「GRFのある部屋」の更新通知を受け取る場合はここをクリック

GRFのある部屋

tannoy.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

音楽や風景をゆっくり語っていきます
by TANNOY-GRF
プロフィールを見る
更新通知を受け取る
カレンダー
< February 2019 >
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28
カテゴリ
演奏会場にて
行ったり
来たり
オーディオ雑感
好きなレコード
好きなテープ
和室のユニコーン
コンシーケンス
デコラは魔術師
音楽旅行
好きな風景
よしなしごと
旅の空
昭和三十年代
ハートレー
最新のコメント
パグ太郎さん 昨日はお疲..
by TANNOY-GRF at 05:17
昨日はお疲れのところ、帰..
by パグ太郎 at 23:40
S.Yさん ルービックキ..
by GRF at 20:28
GRF さま こんにち..
by S.Y at 18:35
札幌のMさん そう..
by GRF at 15:00
キタラでのベルチャーです..
by 札幌のM at 14:58
S.Yさん 購読している..
by TANNOY-GRF at 15:13
GRF さま 不思議で..
by S.Y at 13:31
パグ太郎さん おは..
by GRF at 10:54
GRFさん おはよ..
by パグ太郎 at 10:05
アドレス
メールアドレス
    GRFのある部屋
以前の記事
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
more...
検索
ブログパーツ
エキサイト
XML | ATOM

Powered by Excite Blog

個人情報保護
情報取得について
免責事項
2018年 06月 07日

Lotus Rootsさんをお迎えして

今年の五月の連休のHarubaru邸のマラソンオフ会では、何時ものK&Kさん、そねさん、横浜のvafanさんとともにLotus Rootsさんとお会いしました。有楽町の会合ではお会いしていたのですが、親しくお話しするチャンスはありませんでしたので、実質上は今回が初めての出会いでした。

Harubaruさんが、選んだ組み合わせの方々は、同じような傾向の方が集まり、楽しい会合になります。聴かれる音楽や進む方向もおなじだからです。Harubaruさんが用意されたDACを当てるのクイズを正解したのは、Lotus Rootsさんと私だけでした。聴き所が解っておられると思いました。その時のメンバーで、私の家にまだ来られていないのは、Lotus Rootsさんだけだったので、一度遊びに来られませんかとお誘いいたしました。それが実現したのは、六月に入った最初の土曜日でした。

始めて聴かれる方には、やはりTroubadourの音を聴いていただこうと、それまで聴いていたGRFから、久しぶりにTroubadourへの切り替えを行いました。そのタイミングで(Y)さんが来られたわけです。その、Lotus Rootsさんから始めて聴かれた音のご感想をいただきました。


f0108399_17400103.jpg

いつかは伺いたいと思いながらなかななかお願い出来なかったGRFさんのお宅にお伺いすることが出来ました。Harubaruさんのマラソンオフ会でお会いした際にお誘いいただいたのです。

先ずは和室のユニコーンです。入るなりい草の清々しい香りに包まれます。写真で見ていたよりも小振りな部屋に感じました。六畳+αだそうです。ユニコーンが壁から20数センチの距離で設置されています。

こんなに近くては奥行き感を出すのは難しかろうと思ったら驚きの音が!

おい、壁はどこに行ったんだ?全然壁からの直接反射音がないだろ!ウチと違って壁の役目を果たしてないだろ…。いや、ウチでもホントはそんな役目いらないんですけどね。(汗)

この音場感には圧倒されてしまいました。

そして低域。この部屋に必要な量が過不足無くあり、拙宅の暴れ馬的な低域との違いを感じました。余程優れたウーファーが隠れているのだろうと美しい木目のキャビネットを覗き込みましたがよく見えません。GRFさんにお聞きするとウーファーは無いとの答え。

バックロード型なのでと言うことですが…

これまで聴いた事のあるバックロード型のスピーカーはやはり低音が箱の音というか、ボコボコした感じが拭えない印象でした。

ここではそんな感じは一切無く、高域から中域、低域まで欠落部分無くスムーズで、その為に全く強調されたところが無くいつまでも浸っていたい自然さがあります。GRFさん曰く単一ユニットの為クロスオーバーポイントが無い事が重要な点だと言う事でした。

