2018年 06月 05日
和室の壁の塗り直し |
ユニコーンが置いてある和室の六畳間は、(正確には周りの板の間を入れると、七畳半ぐらいですが)本来オーディオルームではありませんでした。お客さんが来られたときに、泊まっていただく予備の部屋でした。そこに、ユニコーンを入れて占領して、既成事実化を計っているのが現状です。北側に面した部屋なので、使っていないときは締め切っていたことが多かったのです。そこにユニコーンを入れてから、人が入るようになり、冬場の寒いときには、北側の外壁との間で結露をして、土壁がカビてきました。
専門家に相談すると、天然の土壁は、やはりカビることがおおく、最近では、姿が似た樹脂の壁も出てきているそうです。しかし、それらの壁は呼吸しません。当然、音が違ってきます。そこで、築20年経ったこともあり、壁を塗り替えることにしました。
簡単に言いましたが、事はそう簡単ではありません。六畳間に置かれている棚や機材をすべてかたづけて、表に出さなければならないからです。先週は、お客さんが来られるので、一週間待って貰いました。ただ、その一週間で梅雨入りが心配ですが。
明日から、左官屋さんが入るという今日、意を決して部屋の片付けを始めました。まずは、部屋の一面を占めている棚の移動です。中身を出して、一つ一つ隣の部屋に持って行きます。GTラックをモデルに作られた木製の棚なので、大変重く、運ぶのも大変です。急に持ち上げると息が切れてきます。もじどおり休み休み運びました。掃除機をかけながら移動し終わりました。
広くなった部屋で、どのように音が変わるかも、実験しながら作業しました。右側の棚類がなくなり、部屋がほぼ一畳分大きくなると、やはり響きはゆったりとしますね。六畳と七畳の差は、部屋が狭い分、シビアに効いてくるようです。
午前中は、これで終わり。午後になって、一番大変な装置の移動を開始しました。一つ一つ慎重に事を進めていきます。最後にユニコーンを運び出すと完了です。掃除機をかけて、ぞうきんがけをしました。
機器が無くなり部屋が広くなります。でも、六畳間は六畳間なので、何にもない方が部屋自体は狭い感じもします。畳返したとき青い畳が、機器の下から出てきました。お客さんは、この青い畳の匂いを感じられるそうです。毎日いる自分は感じられなくなっていましたが、こうして直接青い畳を見るとさすがにい草の匂いがしました。
機器類がなくなりガランとした部屋の残された椅子の上で、これからのレイアウトを想像していました。巻き尺も持ってきていろいろ計っています。左右のユニコーンの斜めの影と、中央の置き台、その脚もしっかりと残っています。日光写真みたいですね。
さて、明日からどのような行程をたどるのでしょうか?
追伸(二日目朝):翌朝には、このように養生されていました。
既存の壁をはがすため、一度、上から離型用の壁を塗ります。すると、塗られた壁にも、水分が浸透して柔らかくなります。それをいっぺんにはがして、下の生地を露出させます。
それからカビ防止剤を塗布します。それで、第一日目の作業は終了。この状態だ乾かすのですが、梅雨に入った今日、どのくらい乾くかは、未知数ですね。日頃の行いが良いからピッタリと雨の日程に合うのでしょう・・・・(苦笑)。
追伸(二日目昼):2
二日目のお昼には、このくらい乾いてきました。全部が白くなれば、一応乾燥ですが、本当はそこから乾燥が始まります。オーディオには土壁がピッタリだと思います。
追伸(二日目夜):3
夜の10時には、ここまで来ましたが、部屋の中の湿度は、60%・25度です。温度が下がっていけば、相対湿度は上がりますから、明日の朝にはどうなりますか?
