2019年 08月 26日
夏の終わりにのびーさんが |
田舎に里帰りしていたのびーさんが、日曜の夕方寄ってくれました。前回来られたのは、5月の末でしたからその間も、お仕事では来られているのでしょうが、拙宅にはほぼ三ヶ月ぶりですね。相変わらずのフルスケージュールの間を縫ってきていただきました。
今回は、よく効く空調のほかは、銀端子ぐらいしか差はありませんが、早速お聞きいただくと、音が全く違っているとすぐに言われました。今回は、比較のために何時ものMITのSPケーブルも外して、全部銀コーティング線と銀コーティング端子にして聞いていただきました。
私自身は、後方の40は最初は外して比較していただくつもりでしたが、後方のSPもなっているのに気がつかず、比較試聴していたぐらい、後ろのSPもなじんでいました。怪我の功名的ですが、後方のSPの自然さが証明されたようです。
しかし、四本全部を銀ケーブルにすると、音がなめらかすぎて、何かが物足らなくなります。そこで、アンプからDDDのネットワークまでの線を何時ものMITに戻しました。その変化にはのびーさんも驚き、型番を写真に撮ると、猛然と世界中のサイトにアクセスして探し始めました。すると似たようなケーブルとか後継機種のケーブルは見つかりますが、私が使っている初期のMITはやはり見つかりません。のびーさんは今更のようにMITケーブルの根強い人気に驚かれていました。
Oさんも、そうして粘り強く探されて見つけているので、そのうち見つかると励ましました(笑)。気をつけなければ行けないのは、後継機種と同じ番号ででている事もあります。初期のタイプでないと、このマジックは生まれません。また、その前のインターコネクトケーブルも同じレベルのグレードにしないと音の品位が揃わないのです。
ようやく見つけたと、写真も見せてくれましたが、やはり型番はまったく同じの後期の製品です。気をつけなければなりませんね。初期型は、型番の表示が地味なのです。後期になるほど、ブランドを強調するロゴになりますが、その分、音が変わっていきます。スペクトラルのアンプ類には、MITが純正ケーブルに指定されていますが、それさえも初期型で無ければなりません。
返還前の香港にそのMITケーブルを買いに出かけた話は、以前もしましたが。そういえば、電源の違いを比較するときも、最後はケーブルの差の方が大きいということになりました。ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番おきな差が生まれます。電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。また、SPからのフィードバックの影響を最小にしたMITのケーブルは、先日実験したSA回路などと同じ効果が認められます。すなわち音のバランスを整えるのですね。
MITに戻したので、ケーブルが一つ空き、それは後方のTroubadour40用に使ったところ、その差も大きく、コンサートホールの響きの一体感がましました。音の整合性が合ったのでしょう。面白い物です。
そのあたりまで、進んだところで、パグ太郎さんも参戦。後方SPの実験はパグ太郎さん邸でも行っているので、同じ実験効果が得られたそうです。また、HRS-130のDDDとウーファーの別の端子を結ぶ、ジャンパー線も銀ケーブル、銀端子に変えたところ、めざましい進展が合ったそうです。バイワイアーも試されたそうですが、こちらの短い線の効果の方が大きいと言われました。
家のT4も同じ結果です。HRS-130のジャンパー線は、線ではなくWBTのプレートせいが付いていてのですが、それを銀線・銀ケーブルに変えたら、うれしくなるほど音楽性が増したそうです。揃ったところで、よく冷えたPoully Fuisseを出してきました。最近は、開けると飲みきらなければいけないワインを控えて、ひとりでちびりちびりやれる日本酒を氷で割って飲んでいるので、こうしてお酒を飲まれる方が来られないとワインが開けられません。
ジャンパー線の効果を確かめていただくため、先日もパグ太郎さんに聴いていただいた、アバド・ルツェルンのマーラーとクリス・ボッティーのボストン、RIOのダイアナ・クラール等々を見てから、桑田佳祐の一人紅白のBlurayを見始めました。前回とは全く違う音にパグ太郎さんもご機嫌です。
のびーさんとは前回はブルゴーニュの赤ワインを開けましたが、今日の二本目は、その日本酒、「七田 純米吟醸 雄町50」の一升瓶を開けました。このフランスでグランプリを取ったフランス人好みの酒は、淡麗辛口の反対ですので、夏には美味しい氷でロックで飲むと凄く飲みやすくお薦めです。
一人紅白の迫力ある音も、T4は軽々と再生します。ケーブルと端子、ジャンパー線でこれほど変わると驚きますね。一連の銀端子騒動は、大変良い結果をもたたらしてくれました。残っていたワンペアーの銀端子は、そのままロンドンにお持ち帰りになりました(笑)。
今年の夏の最後の会はこうして楽しく終わり、お二人を表まで見送ると、空気は乾燥して秋の気配を感じることが出来ました。美味しいお酒と楽しい音楽、これが出来るオーディオは本当に楽しいですね。
by TANNOY-GRF
| 2019-08-26 19:12
| 来たり
|
Comments(4)

週末にロンドンに戻りようやく時間が出来ました。お礼が遅れ申し訳ございません。
今回も新しい発見、楽しい会話、美味しいお酒を楽しんだ有意義な訪問となりました。ありがとうございました。
それにしてもMITの「音楽を構築する力」には驚かされました。
スピーカーケーブルは優劣というより好みの問題だとずっと思っていましたが...地道に探します。
今回も新しい発見、楽しい会話、美味しいお酒を楽しんだ有意義な訪問となりました。ありがとうございました。
それにしてもMITの「音楽を構築する力」には驚かされました。
スピーカーケーブルは優劣というより好みの問題だとずっと思っていましたが...地道に探します。

今から9月最初の東京日帰り出張です。
日記読ませていただきましたが、ケーブルの差は大きいですがMITのケーブルはSD05には不要でしょうね?
ところで、銀メッキのバナナ端子を調達しようとショップ検索したら、お薦めのオヤイデのとAETの似たようなのがヒットしました。
拙宅ではどちらか良いでしょうね?
日記読ませていただきましたが、ケーブルの差は大きいですがMITのケーブルはSD05には不要でしょうね?
ところで、銀メッキのバナナ端子を調達しようとショップ検索したら、お薦めのオヤイデのとAETの似たようなのがヒットしました。
拙宅ではどちらか良いでしょうね?
のびーさん
先日はありがとうございました。今回も大変楽しい時間でしたね。MITのあの初期のケーブルは、魔法のような効果が出ますね。不思議です。
あれから、ビターのマーマレードを探し、海外から取り寄せる始末です。ありがとうございました。
先日はありがとうございました。今回も大変楽しい時間でしたね。MITのあの初期のケーブルは、魔法のような効果が出ますね。不思議です。
あれから、ビターのマーマレードを探し、海外から取り寄せる始末です。ありがとうございました。
椀方さん そうです。SD05には必要ありません。そこに、MITの秘密があります。反対にSD05の秘密もあるわけです。
銀端子は効きますよ。AETの製品は使ったことがありません。中国製は全くだめでした。従来の派手な音になります。
銀端子は効きますよ。AETの製品は使ったことがありません。中国製は全くだめでした。従来の派手な音になります。