2018年 10月 06日
木曜日の夜に 1 パグ太郎さんが |
前回、パグ太郎さんが来られたのは、長い夏が始まって、酷暑に見舞われていた七夕の時でした。DACがV2にアップグレードされたMeitnerが導入された頃です。パグ太郎さんのお宅に入ったHRS-130がLuxmanのSACDプレーヤーとOCTAVEのプリメインアンプで、すばらしい音が鳴っているので、それに刺激されて、和室の音のグレードアップを始めたときでした。
パグ太郎さんが来られたのは、7月7日の七夕の日でしたが、その前日に、是枝さんに依頼してあったプリアンプが到着していました。ところが、輸送中の取り扱いが悪かったのか、どこかに異常が生じて、少し不安定になり、検査のため送り返した晩でした。
ですので、お聞きになったのは、DACの改良の音だけでした。それでも、大変な変化で技術の進化のスピードには驚かされます。その後戻ってきて、当たりも出てきた頃、ロンドンからのびーさんがCDラックを持て来られ、パグ太郎さん邸に行く前に、一時間ほど聞いていただきました。
GRF邸には幾度となくお伺いしていますが、昨日の和室の音は過去最高だったと思います。特に低域の自然な伸びと一段と広く深くなった音場が印象的でした。DACの貢献が大きいとのことですが、例のごとく何がどう効いてあのような音になっているのかは良く分かりません(笑)。
という風に感想をいただきました、同時に翌日お会いになったHarubaruさんにもその感想は伝わり、
今回の目的はまず和室のユニコーンでした。これは先月訪問されたのびーさんからGRFさんのユニコーンは素晴らしい音がしていましたよ、一度聞いてみてください、と言われて気になっていたのです・・・
HarubaruさんがK&Kさんと来られたのが、九月の中旬でした。その前に、新しい和室の音をお気になったのは、新潟のX1さんでした。プリアンプが来た当日に聴かれたOさんと、先日の横浜のvafanさんのこの五人の方だけでした。X1さん以外は、何回か和室の音は聴かれています。そうそう、K&Kさんは今回で三回目でしたが、何時も時間切れで和室のユニコーンは聴かれていませんでした。それでも、当日は原因不明の雑音が発生して、完全な形でお聞かせすることが出来ず残念に思っていました。
その不具合を調べるために来た代替えの同型機も、使用されている真空管や一部の部品や配線の細かい部分も違い、なかなか同じ音は出ません。それでも、鳴らし込んで行き、真空管も自分の機に使っているのと同じ真空管に変えたことで、音のフォルムは大分似通ってきました。そして、今の機に合わせてセッティングの微調整してきましたら、自分の思う方向の音がようやく出始めたのです。
先週の木曜日、会社の帰りにパグ太郎さんによっていただきました。
最初は、先日椀方さんの所でも聴いたベルリンフィルのデジタルコンサートで一部無料放送している「FILM」から、コントラバス主席のSaksalaの弾く、第九の終楽章の冒頭を聴いていただきました。オンマイクでコントラバスをとらえた迫力ある音がビックリするほどの迫力で目の前に展開します。
コントラバスだけでは無く、ホルン、チューバ、トランペットの主席の話は、とてつもない技量の持ち主がソロのパートと、実際にコンサートホールで演奏している姿が、交互に聴くことが出来ます。クラシックファンならたまらない企画ですね。
その音は、ストリーミングで、私の場合は96/24の音でDACに入っています。演奏会の方では、先日行われたハーディングのブルックナー5番を放送していました。ハーディングの五番は、三年前にルツェルンでコンセルトヘボウとの演奏会を聴いています。その時も、最終章以外は不完全燃焼でした。ベルリンフィルが、その能力を出し切っていないのではと思い、同じアーカイブから数年前に演奏したハイティンクとの演奏会を探し出して聴いてみました。同じ車だけど、エンジンが倍ほども違うのには、今更のように驚かせられました。
つづいて、今シーズンから登場した首席指揮者のペトレンコのシーズン開幕の演奏会のリヒャルト・シュトラウスのドン・ファンとベートーヴェンの第七交響曲を聴きました。特に、7番の演奏は、シーズン開幕でもあり各パートとも首席演奏者が登場しています。コンサートマスターは樫本大進です。夏を終わって、随分と引き締まった顔をしています。ダイエットをしていたのでしょうか?
その演奏が、驚きです。以前も、ベルリンフィルの次期主席指揮者に選ばれたときの、モーツァルトの35番にも驚きましたが、今回の7番はもっと凄い衝撃です。オーケストラの音も、演奏の気合いも全く違います。指揮ぶりは、フェンシングの選手のような早さと鋭さがあり、それに全力で応えるオーケストラのメンバーも音楽をする喜びに満ちています。
終了時の、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットのソリストは、手を握り合ってお互いを検討し合っていました。この演奏を聴くためだけでも、デジタルコンサートホールを聴く価値があります。最初は、無料の特典もありますから、ぜひ聞いてみて下さい。
会社を終えてから来られたので、デジタルコンサートホールを終了して、CDに戻ったのは、もう、九時を回っていました。ストリーミングだから音が良いのかとパグ太郎さんは思われていたそうです。ところが、CDの音を聴くと、もっとビックリのワンダーランドでした。
つづきます・・
by TANNOY-GRF
| 2018-10-06 12:32
| 来たり
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