2018年 05月 10日
越路吹雪やテレサ・テンの曲が歌謡ショーで |
最近、NHKの歌謡ショーなどでは、歌謡曲のヒット曲が少ないので、昔の名歌手の曲をよく歌っています。ミュージカルの歌手が歌うのも少し分野がずれているし、まして歌手が本業でない人に、越路吹雪さんの歌を歌わせるなど、ほとんど冒涜に近い行為です。宝塚出身だから、越路吹雪さんの曲が歌えるだろうというのは、本物の「越路吹雪」の曲を聴いていないか、聴いていない人たちを相手にしているからです。
本物だけが持つ力は、その時のレコードの中にしか封印されていません。懐かしの・・の番組では、たとえ本人が歌っていても、それは別な演奏です。現役を貫くと言うことはどんなに過酷なことでしょう。その意味で、アズナブールやベルゴンツィの素晴らしさが再認識されますね。

上の五枚は、香港の空港の売店でトランジットの時に求めました。ヨーロッパ中、トランクの中に入れて移動していたのを思い出します。中央の「淡々幽情」と「再見私的愛人」は香港のオーディオセンターのレコード屋さんです。

これらのレコードは、いまはとんでもない価格が付いています。インターネット時代も善し悪しですね。いずれも、40年以上前に、香港や台湾、そして横浜中華街のレコード屋さんで求めたモノです。

越路吹雪さんの日生劇場や宝塚大劇場でのライブ録音は、沢山でていました。残念ながら、あれほどある実況録音盤のほとんどが、CD化されていません。マスターテープの管理から、なかなかCD化出来ていないそうです。これはもったいないと思いました。1966年から1980年までの14年間の録音です。昭和41年から55年の期間にあたります。CDが発売されたのは1982年の秋ですから、越路さんの録音は、すべてレコードの時代でした。そして、その時代は、よほどのオーディオマニアのお宅でないと、現在聞けているような音では再生できませんでした。
録音の変遷も、違いがはっきりわかります。私がよく聞くアルバムは、1968年の「ナイトクラブの越路吹雪」と1969年の「ロングリサイタル’69」、そして1979年の『ロング・リサイタル'79』です。この10年間の録音機材の進歩は大きく、何時もお掛けしている79年の録音は、現在と同等か、もしかしたらより良かったのかもしれません。40年も前の録音ですが、発音体(演奏)が良ければ、現在とほとんど同じような音で録音されているのがよくわかる事例ですね。
jazzがお好きな方のほとんどは、50年代のモノラル録音や、60年代前半のステレオ録音を聴いています。それはクラシック好きの方も同じですね。次世代に伝えるためにも、これらのLPをきれいにして、良い針でDSDに移さなければと、思いを新たにしました。最初の頃の68年の録音は、今年で丁度50年が過ぎようとしていますので、すこしずつお聞かせできるでしょう。もっとも、自分の家で聴く分には何も問題は無いのですが。
私の夢は、年度を決めてその時の演奏会を丸ごと再現することです。年ごとに必ず新曲が入っていますが、やはり後半の定番の曲が素敵ですね。毎年演奏されるので、いろいろなアレンジでも聴くことが出来ます。越路吹雪を生で聴いたことのある年代は、若い頃からの宝塚ファンの方達でも、60歳近くになっています。最初からのファンは、80代から90代になります。女性の方はまだまだですが、男性のファンは、数えるほどになっていますね。急がなければなりません。自分を含めて!
さて歌謡ショーと言えば、必ず登場するのは、テレサ・テンです。日本でヒットした「つぐない」「愛人」「時の流れに身を任せ}は150万枚以上の大ヒットになりましたが、この三曲は、わたしはテレサには似合わない曲だと思っています。この曲を歌わなければ、テレサの運命も大きく変わっていたと思うからです。
日本のパスポート事件から復帰したときに歌われた「つぐない」も、中国語の愛人=恋人の意味とは全く違う日本語の「愛人」や「時の流れに身を任せ」は表舞台にでれないかなしみを含んでいるからです。「負の世界」で、運気を失っていったように感じるのです。ポリドールからトーラスレコードに変わって興行的には、大成功したのですが、その反面、彼女自身が持っていた本来の明るい性格が、どんどんと失われていくのがつらいですね。
その意味では、後期の日本での演奏会やテレビの番組は、痛々しくて見ていられません。特にNHKホールでの最後の演奏会は、その髪型を含め、ドラムばかりが浮き出す伴奏と録音の稚拙さも含めて見ていられないのです。
テレサテンの実況録音盤は、わたしが日航の乗務員ストにより、見れなかったサンケイホールでのファーストコンサートや香港のヴィクトリアホールでの大演奏会が好きです。勿論、彼女の死後にでたルイードでの最初のライブは、私自身の声も含まれている気がして特別な想いがあります。
歌謡曲の番組では、彼女の歌を、稚拙な歌唱力の歌手が歌わないで欲しいのです。裏で、彼女のビデオを流すなら、本人の歌唱をそのまま流していただきたいですね。



