので音場がとても広くなったように感じます。今のところどのクラシック聴いてもステージ下の客席の感じです(ってそんなに経験ありませんが) またあれこれテストしてみましょう。
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TANNOY-GRF at 2016-11-03 10:57
プー博士 やりますね〜!私も早速追試してみました。私は横方向なので、手前側に15mmのボードを入れると、角度で2度ぐらい上がります。確かにまるで違いますね。どちらが良いかの検証はこれからですが、仰角が及ぼす影響は大きいと思いました。80は前後のユニットで、上と下の両方向にでていますので、違うと思いますが、いろいろな実験もして見ましょう(汗)。
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プー博士
at 2016-11-03 14:44
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どなたかがESL57の仰角調整のことを述べられていたこと、コルクを敷いて音が変化することなどから試してみたものです。仰角について述べている記事はあまりみませんが、きっとどなたもやっているのでしょうね。以前硬い木をすべての下に入れたときは、なにかキンキンする感じがして、今回は桐の木片を使ってみました。できることはすぐやる!というのはGRFさんから学びました \(^o^)/
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UNICORN
at 2016-11-03 15:13
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いや・・・・大変なことが起きそうですね、Bellwoodさん御提案の方法ですが、小生が意識的にカーテンで中高域を吸収し(GRFさんはカーテンを開けたら・・・・と一度助言されていましたが、拒否した理由はそこにあったんです!!)コッソリと方向性を持たせていたことに実は気が付かれていたんでしょうね・・・・・。
いずれにせよ和室のUnicornは現在でもかなり肉薄状態とのことですので、今から首を洗って楽しみにして待っています!!
さて気になるCD-Playerの件ですが、100%納得していますので次のStep(実験)は間違いなくそちらの方向に行くでしょう。
問題は何時なのか・・・・・!?だけですね。
いずれにせよ和室のUnicornは現在でもかなり肉薄状態とのことですので、今から首を洗って楽しみにして待っています!!
さて気になるCD-Playerの件ですが、100%納得していますので次のStep(実験)は間違いなくそちらの方向に行くでしょう。
問題は何時なのか・・・・・!?だけですね。
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S.Y
at 2016-11-04 12:17
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GRFさま
ちょこっと仰角とは別の話ですが、確か、極端な仰角になるスピーカー・スタンドの製品がありましたね。コーナーに置いて床と左右の壁を拡声器替わりにするというものだったかと。
昨日、ちょっと根性を入れてスピーカーの位置合わせをしました。
前任者のB&Wとは発音の方向がまったく違うので、性格を探るのにずいぶん時間がかかりました。
どこに置いても、そこそこいい音がしてしまうので、嬉しい悲鳴だったのですが・・。
逆にいうと合わせにくくもありました。
先週、前後の間隔は部屋の1/3まで前に出しました。左右は壁から1/6でしたでしょうか。これでも音がいいので聞けてしまいましたが、やはり間隔が広すぎますね。
昨日は少しずつ動かして音を探りながら数ミリ単位で前後左右に。
結果として、前に2ミリほど出して、左右はそれぞれ3センチ程度ずつ狭めた位置になりました。
これでだいぶ改善されたようです。
ちなみに45度の交差法です。
平行法だと、なんか分かりにくい音になるようです。
ついでといってはなんなのですが、オーディオ・ラックを2センチほど前にだしました。この効果は将棋でいえば疑問手かな?
高音がキラキラ明るかったのが、少し燻銀に、という感じになったかな?
実際の楽器の音に近づいたみたいですが、ちょっと判断つきかねる、という感じです。
とはいうものの、これが僕の現在の実力では精一杯です。(とほほ)
首はいつでも洗っています。(爆)
せんだっては、まったく自信がありませんでしたし、海のものとも山のものともつかない音でしたので、お寄りいただいても、あきれてしまわれたことでしょう。
が、本日の現状は僕の今現在の目一杯の実力です。
乞う、酷評!
S.Y
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メロン
at 2016-11-05 22:02
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GRF様
過日BR-62を譲っていただいたご縁で、3D音場の素晴らしい体験をさせていただきました。その後、自分のシステムでもピントが合うという感覚を実現できるか少しずつですが、試しています。まずは前面バフルの狭い小型スピーカーで10畳程度の部屋のシステムで実験し、仰るように以前の配置よりかなり前進し(壁面からバッフル面まで90 cm)SP間隔をやや狭めた位置で、かなりはっきりとした後方への広がった音場が明確になりそれぞれのパートの楽器の距離も判るようになりました。ここではいわゆる平行法配置です。そこで湧いてきた疑問なのですが、これまでの記事の写真からESLのような平面波SPの場合には極端な向かい合わせとなり、無指向性のトロバドール80等では(当然)ほぼそのままの向きの配置での調整となると思いますが、その中間的な指向特性のホーン型システムでは角度もその中間になるのでしょうか。コーナー型のGRFでは向きはほぼ固定ですので交差法(45度)なのでしょうけれど、それ以外のSPではピントの合う位置は平行と交差の中間の角度にも存在するのでしょうか?
