2018年 11月 20日
友の会 第三回例会 ⑨ パグ太郎さんのご感想 |
GRFさん
先日はジャーマンフィジックス友の会、お疲れさまでした。昨年に続き大変楽しいひと時を過すことができました。初めて参加させていただいた昨年は、お会いする方々もほとんどお初にお目にかかる方ばかりでしたし、会場の素晴らしさ、ディナーの豪華さ、そしてシステムのレベルの高さに圧倒されて、お上りさん状態でしたが、今年はオフ会などで行き来させていただいた方々が大半ということもあり、落ち着いて皆様と共に会を楽しむことができました。GRFさんのお陰で、この1年でこれだけ多くの素晴らしい方々とお近づきになれたということが、一堂に会している様子を拝見して、改めて強く感じられました。
今回、演奏されたシステムは、MOLA MOLAバージョンアップ版は個体が違っていましたし、SPユニットも違っていましたが、御宅の広間で聞かせていただいているシステムと基本的に同じ傾向だと思っていたのですが、TPOに応じてセッティングを調整することで、性格をここまで変えることができるということが分かったのが、自分にとっては一番の驚きでした。
最初に聴いて受けた印象は、低域がいつもより随分厚め、更にいつもの冴え冴えとした空気感より、どちらかというと熱気が高く感じられるというものでした。ウーファーとDDDユニットのバランスのせいか、この会場の空間のせいか、これだけ条件が違えば違って当然かと思っていたのです。が、終盤になってGRFさんがDDDユニットの位置合わせをされた後に出てきた音を聴いて、何時もの音に近づいたと思いました。会場からは色気がなくなったとの声が飛び、すぐに元に戻されましたが、空間表現、低域の締まりは確実に上がっていたと思います。
ここからは、単なる想像ですが、あれだけの人数がいるライブ会場のような所でのデモンストレーションに求められるものは何か、グランド ピアノがSP間に鎮座して居るという普通あり得ない空間、そしてプログラムの後ろに控えていたマキントッシュの色気と勢いとの対比でどう聞かせるべきか、という諸条件を考慮すると、「冴え冴えとした精緻な空気感」よりも「厚みと熱気」に傾向として振って見せるという事を、「意図的に選択された」のではないかと考えてしまいました。おまけに最後の最後にちょっと修正して会場の反応をみるなんて、、、、。
挨拶でも申し上げましたが、自分は、未だに正しい位置にSPを設置することもままならぬ状態ですが、その先には、敢えて崩して味を出すという、「守破離」といいますか、「草書の味」といいますか、そういう境地があることが垣間見えたような気がいたしました。
システムもさることながら、聴かせて頂いた曲についても、当夜の素晴らしさが現れていたのではないでしょうか。プログラム選定にも相当の時間を掛けて準備されたのではないかと思います。皆さんの好きな曲を夫々にと仰ってかけて頂いた曲が、若干1名の好き曲だけで切り上げられるというハプニングはありましたが、何時もの音楽鑑賞会の時と同じように、かかる曲の流れが意図せぬ方向に、聴く人・聴かせる人のやり取りの中で、自然に出来ていく時が、一番楽しいと思うのです。
そして、当夜はそういう勢いのある流れが生まれていたと思います。そう、今回はアズナブールを偲ぶ会でもあり(スティング版の『ピーターと狼』がかかった時には、アズナブール盤をお持ちすれば、この流れを作ることに少しだけお手伝いができて良かったのにと思いました)、昭和歌謡の熱気と色気を楽しむ会でもあったのではないでしょうか。
いつもながらの素晴らしい会場と、ワインと料理、何よりもMさんのホスピタリティ、GRFさんが築いてこられた素晴らしいご友人との縁、その全てをしっかりと楽しませていただき、心より感謝申し上げます。
パグ太郎
by TANNOY-GRF
| 2018-11-20 00:25
| 友の会
|
Comments(4)
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のびー
at 2018-11-20 06:19
x
アブダビ空港のラウンジでこのコメントを書いています(現地時間 午前1時18分)。
11月前半はTIASもあり東京に行こうかと思っていたのですが、都合がつかず見送りました。TIASはそれほど残念ではありません。でも皆さんの日記を拝読して、ジャーマンフィジックス友の会は参加したかったとあらためて思いを強くしました(お誘いを受けてはいないのに)。
これだけの音楽、装置、人々と一同に会する機会はそうあるものではありません。羨ましいなあ。
11月前半はTIASもあり東京に行こうかと思っていたのですが、都合がつかず見送りました。TIASはそれほど残念ではありません。でも皆さんの日記を拝読して、ジャーマンフィジックス友の会は参加したかったとあらためて思いを強くしました(お誘いを受けてはいないのに)。