シングルコーンの良さと言うのは聞いてはいましたがコーンの場合一つでカバーできる帯域はかなり狭いものでしょう。しかしGerman Physiksのユニットは上から下まで全帯域を無理なくカバーしていました。

f0108399_06412317.jpg

そして堪らないのが声です。アメリングの若かりし頃のアルバムから出る声の素晴らしさ!82年頃の録音だそうですが、とてもそんな時期の音とは思えません。私は80年代のCDの音はザラザラした粗さがあると感じていましたが、そんな事はないと言う実例を見た思いです。また音の鮮度が高いだけで無くグイグイ訴えかけてきます。呆然と聴き惚れてしまいました。このアルバムドイツ盤中古を早速ポチりました。

次にアラウ、トリフォノフのピアノです。ピアノに必要な音の太さ、サイズ感も十分です。そしてピアノも良いのですがオーケストラのバイオリンが湧き上がる感覚が生々しくこれにもウットリ。

そして男性ボーカルでベルゴンツィとフィッシャー・ディスカウ。特にベルゴンツィの存在感が圧倒的でした。

f0108399_06405500.jpg


次が白井光子さんのドイツリート。これがまた絶品。寡聞にして白井さんを知りませんでしたがこれは絶対オススメです。日本人的な声の平板な感じが無く深みのある声に鷲掴みにされました。GRFさんはセットモノで入手されたそうですが、ネットでも中古でドイツ盤がありましたので早速ポチ。

和室最後はちあきなおみと青江三奈。歌唱の素晴らしさを味わい尽くします。青江三奈は珍しいラテンのアルバムです。スペイン語で歌っている曲もありジャケ右上にもありますがサンバカーニバルのダンサーみたいな衣装で登場したライブのようです。しかもこの原語の歌もサンバスタイルの青江三奈もなかなかいけてます。

f0108399_23352446.jpg


この辺りでお昼という事で近くのお蕎麦屋さんに。

私は福井の生まれですが、福井は隠れた蕎麦処なので私も蕎麦の味にはうるさいのですがここはホントに美味しい蕎麦屋さんでした。しかし午後の部もあるので早々に引き上げます。

そしていよいよ本丸の部屋に。


この部屋のアナログレコードの数たるや、もうどの位か見当もつきません。また、床のしっかりした構造は歩いただけで分かります。足音が全くしません。GRFさんの情熱を具現化した床です。

機器としてはemmのプレイヤーとDAC、それにmola molaのプリアンプ兼DACが。

この二つのDACはスイッチひとつで切り替え可能となっていて曲の特性に合わせて自由に選べます。emmは優しさのある美音、mola molaは容赦ないダイレクトな音です。と言っても耳障りでは無くソースの音をそのまま出している感じです。

午前中の和室と比べ、更に音場が広いのが分かります。また音像のサイズや形が感じられる部屋です。

ここでもGerman Physiksの不思議なナチュラルさを持った音に包まれます。無指向性のスピーカーの特性は素晴らしいです。ある意味眠くなります。これは脳からα波が出ている為でしょう。私はクラシックのコンサートなどでは高い料金を払いながら眠ってしまう事がままあるのですが、やはりα波の為でしょう。弦楽器の自然な音はα波を誘発して眠気を誘うらしいですね。

このように自然な音を出すシステムなのですが、一面ソースの出来不出来もそのまま出してしまうようです。私の持参したシーネ・エイのアルバムも低域がかなりブーストされているのがありありと分かりました。

f0108399_22030983.jpg

この部屋で聴かせていただいたソフトでは2つのプロコフィエフ作品がとても印象的でした。一つはクレーメル、アルゲリッチのバイオリンソナタです。これは mola molaで聴くと鳥肌が立つような不気味さがあります。しかし何故か惹かれる音楽なのです。

もう一つはほのぼのとしたピーターと狼です。久しぶり聴きましたが面白い曲だと再認識しました。

f0108399_06221601.jpg


実はCDプレイヤーはマランツの非常に古いモデルがありそれも聴かせて頂きました。何と14ビットから16ビットに変わった最初のモデルだそうです。それでいてemmのプレイヤーにさほど引けを取らないレベルなのです。これも驚き。

その後スピーカーの位置調整法を伺いました。モノラルソースでスピーカーの間に立ち、ちょうど目の前に音像がまとまるようにするとの事です。これをわざわざスピーカーの位置をズラして実験していただきました。ズラすと確かに音像が散らばります。これは拙宅でもやってみようと思います。


ここまででかなりな時間になりましたが最後にアナログです。ここでは歌謡曲オンパレード!

