2017年 08月 12日
お盆のお休みの前夜祭に |
Hさんのご自宅に入ったMBLの調整に大山さんと一緒にお伺いしました。六月に導入された後、大山さんとお伺いして簡単な調整はしたのですが、ピアノ運送の専門家が運ばれて設置した三段重ねのウーファーは、動かそうにもびくともしませんので、お盆になって時間が出来たら再挑戦しましょうと言うことになっていました。いずれにしても圧倒的な存在感です。事前に大山さんによって設置されたカリンの床のステージのどこに動かすかが、挑戦でした。
五反田から蒲田をむすぶ東急池上線の沿線にHさんのお宅があります。池上線には随分と思い出があり、戸越銀座あたりの商店街をよく歩きました。物価が安くて、活気がありいつでも賑わっている商店街は、同じ東京といっても違う国にいるような異国感さえあります。下町や横浜の古くからの街のようですね。環八に近い最寄りの駅は、こじんまりとした商店街が残っていましたが、田園調布に近いこともあり邸宅が増えてくるエリアです。
少し早く着きすぎた私は、駐車場に車を止めて、この街を散策してみました。ただ、七時に近い時間だったので、おみせはどんどん店じまいの最中でした。その中で、大きな酒屋さんを覗いてみることにしました。ワインばかりでは無く日本酒もこだわりがあり、冷蔵庫のなかの日本酒を眺めているだけで、30分以上も経っていました。
最後に意を決して、夏休みなので、獺祭のスパークリングを求めました。なかなか店頭には置かれたいない二割三分も、三割九分も、ふつうの五割も全部揃って定価で販売されていました。次回Hさんのお宅に来るときも寄ることにしましょう。お酒を嗜まれないHさんのご近所にお酒の専門店があるのも、世の常?です。おかげで時間がつぶせて良かったです。
そのお酒を車に持ち帰り、暖かくならないように座布団でくるんでから、車の中でHさんのお帰りを待ちました。程なくお宅に戻られたHさんが駐車場まで来られて、大山さんの到着を近所のお寿司屋さんで待つことにしました。昼間はお魚屋さんのそのお寿司屋さんは、ネタの切り方が豪快で、嬉しかったですね。程なく、大山さんも名古屋から新幹線の品川経由で合流されました。お盆前で満員で大変だったそうです。
さて、肝心のMBLです。お聞かせいただくと二ヶ月前と同じ音です。音に広がりが無く、低域にディップがあります。相対的な位置関係の微調整がいりますね。ライブ録音のソースを使って調整に入ります。まず、左右の間隔を広げてみることにしました。内向きだったユニットを正面に向けて間隔を広げてみます。良くなりますね。幾分中抜けなので微調整をして中央部を埋めていきます。
大山さんが、iphoneで周波数特性を測ると、予想通り80〜150あたりが凹んでいます。音楽の基音を出す大事なエリアなので、ウーファーの方の音量も調整してみました。ウーファー部は、動作をいろいろと替えられますので、Qを調整してそのへこみの部分を調整してきました。良くなってきました。 いろいろな音源を使って、ライブ録音ばかりでは無く、市販のCDの音が良くなるように追い込んでみました。するとバランスが随分と変わりましたね。自然な広がりと安定した低域に支えられて、MBLも歌い始めたようです。同じ360度言ってもGerman PhysiksのDDDとは違って、MBLははっきりとSPの存在をアピールします。ホーン型のユニットのような実在感が身上です。反対にTroubadourは存在が消えますので、演奏会場にワープしたようになります。ある意味、MBLの音の方がオーディオ的でわかりやすいのかもしれません。何しろ圧倒的な周波数特性です。
ただ、普通のお宅には入りませんよ・・・
by TANNOY-GRF
| 2017-08-12 00:27
| 行ったり来たり
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