これだけの音楽、装置、人々と一同に会する機会はそうあるものではありません。羨ましいなあ。
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TANNOY-GRF at 2018-11-20 07:54
のびーさん
今回は、来日のタイミングが合わずとても残念でした。今回は、MさんがXRT-26をいれて、主要機器もパラゴンの四階からもって来て、万全の体制で準備されているのは、夜香さんやcatbossさんの日記などで存じていました。
三日前にもXRT26の転倒防止用特注足を取り付けに行った大山さんからも、話はお聞きしましたが、二人とも大丈夫だろうと、当日の音が楽しみでした。
送り出しは、EMMのトランスポーターで同じですから、EQとC-26で調整されたマッキン群とMolaMolaとSD05の「素」の音との聞き比べでした。スケール感、高さ、奥行き、一番大事なライブ感とも堂々と勝負できたと思っています。
空前絶後の対決でしたね!お聴きになれなくてとても残念です。
あ!お誘いは、勿論送ってありますよ(笑)。
今回は、来日のタイミングが合わずとても残念でした。今回は、MさんがXRT-26をいれて、主要機器もパラゴンの四階からもって来て、万全の体制で準備されているのは、夜香さんやcatbossさんの日記などで存じていました。
三日前にもXRT26の転倒防止用特注足を取り付けに行った大山さんからも、話はお聞きしましたが、二人とも大丈夫だろうと、当日の音が楽しみでした。
送り出しは、EMMのトランスポーターで同じですから、EQとC-26で調整されたマッキン群とMolaMolaとSD05の「素」の音との聞き比べでした。スケール感、高さ、奥行き、一番大事なライブ感とも堂々と勝負できたと思っています。
空前絶後の対決でしたね!お聴きになれなくてとても残念です。
あ!お誘いは、勿論送ってありますよ(笑)。
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TANNOY-GRF at 2018-11-20 10:19
のびーさん 調べたらアブダビからロンドンまでは、8時間も掛かるのですね。02:05発で、ヒースロー到着が、朝の6時15分、時間だけ見ると4時間ですが、時差が4時間もあるとは!
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TANNOY-GRF at 2018-11-23 23:50
のびーさん
やはりジャーマンフィジックス友の会は、参加される方々の積極的に会を楽しまれる皆様のお気持ちと、Mさんの素晴らしい会場の雰囲気とスタッフの皆様のご協力が合わさってあの素晴らしい会が、出現するのだと思います。
今年は、文字通り超弩級のXRT-26が、C-26とMC1000を引き連れて待っていました。あまつさえ、一週間前には、夜香さんも、catbossさんも来られて、素晴らしい夜をマッキントッシュとともに過ごされたと、MIXIにも書かれていました。
大山さんご自身も、高いツイーターアレイの転倒防止の板を取り付けに行ってその音の素晴らしさを聞かれていました。しかし、家で聴いても、部屋を揺るがすような低域がでていましたので、なんとかなると思ってもいました。
HenryさんのMolaMolaのヴァージョンアップも、当日の音には寄与したと思います。あれから、有楽町のオーディオショーを終えたHenryさんが、今一度、MolaMolaのヴァージョンアップを完成してくれて、今日の夕方届けてくれました。
また、皆さんの驚きのご感想が楽しみです!(笑)。
やはりジャーマンフィジックス友の会は、参加される方々の積極的に会を楽しまれる皆様のお気持ちと、Mさんの素晴らしい会場の雰囲気とスタッフの皆様のご協力が合わさってあの素晴らしい会が、出現するのだと思います。
今年は、文字通り超弩級のXRT-26が、C-26とMC1000を引き連れて待っていました。あまつさえ、一週間前には、夜香さんも、catbossさんも来られて、素晴らしい夜をマッキントッシュとともに過ごされたと、MIXIにも書かれていました。
大山さんご自身も、高いツイーターアレイの転倒防止の板を取り付けに行ってその音の素晴らしさを聞かれていました。しかし、家で聴いても、部屋を揺るがすような低域がでていましたので、なんとかなると思ってもいました。
HenryさんのMolaMolaのヴァージョンアップも、当日の音には寄与したと思います。あれから、有楽町のオーディオショーを終えたHenryさんが、今一度、MolaMolaのヴァージョンアップを完成してくれて、今日の夕方届けてくれました。
また、皆さんの驚きのご感想が楽しみです!(笑)。