加山雄三、森進一、越路吹雪、布施明、渚ゆう子いずれもライブ版でとても40年前の録音とは思えない生々しさでした。またアナログとは思えない様な音場感でもありました。

f0108399_22122738.jpg


最後に何か聴きたいものはと聴かれましたが、もう頭がオーバフロー状態で答えられませんでした。今思えば弦楽四重奏を聴かせてもらえば良かったと後悔しきりです。

兎に角素晴らしい体験でした。GRFさんのおもてなしはほとんど付き合いのない私にもまるで旧友に対する様な気の置けない対応で、緊張もすぐに解けリラックスして音楽に浸れました。

GRFさん本当にありがとうございました。

次回は拙宅での御指導お願いいたします。

Lotus Roots


f0108399_19400589.jpg

Lotus Rootsさん 楽しい時間でしたね。朝、11時から始めて、終わったのは夕方六時過ぎ。長時間でしたが、短く感じられたのは、楽しかった証拠です。Lotus Rootsさんを紹介してくれたHarubaruさんに感謝です。また、K&Kさんとご一緒に遊びに来て下さい。

大きな部屋は、オーディオ用に作られていますが、和室は、本来客間用の普通の部屋でした。オーディオ的には何もしていません。かえってそれが良かったのでしょう。その部屋で、シングルコーンのSPをシンプルにならしているだけです。置き場所のセッティングだけであの音が出てきます。皆さんには、ぜひ、あの部屋の音を聴いていただきたいですね。

最近は、家に来られる方はご常連の方ばかりで、初めての方は余りお呼びしなくなりました。聴かれている音楽や、お使いの装置をお聞きして、やはり同じ方向を向いて歩いている方でないと、お互いに時間の無駄と言うこともあるからです。老人力が増して残り時間が少なくなってきた身には、消極的になっていますね。

興味本位で来られる方や、挑戦的にあら探しに来られる方も居りました。そのような「負のオーラ」を持っている人が来たときは、装置は決して良い音で鳴ってくれません。やはり「気」が下がると良い音がしなくなることも多いからです。最近は波長が合う方か判断させていただいてから、お呼びするというような、考えてみれば失礼な方法を取らせていただいています。

乃至は信頼できるご常連の方の推薦ですね。こうするとだんだん、新しい方とお会いするチャンスは少なくなりますが、仕方ないことだと思っています。でも、私が関わってきたいろいろな会合を通じて知り合った方々が、長い時間かけて友好を育てていかれるのは、出会いの切っ掛けを作れた身にはとても嬉しいことです。

次回は、七月になると思いますが、Lotus Rootsさんのお宅にお邪魔いたします。駅前の美味しい洋食屋さんも気になりますね (爆)。



by TANNOY-GRF | 2018-06-07 07:36 | 来たり | Comments(1)
Commented by Lotus Roots at 2018-06-08 19:44 x
GRFさん

先日はありがとうございました。
当に夢見心地な一日でした。

なんとも不思議で自然な和室の音。
そして広大な音場を持ちライブ感溢れ会場に居る様な気持ちにさせてくれる本丸の音。

本当に長時間ありがとうございました。確かに私も最後になって時間を確認してこんな時間になっていたのかと驚きました。

きっかけを作って頂いたHarubaru さんにも感謝しております。やっぱり好きな音楽の傾向などで細やかな人選をして頂いてたんですね。

それにしてもアラを探しに来る人というのもいるのですね。そんな事をしても得るものは一つもないと思いますが。

幸いにも私がお付き合いしているオーディオファンの方は皆音の美点を探しておられるタイプで良かったです。

数年前の拙宅にお越しいただいた方々にもここが良いあそこが良いと褒めていただきました。ただ、今から思うと冷や汗ものの酷い音でしたが。(^_^;)

次回はK&Kさんとご一緒させて頂きます。
まずは拙宅へお越しください。また連絡いたします。

ありがとうございました。

<< 和室の模様替え 和室の壁の塗り直し >>

ファン申請

※ メッセージを入力してください