追伸(二日目深夜):4
だんだん冷えてきました。いまは、11時半になりました。気温は少し下がって21.4度だから、湿度は75%まで上がってきました。こちらの方角は、最後に塗った方なので、まだ乾いていませんね。これ以上、窓を開けておくと、湿度が入ってきますから、窓は閉めて換気扇を回しています。去年のお正月にまとめて買った棚を組み立てていたら、最後の箱には組み立て用のネジが入っていませんでした。だからネジ類を送ってくるまで、このままです。
追伸(三日日目朝):5
締め切っていた部屋は、開けたときは80%にもなっていました。上の方は大分乾いてきました。
でも、反対側の下の方は、まだまだこれからですね。今日は、快晴です。今日中にどこまで乾くか?日曜からは、大雨になるようです。月曜には、台風が来るかもしれません。それまでに乾かさないと!
五月の朝の風は、気持ちいいですね〜
by TANNOY-GRF
| 2018-06-05 22:33
| よしなしごと
|
Comments(5)
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プー博士
at 2018-06-05 22:55
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うちの和室も雨が染み込んだこともあって、カビが出ています。砂壁で自分でやろうかと思ったのですがプロにまかせたほうが奇麗になるでしょう(って当たり前か) 今は奇術の撮影スタジオ兼楽器演奏スタジオになっており、茶室にする夢はなくなりました(大汗)
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GRF
at 2018-06-06 09:16
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プー博士 やはりそうですか!本物の壁を使うと、カビるようです。こんかいは下地に防かび剤を混ぜるそうですが、どこまで効きますか?
この部屋も、天井は竹で編んであり、茶室風に作られているのですが・・・
この部屋も、天井は竹で編んであり、茶室風に作られているのですが・・・
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椀方
at 2018-06-07 21:26
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やはり本物の土壁は時間が掛かりますね。
拙宅など安普請のリフォームなので、珪藻土の塗り壁とはいっても吉野石膏の9ミリ厚ボードを2枚重ね貼りした上に下地材を塗り、四国化成の珪藻土に白色染料で色付けしたのを左官さんが3日で塗り終えることができました。
それでも壁紙を貼った壁より硬度があり調湿効果もあるのですっといいですが。
GRFさんのところは梅雨入りと重なって乾くのに時間が掛かりそうですね。
余りに時間が掛かるようなら畳が湿気ってしまいますから除湿機を入れると良いかもしれませんね。
拙宅など安普請のリフォームなので、珪藻土の塗り壁とはいっても吉野石膏の9ミリ厚ボードを2枚重ね貼りした上に下地材を塗り、四国化成の珪藻土に白色染料で色付けしたのを左官さんが3日で塗り終えることができました。
それでも壁紙を貼った壁より硬度があり調湿効果もあるのですっといいですが。
GRFさんのところは梅雨入りと重なって乾くのに時間が掛かりそうですね。
余りに時間が掛かるようなら畳が湿気ってしまいますから除湿機を入れると良いかもしれませんね。
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TANNOY-GRF at 2018-06-07 21:45
椀方さん 今日は乾いた風で、表面は半分ぐらい乾いてきました。それでも、そっと触るとまだまだ湿気ていますね。明日は、湿度が高いようです。夜は、除湿器を入れないと行けないかもしれません。
壁屋さんが、最近は仕事が少なくなったと嘆いていました。ほとんどの家が、壁紙だそうです。工期が掛かる(その分高い!)が理由だと言っていました。
家の和室の音の秘密は、土壁なんですがね。音の反射が全然違うと思います。
壁屋さんが、最近は仕事が少なくなったと嘆いていました。ほとんどの家が、壁紙だそうです。工期が掛かる(その分高い!)が理由だと言っていました。
家の和室の音の秘密は、土壁なんですがね。音の反射が全然違うと思います。
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TANNOY-GRF at 2018-06-08 08:07
三日目の朝、上塗りした翌日、は気持ちよい風が吹いています。今日一日で、相当乾くでしょう。でまなかはまだまだです。しばらくは窓を開けておかなければ奈良にでしょうが、来週の前半は三日間大雨が続くようです。どうなりますか。