2019年 09月 19日
無指向性SPの音場は 2 |




すると、最初からSPの後方にコンサートホールの大空間が出現しました。入り口は、EMM、プリアンプはMolaMola、パワーアンプは、SD05のアナログ入力部を使いました。パワーアンプとして使ったSD05のボリューム位置は二時頃、プリアンプは11時から12時の間です。SD05はこの負荷だと25Wしか出ませんが、十分すぎるスケールと迫力です。広大なコンサートホールが出現してコントラバスの伸び伸びとした響きが部屋全体を包んでいきます。それを出発点で、左右の位置、前後の位置を合わせて見ました。どんどん音が洗練されていきます。SPケーブルも変えていろいろと試してみました。
それにつけても、大空間での三次元の再現は本当に素晴らしいですね。都会では、この様な大空間は手に入りにくいと思いますが、東京からすこし離れると、このような空間が比較的容易に手に入ります。また都会の家は小さくとも、田舎に帰ると、とんでもない大きな家が空いているという方もおられるでしょう。旧い家をリニューアルして、大空間を楽しむ文化もあっていいはずです。都会では数千万円出しても、このような空間は手に入りません。少し離れれば、それより遙かに少ない金額で、このような大空間が出現します。埼玉や群馬の古民家を買って、大改造をされるのも良い趣味だと思います。別荘地を買うより遙かに現実的だからです。家は、土地代だとつくづく思いました。
外国から来て日本に住み始めた人は、土地の安い日本海側の風光明媚な田舎に住んでいます。日本人の感覚だと、遠いと思われるかもしれませんが、アメリカ人やオーストラリア人は、行こうと思えば二時間で移動できる日本海側は超穴場のように写っています。千歳空港から二時間もかかるニセコだって、いまやオーストラリアの一部みたい街になっていますね。東京から二時間走れば、国境の長いトンネルを越えられます。問題は、その移動にかかる費用です。新幹線の価格に合わせて、高速道路の料金も世界で最も高い料金です。高速道路網もようやく充実してきた今こそ、もっと自由に移動できる体制にしたら、一極集中も避けられて、古くからの蔵の活用など、もっともっと、田舎に住む人たちも増えてくるでしょう。

この場所での調整は、はじまったばかりです。アンプを変え、機器の位置も調整して、SPケーブルを見極めて、最終的にはテーブルの位置も、聴いているソファーの位置も微調整が必要でしょう。それらの微調整で、半年ぐらいはかかると思いますが、何よりも装置は使いこなしと、SPが置かれている部屋自身の音だという当たり前のことが分かってくると思われます。
三次元の音場が出現する無指向性SPによる再生方式は、部屋全体をコンサートホールに一変させます。その音を聞ける環境作りに今回のHさんのリスニングルームが役だっていただけるとうれしいですね。
音場構成のお話しは、まだまだ続きます・・・
by TANNOY-GRF
| 2019-09-19 20:10
| H氏の隠れ家
|
Comments(2)

いつも楽しみに拝見しております。無指向性のDDDユニットを使った空間の再現は大変興味を引かれます。何とか実際に聞いてみたいです。ただ、このような大きな部屋を用意するのは、なかなか難しいと感じております。GRFさんが言われるところの音場を出現させるには、どのくらいの部屋が必要なのでしょう。
S.Tさん 大変ご無沙汰しています。相変わらず、同じようなことをしています。そうですね、突然、Hさんの倉庫兼博物館の様な大きな部屋の話になっても、敷居がどんどん高くなってしましいます。
私の和室の様に六畳でも長辺側は3.6mの幅になります。プー博士の部屋は、8畳間が二つ並んだ素敵な洋間の16畳ですが、十分な空間を再現します。
6畳間が二つ並んでいるような12畳間は、日本間でも比較的ありますので、SPが置いてある部屋の中央にSPが置ければ最高です。問題は、この様に部屋の中間にSPが置けるかどうかです。
12畳の前方の6畳の中央にSPが置ければ、後方の6畳間の中央で聴くことができます。後ろの壁を吸音して壁に近寄れれば、10畳まで私が言うところの三次元の音場が出ますね。
部屋は面白いもので、6畳間を一回り大きくすれば、もう、15畳半です。6畳の倍は12畳ですが、その倍は24畳です。
昔の日本間で、8畳のお座敷と次の間6畳を並べると、もう14畳です。隣に縁側があれば17.5畳ですね。音楽を聴くときだけ、ふすまを開ければ、音響的にはつながりますから、肝は、SPを空間に置けるかどうかです。
ティールやアバロンをお使いの方なら、置けると思います。その時、DDDユニットの360度の音場は、全く違います。ぜひ、チャレンジしてください。
私の和室の様に六畳でも長辺側は3.6mの幅になります。プー博士の部屋は、8畳間が二つ並んだ素敵な洋間の16畳ですが、十分な空間を再現します。
6畳間が二つ並んでいるような12畳間は、日本間でも比較的ありますので、SPが置いてある部屋の中央にSPが置ければ最高です。問題は、この様に部屋の中間にSPが置けるかどうかです。
12畳の前方の6畳の中央にSPが置ければ、後方の6畳間の中央で聴くことができます。後ろの壁を吸音して壁に近寄れれば、10畳まで私が言うところの三次元の音場が出ますね。
部屋は面白いもので、6畳間を一回り大きくすれば、もう、15畳半です。6畳の倍は12畳ですが、その倍は24畳です。
昔の日本間で、8畳のお座敷と次の間6畳を並べると、もう14畳です。隣に縁側があれば17.5畳ですね。音楽を聴くときだけ、ふすまを開ければ、音響的にはつながりますから、肝は、SPを空間に置けるかどうかです。
ティールやアバロンをお使いの方なら、置けると思います。その時、DDDユニットの360度の音場は、全く違います。ぜひ、チャレンジしてください。