2020年 02月 12日
ユニコーン カスタム 再生産の頃 |
それから、よみがえったユニコーンの音を聞きに沢山方々が聞きに来てくれました。
すると、検討してみると返事がありました。ただ、ある程度以上数がまとまらないと、材料の手配もあり作れないとのこと、当然ですね。それと、製造上の工程から、肩が落ちたのと、裾の部分が斜めにすぼまっている最初のモデルの製造は大変なので、UNICORNさんのような四角い最終形の形ならと返事をもらいました。
まずは、本家本元のUNICORNさんです。よみがえった音に本当に喜んでいただきました。UNICORNさんとは、聴く音楽の比率が反対ではありますが、お互いの良さをこれで発揮できるのではと思いました。続いてきていただいたのは、やはり横浜のMさんです。貴重なアドヴァイスをいただきました。
新しくなったユニコーンをお聴きになられた方々の共通したした感想は、どうしてこの美術品のような美しいキャビネットを持った「一角獣」から、この様な魔法の音がするかと言うことでした。しかし、その時点でもオリジナルのユニコーンが製造中止されてから10年近く経っていたのです。現在のユニコーンはMK2としてユニットもカーボンになり、新しい形で出ていました。形状もより実用的に、性能一筋になっていたのです。高さも少し高くなり、低音ホーンの出口は前方だけです。
同じユニコーンの名前で、より性能は高くなっているのですが、美的感覚は残念ながら異なるものになっています。私の気になったのは、低音ホーンが片面だけに出ていることでした。新しいMKIIは横置きで使うしか有りませんが、初期のUNICORNは縦置きが標準だったようです。ユニコーンが来ていろいろな設置方法を試してみましたが、和室のような小さな部屋では、横置きに置く方が部屋が広くなりますし、聴く距離も取れます。何よりも前から出てくるバックロードホーンと、後ろへ出て、いったん壁に反射する低域が音の豊かさを形成しています。
何よりも、バックロードホーンの内側まで、表と同じ突き板を貼って、音の整音と反りを防いでいます。その造りを見て、何名の友人も是非ほしいと言われました。Germanと交渉をしてみました。古いタイプのユニコーンを再生産できないかと!
いまあの頃のやりとりを読み返してみると、製造上も梱包上も大変な斜めになっているホーン部分をまっすぐでは、という提案もありました。でも、製造コストが掛かっても、梱包サイズが大きくなっても、この斜めで、仕切りがある形にこだわり、作ってもらえることになったのです。その時に、モデルとなったのは、UNICORNさんの個体(MK1.5)の写真でした。
製造再開できるとの朗報に、購入希望の方たちに連絡すると、たちまち六台になりました。比較の意味で、新しいMK2も一台取ってみることとなりました。やはり聴いてみないとわからないからです。それと一台だけ、ドライバーをカーボン仕様にしてみました。この最初のタイプのUNICORNには、新しいカーボンのユニットは使われていないからです。
木目の仕様も決まり、大きな冒険へと踏み出したのです。
by TANNOY-GRF
| 2020-02-12 19:12
| 和室のユニコーン
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