過日BR-62を譲っていただいたご縁で、3D音場の素晴らしい体験をさせていただきました。その後、自分のシステムでもピントが合うという感覚を実現できるか少しずつですが、試しています。まずは前面バフルの狭い小型スピーカーで10畳程度の部屋のシステムで実験し、仰るように以前の配置よりかなり前進し(壁面からバッフル面まで90 cm)SP間隔をやや狭めた位置で、かなりはっきりとした後方への広がった音場が明確になりそれぞれのパートの楽器の距離も判るようになりました。ここではいわゆる平行法配置です。そこで湧いてきた疑問なのですが、これまでの記事の写真からESLのような平面波SPの場合には極端な向かい合わせとなり、無指向性のトロバドール80等では(当然)ほぼそのままの向きの配置での調整となると思いますが、その中間的な指向特性のホーン型システムでは角度もその中間になるのでしょうか。コーナー型のGRFでは向きはほぼ固定ですので交差法(45度)なのでしょうけれど、それ以外のSPではピントの合う位置は平行と交差の中間の角度にも存在するのでしょうか?
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TANNOY-GRF at 2016-11-06 21:52
メロンさん これは難しい質問ですね。ホーン型のSPだとその指向性の範囲しか音が拡散しません。ゆえに平行法ではサービス範囲を超えてしまいます。ピントを合わせるのは、いろいろな角度で合うと思いますが、それで音場が出るのかは、やってみなければわかりません。一度お伺いして実験しましょう!
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メロン
at 2016-11-07 00:42
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有り難きお言葉!お越しいただくべく先ずは部屋の片ずけを急ぎます(爆)
音のピントが合って来ると、音楽の抑揚が豊かに聞こえ例によってテンポがゆっくりと
感じるようになりますね。安心して音楽を聴けるようになり、秋の夜長ですが
気がつくと時間の経つのが早く感じられます。
準備が整い次第、メールにてご連絡させていただきます。
メロン
音のピントが合って来ると、音楽の抑揚が豊かに聞こえ例によってテンポがゆっくりと
感じるようになりますね。安心して音楽を聴けるようになり、秋の夜長ですが
気がつくと時間の経つのが早く感じられます。
準備が整い次第、メールにてご連絡させていただきます。
メロン
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京都人
at 2016-11-07 00:54
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メロンさん
交差法は45度と決まっているわけではありません。
私が今までに数々のスピーカーで実験してきた結果からはスピーカーの指向特性によって最適角度が異なってきます。指向性が狭いスピーカーでは概して内振り角度の最適値は少な目となり、指向性が広いスピーカーでは45度を超えて80度くらいでもマッチする場合があります。
コンデンサー型やアポジーなどのリボン型では少し話が異なってきますので一概に言えません。(場合によっては外振り角度をつけた方が良い場合もあります)
いずれにしても水平方向の指向性が狭いスピーカーでは最適角度がかなりクリティカルになって苦労することが多いです。
交差法は45度と決まっているわけではありません。
私が今までに数々のスピーカーで実験してきた結果からはスピーカーの指向特性によって最適角度が異なってきます。指向性が狭いスピーカーでは概して内振り角度の最適値は少な目となり、指向性が広いスピーカーでは45度を超えて80度くらいでもマッチする場合があります。
コンデンサー型やアポジーなどのリボン型では少し話が異なってきますので一概に言えません。(場合によっては外振り角度をつけた方が良い場合もあります)
いずれにしても水平方向の指向性が狭いスピーカーでは最適角度がかなりクリティカルになって苦労することが多いです。
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メロン
at 2016-11-07 22:45
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京都人さん
コメントありがとうございます。
ピントの合うことは必須条件ではあるが、真の音場となる粗密波の分布には最適解(さらに特異的な角度や位置)があるということは、GRFさんのコメントからも何となくですが理解しました。
無指向性のDDDユニットやドーム型のラジエターをもつ小型システムのほうが、その特異的なポイントが多いように直感的に感じますが、コンデンサー型などの平面波でも同様な状態を実現できるのは驚きでした。
iPadなどで使われるAudioToolなどに含まれるソフトで、ビジュアルに判ると嬉しいのですが。
コメントありがとうございます。
ピントの合うことは必須条件ではあるが、真の音場となる粗密波の分布には最適解(さらに特異的な角度や位置)があるということは、GRFさんのコメントからも何となくですが理解しました。
無指向性のDDDユニットやドーム型のラジエターをもつ小型システムのほうが、その特異的なポイントが多いように直感的に感じますが、コンデンサー型などの平面波でも同様な状態を実現できるのは驚きでした。
iPadなどで使われるAudioToolなどに含まれるソフトで、ビジュアルに判ると嬉しいのですが。