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2018年 01月 08日

パグ太郎さんとのお正月 ①

前日のOrisukeさんに変わり、同じ時間に来られたのは、同じ南阿佐谷駅をお使いのパグ太郎さんでした。前回、パグ太郎さんお宅から家に来ていただいた時は、雨だったのでタクシーを使いましたが、今日のパグ太郎さんは自転車です。同じ南阿佐谷駅をお使いと言っても、西の端と東の端でおよそ2キロはあるからです。私も自転車でお伺いする距離です。今日は風もなく比較的穏やかなお正月の週末です。まだ街は静かですね。

今日もまず、和室から。昨日のOrisukeさん用に揃えていたCDケースですが、パグ太郎さんには、別なCDを用意してあります。いずれもパグ太郎さんのユニークな視点から選ばれたお勧め品を含んで、主に声楽を中心に揃えています。昨日の今日なのに、一番最初にどれを掛けたかは、もう、確かではありませんが(苦笑)、ルネ・フレミングとエッシェンバッハのリヒャルト・シュトラウスのFour Last Songです。

パグ太郎さんにどれをお掛けするかを訊いたら、やはり第四曲目でした。95年の録音ですから、ルネ・フレミングがまだ30代の頃です。エッシェンバッハもピアニストから指揮者に転身して、最初にその才能を開いた記念すべき名盤ですね。現在、出回っているCDは美しいジャケットがなく、やはりつまらないですね。逆に紙ジャケットでの復刻全集は、肝心な音が柔らかくありません。

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続いて聴いていただいたのは、ルチア・ポップのオペレッタアルバムです。マリナーとアカデミー・セント・マーティン・フィールドの素晴らしい演奏のアルバムです。ネヴィル・マリナーはこの手の作品を演奏すると素晴らしいですね。何よりもルチア・ポップの美しい声が聴いていて楽しくなります。ひよっこでも歌われていたスッペの「恋はやさし野辺の花よ」を聴きました。心が温かくなります。

次はパグ太郎さんの日記にあったカサロヴァのアルバムです。ブルガリア出身のカサロヴァの硬質な声が、ドイツリートに新しい光が当てられています。比較として何時も聴いている白井光子さんのアルバムも聴いてみました。白井さんの心に浸みる発声と違うところがこのアルバムの面白さでもあります。

ここで、歌曲を離れてピアノの演奏を掛けてみました。昨年、トッパンホールにラーンキの演奏を聴きに行ったとき、昔、三羽がらすと言われていたシフやコチシュのことを思いました。シフは大家になっていますが、昔PHILIPSから沢山のCDを出していたコチシュの演奏を聴いてみようとその頃の演奏を求めてみました。それが、このショパンのワルツ集です。でも、やはりがっかりしました。比べる相手が悪いのですが、アラウのPHILIPSの青レーベルのワルツを掛けてみました。素晴らしい音です。

このCDの番号は400-025です。DECCA、DGG、PHILIPSの三つのレーベルは、通し番号です。025と言うことは、25番目のCDですから、1982年にCDが出現したときに発売されたCDなのです。その頃、CDの音は賛否両論でした。私もソニーの第一弾、CDP-101を購入して期待を少し裏切られたのを覚えています。何しろ音が堅い!何を掛けてもガラスでコーティングされているようでした。フォーマットの決定が送れていたPHILIPSから少し遅れてCD100が出たのを覚えています。35年前の話です。そしてその音がSONYとは全く違うことに驚いたのです。

そのCD出現時には、音が悪いと酷評されたその盤が、今になって掛かるようになってきたのです。そしてその音は、テープと変わらないし、レコードとも変わらない深く柔らかい音なのです。ようやくその音が出てきたのは、CD出現から10年余りすぎていました。私の家で愛用している工藤さんのCD-34改が出現したのもその頃です。昨日のOrisukeさんにも聴いていただきましたが、今日もCD34改の音を聴いていただきました。お二方とものけぞるほどの驚きです。この音を二十年前に聴いたときの驚きを思い出します。現在でもEMMやMolaMolaに匹敵するような音なのですから。

改造と言っても、基本的なDACや主要部品は換えていません。主な調整点は電源部の独立、サーボ機構とアナログ回路のディスクリート化です。詳しい内容は地震直後の記事をご覧下さい。その頃のCDプレーヤーは、SONYのように堅すぎる音か、PHILIPSに代表されるように、柔らかいけど、どこかピントの合っていない音でした。そう、ピントの合っていない音だったのです。それがくっきりとピントが合うと、細部が現れて来ます。しかも、このCD34はクロックは改造していません。良い音のする部品を検証しながら探していい音を求めた結果です。

その結果、このCD34改を手に入れた93年以降は、CDの音が悪いと思ったことはありません。そうして、DSDの技術が普及してきてからアナログの出来ない範囲まで音が拡大してきました。微小な音の再現、残響を正確に再現した音場とか、低域の量も含めてのアナログレコードの限界も感じていたほどです。それが昨年のMolaMolaのPhonoEQの導入から変わりました。ようやく、CD34導入以降CDが達していた同じレベルにアナログも達してきたのです。私は、CDもアナログレコードも、究極は同じ音がするはずだと思ってやっています。テープは、dccも含めて今少し優位に立っています。複雑な変換や物理的な接触や量的な問題も解決しているからだと思います。

音楽は自宅での再生でも演奏会でも、いい音の良い演奏を聴かなければなりません。また常に美しい音を奏でるように努力を重ねなければ、いい音は決してしてくれないのです。私の場合は、やはり良い演奏と良い音を出してくれるソースを選び、揃えることから始めています。SPの位置調整もその行為の一環です。

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話を戻します。プリマドンナの話から、聴いていただきたいCDがありました。ラトビアの歌姫、イネッサ・ガランテのデビューアルバムです。ラトビア歌劇場へデビューしたのは40過ぎだそうですが、圧倒的な歌唱力で世界へデビューを果たしました。彼女の声も素晴らしいのですが、伴奏のラトビア交響楽団もふさわしい演奏で彼女を支えています。ステージ左側に立つ彼女の声が、右に左へ向けられるたびにその動きが見えるような自然な録音も聴き所ですね。

続きます・・・







by TANNOY-GRF | 2018-01-08 09:25 | 来たり | Comments(0)
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