2017年 12月 19日
関西人の密かな楽しみ |
私が言うのも変ですが、最近おしゃれをしている人を見かけなくなりましたね。休みの日が特にひどいです。身なりを気にしなくなったのは、他人の目を意識しないからです。電車に乗っている人の8〜9割の人は、周りの人などに目もくれなくなってきたのです。携帯を横に持っている人はゲームに没頭している人です。回りにお年寄りがいようと気にせず優先席に座るとすぐにゲームの世界に没頭しています。着ている服だけではなく、感性がどんどん壊れているように思います。
関西に行くと、関東とは随分と違う習慣が沢山あります。関西でお肉と言えば勿論「牛」です。大阪の人が東京の本社に来てカルチャーショックを受けるのが、カレーライスの肉が豚肉だと言うことです。先日、Cさんのアレンジで椀方さんとご一緒に、京丹後まで蟹を戴きに行ったときの話です。関東と関西は醤油の濃さが違うし、出汁の取り方も随分と違います。そして、この冬の蟹ツアーという習慣が、関東にはないのです。
東京の人が一番「蟹」に接近するのは、北海道旅行をしたときかもしれません。もっとも、北海道のズワイガニと北陸の松葉ガニ、越前ガニは同じものなのですが、食べ方が違うのでしょうか?印象が随分と違います。もっとも、北海道ではおきなタラバ蟹もいて、紛らわしいですね。タラバガニは実際は蟹ではなく、ヤドガリの仲間ですので、関西の人はあまり食べません。
昔から、Cさんと飲んでいると、よく冬の蟹ツアーの話を聞きます。話ばかりではなく実際に連れて行ってくれと頼んだのも、もう何年も前の事です。去年は新幹線開通の金沢に蟹を捕られて、京丹後でも品薄になったそうです。それでも、Cさんは、三回も蟹ツアーに行かれたそうです!今年こそと、九月頃からお願いしていました。すると、10月にCさんから待望の連絡が!
GRFさん 椀方さん
今年こそ」と言いながらなかなか実現しない蟹ツァーですが、 本日添付のDMが届きましたので日程調整ができれば何とか実現したいものです。ただし、人数限定のため早く申し込む必要があります。また、平日が価格・混み具合ともおすすめです。場所は丹後半島、少しですが間人ガニの刺し身もつくなど破格の価格で申し分のない絶対オススメプランです。昨年も訪れましたし、来月20~21日にもプチ同窓会で行く予定にしています。露天風呂ではありませんが温泉ですし、近くには日帰り露天風呂もあり鄙びたロケーションです。どうかご一考ください。
来月も行く?おいおい、年に何回行けば、気が済むのか解りませんね(笑)。でもこの連絡で、一気に話は進み始めました。椀方さんは最近お忙しいし、私も12月の予定は、なかなか決められないのですが、とりあえず、大阪での予定を作りました。あっという間に二ヶ月は過ぎ、椀方さんは、今週は二回も東京に飛んでいます。今年に入って70回以上のフライトをこなし、みごと上級会員になられたそうです。年間8万マイルですよ!凄いですね。
当日は、椀方さんの愛車シトロエンのC5の出番です。山陰の実家にも帰られるので、冬用のタイヤに履き替えております。その車で、拾っていただき、宝塚でCさんを拾い、中国道を西進します。途中から舞鶴若狭自動車道にはいり京丹後に向かいます。今日は穏やかな日です。昨日の晩までは寒波が来て、このあたりも20センチぐらい積もったそうですが、道路は乾いて問題はありません。
蟹のお宿に向かう前に、温泉に寄ることになりました。Cさんが何時も来られている地元の温泉です。露天風呂もあり暖まりました。一風呂浴びたら、丁度良い時間になってきました。チェックインしたのは五時少し前、部屋で待っていると六時前には、待望の蟹がテーブルに並び始めました。
最初はこのあたりのブランドの間人(たいざ)漁港のお刺身からです。
続いてどんどん運ばれてきます。驚いている暇はありません。こちらはゆでがにだそうです。
早速、焼き始めます。焼くと言っても生で食べれる蟹ですから、少しだけ膨らんだら、レアーで行きます。
これが、上手い!
お刺身の白身魚の美味しいこと!寒ブリは、あとからブリしゃぶで食べると美味しいそうです。その向こうは、エビのグラタン風です。あっという間に平らげます。そんな暇があったら、蟹を焼かなければ!3本ずつ並べ食べ頃を指示していただき、次から次へと食べ始めます。
ゆでた蟹も全部切ってもらいました。味噌を頬張り、酒を入れてすすります。返す刀で、ゆで蟹にしゃぶりつき、専用のフォークで掻き出します。黙っちゃいますね。持ち込んだお酒もどんどん進みます。
こんな贅沢を、関西人は黙って毎年、何回もやっているのですから、関東人には解らない奥深さです。
翌日は、ゆっくり朝風呂に入り、しっかりと朝食を食べて、小豆とか、大根とかカレイの一夜干しなどを求めて、ゆっくりと大阪に戻りました。お昼前には椀方さんのお宅について、ユニコーンのセッティングを行いました。懸案だったACケーブルを元の普通のケーブルに戻し、原点に戻しました。すると、低弦が雄大に鳴り始め、Cさんも大満足です。そこで、音場を拡げるために、縦型に置き方を直し、その位置で微調整を行いました。椀方さんのご満足いくお顔を拝見してから、新大阪駅まで送っていただきました。
車窓を飛んでいく景色を見ながら、これはまた来年も来なくてはと少しだけ関西人になった気になっていました。
by TANNOY-GRF
| 2017-12-19 19:26
| 旅の空
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Comments(2)
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横浜のvafan
at 2017-12-20 21:49
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GRFさん、こんばんは。
関西に行って戸惑うのはエスカレーターの乗り位置です。関東は右を空け、関西は左を空けます。
私は新大阪や姫路に着くと、なぜか和みます。
関西に行って戸惑うのはエスカレーターの乗り位置です。関東は右を空け、関西は左を空けます。
私は新大阪や姫路に着くと、なぜか和みます。
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TANNOY-GRF at 2017-12-21 06:55
横浜のvafanさん 新大阪について気づくのはそのエスカレーターの待ち位置ですね。でも、京都は東京と同じですね。
私は新大阪や神戸では感じませんが、確かに姫路に行くと心が和みますね。関西と言うより、瀬戸内海地方が始まる感じでしょうか。
私は新大阪や神戸では感じませんが、確かに姫路に行くと心が和みますね。関西と言うより、瀬戸内海地方が始まる感じでしょうか。