2017年 08月 10日
蒸し暑い日でも |
いや〜蒸し暑いですね。迷走台風が去っても、南からどんどん湿った空気が北上してきます。空は、雲であふれ、湿気を持ちきれないところから、雲の底がぬけて大量の水をまき散らしています。遠くから見ると雨が降っているところは雲と地面が一体となっています。
TANNOY・GRFがメインだった頃は、11月から3月がオーディオの季節で、夏は湿った音を我慢して、また乾燥する季節を心待ちにしていました。チタンのコーンになったユニコーンからは、その影響を受けることが少なくなりましたが、バックロードホーンを構成する美しいキャビネットは、若干の湿気の影響を受けます。そのキャビネットに取り付けるボルトの締め具合が、季節によって変わるのでその変化がわかります。
Troubadour80とTW3は、もっと影響がありません。コーンは紙ですが、湿気の影響が少ないタイプなのでしょう。キャビネットも、75mm厚の積層板と突き板、そして丁寧な塗装で、湿気を寄せ付けないからです。そのウーファーは300Hz以下の帯域ですから、その上をすべてカバーするチタンのコーンは、ピストン運動では無く、ベンディングウェーブと呼ばれる分割運動で動いています。わたしはカーボンの厚いコーンよりも、チタンの薄いコーンを選んでいます。カーボンもチタンも湿気は関係ありませんので、通年を通して同じ音が得られるわけですね。もちろん、動かされる空気の重さが湿気によって違いますから、夏場はクーラーで湿気を出来るだけとることも必要です。
しかし、クーラーで温度を下げると、相対的に湿度は上がります。温度を下げて、湿度も下げる場合は、相当強力に空調を効かせなくてはいけません。夏場では湿度は50〜55%ぐらいまで下がっていれば、充分ですね。冬場の東京のようなカラカラで、湿度が30%を切ってくるような状態は逆に特殊なのでしょう。
タンノイの様なキャビネットの振動を音作りに使っているタイプのSPは、冬場しかいい音がしないようです。実際、私がGRFを聴いているのは、11月から3月の乾燥した季節だけです。QuadのESL-57も振動膜の薄いフィルムが湿気ると音が変わりますし、ひどいときはフィルムが電極にさわりバチバチと音がします。そんなときは、部屋の温度を上げてあげるとしつどが下がり元に戻ります。30分ぐらい電源を通してから、音楽を流すと良いでしょう。
空気の振動は暖かく、なおかつ水分を含んでいる方が伝達が早くなりますが、楽器などの発音源は湿気で音が悪くなります。楽器型のSPはその傾向があるようです。冬の方が音が良いという方と、夏の方が音が活き活きとしているという方に分かれるようです。私は、ひそかに生まれた誕生月により、夏型と冬型のタイプに分かれると思っています。海型と山型とに分けても良いかもしれません。それにより、聴かれるSPのタイプも変わってくるのでは思っています。面白いですね。
by TANNOY-GRF
| 2017-08-10 03:30
| オーディオ雑感
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Comments(4)

湿度も大きいのですが、温度もありますね。スピーカーユニットのネジの緩みはどちらのせいなのかわかりませんが夏場になると緩んでいます。
私は最近室温上昇の影響のほうを特に強く感じています。
プリアンプのDCオフセットが出ていたので再調整しました。わずかな電圧ですが調整し直してみるとこの影響はずいぶんありました。半導体は温度に敏感で動作特性が温度によって変化しますが、室温の上下でけっこう変わるもんですね。大体、室温25度で設計しているようで、冬は冬で条件が変わってしまいます。私のアンプはバッテリー駆動で消費電力が極限まで小さく抑えたれているので素子自身の発熱が小さいせいでかえって室温に振り回されるということでしょうか。
私は最近室温上昇の影響のほうを特に強く感じています。
プリアンプのDCオフセットが出ていたので再調整しました。わずかな電圧ですが調整し直してみるとこの影響はずいぶんありました。半導体は温度に敏感で動作特性が温度によって変化しますが、室温の上下でけっこう変わるもんですね。大体、室温25度で設計しているようで、冬は冬で条件が変わってしまいます。私のアンプはバッテリー駆動で消費電力が極限まで小さく抑えたれているので素子自身の発熱が小さいせいでかえって室温に振り回されるということでしょうか。
私のプリアンプのMolaMolaのMakuaは相当熱くなります。また熱くならないと、音がいまいちほぐれません。しかし、PhonoEQとDACが一緒のタイプは、熱くなり過ぎの気もします。分けてからは、適度な暑さをたもち音場の展開も順調です。
デコラが無くなって部屋の音響が一変しました。コンサートホールがいっぺんに広がったようです。やはり部屋の影響は大きいですね。
部屋の温度は、少し寒く感じるぐらいに冷やしています。24度ぐらいでしょうか?
デコラが無くなって部屋の音響が一変しました。コンサートホールがいっぺんに広がったようです。やはり部屋の影響は大きいですね。
部屋の温度は、少し寒く感じるぐらいに冷やしています。24度ぐらいでしょうか?

日本の室温設定は欧米に較べると少々高めなのだそうです。そう言われてみると、海外の航空会社の機体に乗ると寒いと感じることが多く、上に羽織るものを一枚持ち込むというのが旅のティップスになっていました。ある日本のコンピュータメーカーに勤務していたひとの話ですが、英国の工場でコンピュータートラブルが続出したことがあって原因を追及したところ工場のコンピュータールームの室温設定が低めだったせいだとわかったそうです。GRF邸にお伺いするときは一枚羽織るものを持って行く必要がありそうですね(笑)。
最初にアメリカに行ったとき、あまりにも空調が寒くて困ったことがありました。飛行機はもちろん、リムジンなど冷蔵車に乗っているような感じで震え上がっていました。そののち、欧米人の体温が、われわれより一度以上高いことがわかりました。冬でも裸で寝ているのはその所為なのでしょう。
アメリカに行くときは、かならずセーターを持って行っていました。また、シンガポールもとても寒く、設定温度を訊いたら、16度言われたのには驚き、恐れました。それに比べると、GRFのある部屋だけ一度だけ寒くしているだけです。他の部屋は、28度ぐらいの設定ですよ(笑)。
アメリカに行くときは、かならずセーターを持って行っていました。また、シンガポールもとても寒く、設定温度を訊いたら、16度言われたのには驚き、恐れました。それに比べると、GRFのある部屋だけ一度だけ寒くしているだけです。他の部屋は、28度ぐらいの設定ですよ(笑)。