2018年 11月 12日
友の会 第三回例会 ② 第一部の直前 |
大山さんと食事に戻ってくると、オーナーのMさんも、先週もマッキントッシュのXRT-26を堪能されたばかりの夜香さんも、Aionさんも、皆さん驚いたお顔をしていたのです。それは、この大きな会場で、18センチのウーファーとトラバドールの40だけで鳴らすには、音量も最低域もスケール感がXRTのようにはでないだろうと、危惧していたのが、まったく良い意味で裏切られたと言われるのです。堂々と、スケールの大きな音がして、会場一杯に音が浸透していく、そのスケールに驚かれたそうです。
という経緯で、後半のマッキントッシュのフルシステムがなっても、German側も引けをとらないと言うことが証明できたので、安心して今日のイベントが進行できると、皆さんに喜び、また驚いていただきました。今日の入力は、EMMからのCD入力と音楽専用に使用しているMacからのUSB入力です。先日のMolaMolaのアップグレードで、DSD側も11.2MHzまで対応できるようになりました。もっとも、今日使うソースは、5.6MHzで録音されたJazzの音源と、4trackテープとアナログレコードからの音源を、5.6MHzのDSDに変換しています。いずれの音源も、みずから録音した物と、1968年以前のレコードや1962年のテープです。まったく古さを感じませんね。
二時を過ぎて、続々と到着されて始めました。会の開始は、三時からですが、セッティングや調整過程も聴いていただこうとの趣旨で、二時から開場したからです。ほとんどの方々は、二時半頃には到着されて、事前の調整用の音源を聴いていただいていました。その方達も、調整用に流されていた音楽に感心されていました。
三時の開始が待ちきれず、早く始めようと言われましたが、まず皆さんが揃ってから、シャンペンで乾杯して始めたいので、三時丁度までお待ちしました(笑)。
大山さんは、それを聞いてニコニコしています。去年も同じ組合わせで出したのですが、今年は、ネットワークの構成を変えて、音を屈託無く鳴らそうと調整してきたからです。音量差を調整するアッティネッターは外し、楽に音が出るようにしました。対抗に設置されたユニットは、前後に同相で鳴らされ、結果的には、お互いの異なる点を打ち消す作用をします。SP自体が呼吸球のような動きで鳴るので、大入力に対しても屈託のない音が延びていくのです。詳しい説明は、後からされるそうです。
今回は、送り出しにMolaMolaのMakuaプリアンプを使用しています。このアンプは、並列に二系統の出力端子を持ち、二台のアンプへのマルチ駆動を可能にします。また、直前にHenryさんの手によるチューンアップを受けて、歪みや音が大変スムーズになりました。音量を上げてもうるささを感じません。今回は、EMMのトランスポーターからのAESの出力を受けて、MolaMola内蔵のDACでアナログにコンバートされ、20dbのゲインのあるプリ部から、SD05へアナログ出力されています。
SD05はご承知の通り、パワーDAC方式の出力変換器で、増幅器ではありませんからすから、最低域まで目一杯パワー(電力)が発揮できます。今回も本番中に、パワーが入りすぎて気絶したぐらいでした。NFBを使わない、逆起電力をショートする独特の動作方式が、音を引きずらない外連味の無い音を伝えて、石田さんにこそ、聴いていただきたい音でした。15年経ってもいまだに最先端の音です。
MolaMolaの圧倒的なS/N比、同時に雑音が発生しない構造のSD05との組み合わせで、デジタルの真価を問うサウンドが再生されたのだと思います。SD05時代から15年近く、大山さんと開発してきたSPシステムが、このシンプルなTW4/2で結実したのだと思いました。
by TANNOY-GRF
| 2018-11-12 09:59
| 友の会
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