2019年 09月 24日
無指向性SPの音場は 4 |
Hさんの新しいオーディオルームのセッティングが進んできました。今日は、作り付けの専用棚に、ヴィンテージのオープンリール機を据え付けました。壮観ですね。デッキは上に、アンプ類はその下に取り付けます。一台一台、フレームを組み込んでいきますので、時間もかかります。
このような感じで整然と並びます。早く音出しをしたいものです。
左下に見えるのは、SD05です。専用にチューニングし直した46センチウーファーを駆動しました。これは30Hz以下を出す低域専用で、普段は、ほとんど鳴りませんが、今日は和太鼓とかオルガンとか最低域の入っているソフトを聴いてみました。音が出た後、止めてみても、ウーファーなしの音でも、とんでもないところまで再現できているのを確認できました。
一緒に聴かれていたHさんもうれしそうです。それはそうですね。SPの向こう側が、コンサートホールが出現しているのでから。秋葉原の隠れ家にあったときは、出ていなかったホール感がリアルです。私もうれしいですね。家で出ている音と同じ響きがするからです。同じ機器を使っているから当たり前だと言われがちですが、全く同じ装置構成でも、肝心な部屋ができていなかれば、この音にはなりません。
部屋にはまだ、ソフト類が運ばれてきていません。その棚が埋まりましたら、また音が一段とリファインすることでしょう。天井に詰める吸音材もまだです。せっちすれば静寂感がもっと上がることでしょう。楽しみはこれからですね。
今日は、Hさんも来られているので、いろいろと音出ししていきました。先日は、詰め切れていなかったユニコーンも、やはり、メインとは違う音を出す為、横位置に戻しました。奥の距離を260mmから410mmまで拡げて、聞きやすいポイントを探していきます。位置を変えていけばどんどん音が変わります。それも1mm単位でも変わるのが面白いし、驚きです。Hさんもその方も聴いて喜んでいました。中央のラックの高さも変えてみました。写真からでもいい音がしているのが聞こえるでしょう(笑)。
音楽を聴くオーディオ装置としては、全く非の打ち所はありません。ピリッシュのモーツァルトも聴いてみました。StuderのCDプレーヤーもいい音ですね。プリはNagra、パワーはOCTAVEです。まだまだ、ケーブルのチューニングはしていない素のままですから、これからも楽しみです。
同じCDをメインの装置で聞き直すと、オーディオ装置からは離れ、実際の会場にワープするのです。この装置の実在感は、東京以外にお住まいの音楽ファンにお聴かせしたいですね。20畳以上のスペースを取れる方なら、導入されれば、お部屋がコンサートホールになるからです。現在、我が国でも、音の良いホールが各地に作られていますが、そこで演奏会はほとんど開かれていません。年に一、二回オーケストラが来るぐらいです。まさしく入れ物を作って魂を入れていない状態です。東京だけが例外ですが、大阪でも、東京に比べると何十分の一になってしまうからです。
今日も、ブレーズのマーラー、アバドのブルックナーをHさんとご一緒に聴き、コンサートにワープしているようだと驚いていただきました。苦労した大山さんもうれしそうです。私も意図した音以上のスケール感でコンサートホールが出現して、やはり部屋が音を決めるのだと思い知らされました。
by TANNOY-GRF
| 2019-09-24 16:24
| H氏の隠れ家
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