2018年 09月 08日
40+TW4/2でテレビを |
先日来、テストしていた大山さんの新しいシステム、Troubadour40+TW4/2が、マッチしてきてとても良い音になってきました。同じDDDユニットを使った、ユニコーンとも方向が違った音が出てきたのです。
18センチのウーファーユニットは、見た目より遙かに低い音が出てきます。気持ちよくなるので、大きな部屋では音量を上げたくなります。しかし余り上げすぎると、80+TW3とは違って、限界が出てきますので、18畳以下の部屋にマッチしているそうです。しかし、私の部屋では、それほどの大音量で聴くことも無いので、まったく破綻は見せませんでした。
18センチのユニットと行っても、前後に2個を同相でならしていますので、音量的には、面積的には25センチユニットより大きなウーファーになります。小口径のウーファーのメリットは、つなぎの中音域のスムーズさにあります。大口径ですと、上のつなぎが苦しくなってくるからです。DDDユニットと繋ぐときは、300Hz前後になりますから、中域の歪みの無い音が求められます。
80+TW3も、和室のユニコーンもそうなのですが、音が整合してバランスがあってくると、DDDのユニット自体からは音が聞こえてきません。音の中心が、ウーファーのキャビネットまで下がってくるのです。クラシックのCDの場合、マイクのある位置から、下の方にオーケストラがあるように聞こえてきます。二階席と言うより、一階席の頭上の空間から聞いているように鳴り始めます。音場が出現すると、間近に行ってもDDDのユニットから音が聞こえなくなるのです。
80より振動部分が一個分低いので音の重心が下がります。だからといって、80が上がるわけではないのですが。ここまで音が出始めれば実験は一旦中断です。というのも、今週末の土曜日には、新潟からお客様が来られるからです。40のセットが鳴り始めれば、一旦、この部屋から出さなくてはなりません。以前も、同じ部屋に置いて実験をしていたら、厳密には、いくらショートしていても、部屋の中にある限り共鳴して鳴り、その固有の振動のところが、音が吸収されて仕舞うからです。
折角鳴り始めたのですが、一旦中断して、別な実験もかねて、テレビの部屋に移動です。こちらでは、テレビからのデジタル信号を、光でSD05に送っています。50Wのクロック改造モデルです。左右に配置した大山さんの製作したT4(1/20)を、特注の砂入りのステンレス製のスタンドに乗せています。このスタンドが半端なく重く、移動の時は大変なのです。とくに老人力が増してきた昨今は、腰を痛めないように気をつけなくてはいけません(苦笑)。
そのT4を慎重にどけて、隣の部屋から40+TW4/2を移動してきます。今回は、壁を背にしていますから、音の広がりはありません。後ろ向きのほうのユニットを外したいぐらいです。壁に反射した低音域が上昇してバランスが崩れるからです。いろいろ試して、ウーファー無しの実験も試みましたが、やはり300Hzから下がなくなると音のバランスが崩れます。
聴きながら、低域のユニットを外していたら、片方のウーファーを外して、一つだけウーファーをならすと、低域もしっかりと聞こえて、音のバランスが整ったのです。一種の3D的にならしているわけですね。音の大部分は、DDDから聞こえてくるのですから、ステレオ的信号はそのまま聞こえます。最低域までの低音は、片方(左側)のウーファーが受け持ち、画面の声などは、T4より立体的に展開します。
バランスは、HRS130の時より立体的に聞こえるのが不思議なぐらいです。TW4のはじめのヴァージョンの少しスリムなポーションで、高さを幾分抑えたモデルを、T4兼用で作って貰おうかと思いました。
by TANNOY-GRF
| 2018-09-08 17:43
| オーディオ雑感
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Comments(1)
Commented
by
プー博士
at 2018-09-10 18:33
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ううむ、T4で立体的なサウンドが満喫でき、さらに低域も広がるというのはもういうことありませんね。ぜひ進めてくださいませ。