2019年 10月 16日
先週は台風におののき、ラグビーにシビれました |
日曜のラグビーのスコットランド戦、日テレとNHKを両方録画して、月曜日の朝から、三回見ました。とても戦術的な高度な知的ゲームですね。実況中継は、Oさんと、日本酒のロックで乾杯して、白ワインのボトル、そしてもちろん、熱してきた後半はスコッチを飲んで応援しました。二人で盛り上がり、とても気持ちの良い晩でした。一人で見るより数倍盛り上がりますね。ナショナルチームの試合は、好き嫌いがなくなるから、全力で応援できます。日本にこんなにラグビーファンがいたか?と思うような盛り上がりです。
翌日、録画していた試合を詳細に見始めると、やはり細かいルールを知らなければと思いました。そこはビデオの強みです。反則を宣言される度に、そこでストップして、その意味を学びました。すると、複雑に見えるルールが徐々に解ってきました。要するに、ラグビーは、フェア・プレイの精神で行うゲームなのです。自らを律して、相手を尊重して、常に控えめに、でもぶつかるところでは力でぶつかり合う、陣取りゲームでもあり、より実践的な戦争ゲームでもあります。お互いを敬い、ルールを遵守してその中で、お互いの矜恃を認め合い戦うゲームです。わざと複雑な動きをするラグビーボールを使い、運命の動きを予想してコントロールします。
ぶつかり合うのは、そのボールを持っている点だけ。それより前にも行けないし、横からも参集できない、常に相手と点でコンタクトして、ボールを持っている相手だけと戦うのです。憲章に歌われている 「品位・誠実=Integrity・情熱=Passion・結束・連帯=Solidarity・訓練・専門性・規律・統制=Discipline・尊重=Respect」の精神通りですね。
ルールを見ると、ノット何々というのが多いです。してはならない事をルールでしっかりと縛っているのですね。何よりも、興味深いのは、ファウルを犯したときに、その決着を付ける方法が、スクラムとラインアウトという、フェアな方法です。堂々と渡り合い、ちからで勝ち取る、その公明正大性にラグビーファンはシビれるのでしょう。
未曾有の台風が去った後、このゲームの開催にあたり、2000人ものひとが会場の整理整頓に携わったと聞きます。そして当日の集まった大観客6万7666人の大声援に送られて、ホームゲームを戦い抜きました。相手のスコットランドも大変だったと思います。それが開催国の最大のアドヴァンテージですね。それを同時に見ていた、全国の視聴率は、驚異の平均39.2%、勝利の瞬間は53.7%!テレビを見ていた人の半数以上がこの試合に釘付けになっていたのです。
一方、台風での浸水被災者は、暗い水の中で、不安な夜を過ごしていたのです。全国のお亡くなりになった方は、77人を越しました。行方不明の方々もおられますから、もっと増えるでしょう。一年間丹精込めて作ってきた作物が、一瞬の洪水でダメになることこそ悲しいことはありません。その被災者の壊れた家に空き巣に入って盗んでいく者もいるのです。警察は大変だし、自警団も身動き取れない状況で、そういう非道を取り締まるためにこそ、監視システムを活用すべきだと思います。防犯カメラで犯行の現場を写している顔に何故モザイクが掛かるのでしょう。それらの事なかれ主義が、いじめを生み、弱者を虐待しているのです。
ラグビーの相手を尊重する、ルールを守る、規律と品位を保つ事が、このような状況だからこそ求められているのでしょう。
by TANNOY-GRF
| 2019-10-16 08:45
| よしなしごと
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