私の宝物です。CD以外は、もう、40年も経ってしまいました・・・
by TANNOY-GRF
| 2018-05-10 03:16
| 好きなレコード
|
Comments(8)
わたしも好きで中国語の歌詩の意味を調べたりしていましたが、ここまでは収集できませんね。
shanshanさん 何時もありがとうございます。これらは、ほとんど40年前に求めたモノです。私の自慢は、ブレークする前から追っかけていたと言うことですね(爆)。運が良かったのでしょう。最初に聴いた西鹿児島駅前の酒場を今でも思い出します。
https://tannoy.exblog.jp/2816455/
始めて、この記事を本ブログに書いてから、もう12年の年月が流れました。早いですね。その速度が、どんどん加速しています。
https://tannoy.exblog.jp/2816455/
始めて、この記事を本ブログに書いてから、もう12年の年月が流れました。早いですね。その速度が、どんどん加速しています。
GRFさま
テレサ・テンは僕が好きなジャズコンボ「テイク・テン」がレパートリーにしている「要去遥遠的地方」が入っているCDは愛聴盤です。
S.Y
テレサ・テンは僕が好きなジャズコンボ「テイク・テン」がレパートリーにしている「要去遥遠的地方」が入っているCDは愛聴盤です。
S.Y
GRFさん、こんにちは。
テレサテンのCD、シングルレコード、カセットテープの3枚の写真、に圧倒されています。GRFさんの思い入れ、がストレートに伝わって来ました。
テレサテンのCD、シングルレコード、カセットテープの3枚の写真、に圧倒されています。GRFさんの思い入れ、がストレートに伝わって来ました。
S.Yさん 「要去遥遠的地方」は草原情歌ですね。新旧二種類と日本語もあります。私は、ゆっくりした曲が好きです。
https://youtu.be/maxXFN4mGTo
BSでやった、みやこはるみとの共演の何日君再来が凄いですよ。
https://youtu.be/ZE3HQBbBFz4
https://youtu.be/maxXFN4mGTo
BSでやった、みやこはるみとの共演の何日君再来が凄いですよ。
https://youtu.be/ZE3HQBbBFz4
横浜のvafanさん こうして全部を見せたこと余りなかったですね。中段のレコードはLPです。思いもかけないレコードが、今は、とんでもない価格になっています。香港の若い人が来て、驚いていました。シングルは別にありますよ。
一番聴いていたのは、カセットかもしれません。くるまで出張のとき聴いていました。懐かしいです。音は良いですよ!
一番聴いていたのは、カセットかもしれません。くるまで出張のとき聴いていました。懐かしいです。音は良いですよ!
GRFさま
ジャズ・コンボの「テイク・テン」は「草原情歌」というタイトルにしてます。上海公演のさい、この曲を前半はオカリナによるオリジナル、それからジャズのアドリブに移行するというアレンジで演奏したら大受けしたといってました。
僕にとってテレサ・テンは1996年の香港映画『ラヴソング』で全編を通して流れているメイン・テーマ曲としてでした。例によって、遅れてきたファンでした。(爆)
大好きな映画です。
S.Y
ジャズ・コンボの「テイク・テン」は「草原情歌」というタイトルにしてます。上海公演のさい、この曲を前半はオカリナによるオリジナル、それからジャズのアドリブに移行するというアレンジで演奏したら大受けしたといってました。
僕にとってテレサ・テンは1996年の香港映画『ラヴソング』で全編を通して流れているメイン・テーマ曲としてでした。例によって、遅れてきたファンでした。(爆)
大好きな映画です。
S.Y
S.Yさん この映画は、テレサが無くなってから作られたのですね。私は、やはり70年代のテレサが好きですね。
https://youtu.be/pFSTxC4LIxQ
https://youtu.be/pFSTxC4LIxQ



