2020年 06月 26日
映画の中のHiFi装置 |
配信映画は、なるべく通常の映画にしています。連続のTV番組は、シリーズで年間分続きますから、毎年10回分以上続きます。いずれも巧妙に話が連続するように作られていますから、ついつい見続けてしまいます。コロナでどこにも行けない状態が続いているときに、休みの日に連続モノを見始めると、もう止まりません。気がつくと深夜を越えていたりしますが、話が一旦解決するまでは止められません(苦笑)。
長時間画面を見続けた目は疲れが溜まり、翌日の朝はやはり目がしっかりと動かないパターンに陥ります。あたまは、目と繋がっていますから、目を酷使して疲れがたまると、あたまが疲れて翌日、なかなかエンジンがかからないことになります。コロナで自己免疫力を高めなければならないのに、配信ソフトの見過ぎの夜更かしは大敵です。
そんな中、ついついクリックしてしまったのが「BOSCH」という番組です。ドイツの部品会社では無く、Los Angels市警の刑事の名前です。キャラクターの設定が凝っていて、殺人課の刑事なのに、ロスアンジェルスを見下ろす一等地に住んでいます。
調べると、ハリーボッシュのロケ地とmapにも乗っています。こんなロスの一等地を、市警の刑事がどうして買えるのだとおもうと、彼の話を映画化して、そのお金で手に入れたとあります。そこで、実際にこの家はいくらぐらいするのだと調べると、200万ドル以上でした。設定に少し無理なところがありますが、ストーリーを受け入れると、このうちは素晴らしいロケーションです。
ガラス張りのモダンな家ですが、ロスのような地震が多いところで住むには、少し怖いですね。ん?中で話している主人公の前にマッキンらしきステレオが見えます。
よく見ると、中央はマランツのレコードプレーヤーにマッキンのチューナー付きプリ、パワーアンプは6L6GCの240と決まっています。スピーカーは無指向性のOhm Walshで、これで、アート・ペッパーなどのジャズ、それもサックスが好きだと主人公に言わせています。ロス・アンジェルスに住んでいるのに、東海岸のサウンド設定です。作家のこだわりでしょうか?こういうディテールの積み重ねが大事ですね。
実際には、こんなガラス張りの日が差すところに、ステレオ装置は置かないと思いますが、これもイメージ作りの小道具なのでしょう。音楽がかかるのは主に夜ですから、その場合は雰囲気が出ますね。このOhm Walshのスピーカーは、無指向性と言ってもスーパーツィーターだけは、45度内向きにセットされ、上方を向いています。中央の上方で像を結ぶのです。このあえて指向性を作るというやり方が、楽器のリアリティを出しているのでしょう。主人公のBoschのキャラクター造りに買っています。
キャラクター造りと言えば、一転して、スウェーデン北部の寒冷地に作られた、超モダンな家にある、B&Oの無指向性SPです。「Dragon Tattoの女」の映画の中で出てくる家です。連続殺人犯の豪邸です。
欧米によくあるガラス張りで中を見せる造りの典型ですが、寒いところ程、この様な中を見せる家が見られます。人口密度が少ないから出てくる発想ですが、見せている部分が大きいほど隠れている暗黒も大きいと、何時も怖くなります。
部屋の奥中央付近にある三角形の黒いモノが、B&OのスピーカーBeo Lab 5です。これも無指向性ですね。モダーンなデザインの部屋にこれほどマッチするSPも無いでしょう。
コロナ以降、テレワークが普及し、どこで働いても良くなります。都心に通う必要が無くなると、海でも山でも、本当に人間らしく暮らせる環境で、生活することが出来るようになりました。今までの都会の狭い環境では無く、田舎の大きな家の繋がった日本間などや、昔のお蚕さんを飼っていた大きな二階の空間などを使って、無指向性のSPが作り出す、広々とした空間でジャズでもクラシックでも、歌謡曲でも堂々とならすことが出来るようになってきました。思い切って切り変えるのは自分の気持ちだけです。
by TANNOY-GRF
| 2020-06-26 19:09
| ビジュアル関連
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Comments(1)

GRF さま
「ハリー・ボッシュ」シリーズは僕の愛読書です。最近、続編が出るたびに読んでいるのは、このシリーズぐらいです。舞台背景を熟知しているのと訳文が平易なので頭を使わなくても読み進められるのです。( 爆)
作中、かならずボッシュがジャズアルバムを聴くシーンがでてきますね。割とオーソドックスなジャズファンです。( 爆)
テレビ版の家屋は原作のイメージよりもモダンなんですね。原作では板張りのベランダでスモッグにけぶるロスを見下ろしながら缶ビールを飲んだりするし、オーディオはモノラル・レコードを古いアルテックかなにかで聞いていたんじゃなかったかなあ。最新作ではCDプレーヤーもあるみたいですが。
確か年齢の設定が僕と同い年。( 笑)
S.Y
「ハリー・ボッシュ」シリーズは僕の愛読書です。最近、続編が出るたびに読んでいるのは、このシリーズぐらいです。舞台背景を熟知しているのと訳文が平易なので頭を使わなくても読み進められるのです。( 爆)
作中、かならずボッシュがジャズアルバムを聴くシーンがでてきますね。割とオーソドックスなジャズファンです。( 爆)
テレビ版の家屋は原作のイメージよりもモダンなんですね。原作では板張りのベランダでスモッグにけぶるロスを見下ろしながら缶ビールを飲んだりするし、オーディオはモノラル・レコードを古いアルテックかなにかで聞いていたんじゃなかったかなあ。最新作ではCDプレーヤーもあるみたいですが。
確か年齢の設定が僕と同い年。( 笑)
S.Y