2021年 01月 24日
椀方さんのユニコーン調整の旅は続いています |
「この度は、オーディオ用途のスピーカーの下に敷く板材のオーダーカットができないかと思い、検索したところ比較的ご近所の御社のサイトを見つけたので、ご相談させていただきます。一枚板を長さ64センチ、底辺60センチ、上辺34センチの台形に加工するのは可能でしようか。枚数は2枚です。材はマンションの柔らかいフローリングの上で使うので、撓んだりしなくて硬く響きの良いカリンかも希望で、厚さは最低でも1.5センチ出来れば2~3センチ欲しいのです。可能なら受け取りは車で引き取りにお伺い出来ますので、ご検討いただけますか。それではよろしくお願いします。」
GRFさん 2021.1.18
こんにちは、吹田市にある材木店から連絡あって、今日の午後工場を訪ねて打ち合わせする事になりました。流石に一枚板だと高いのですが、2枚剥ぎして接着したのであれば一枚板に比べて安くなるらしいので条件次第ですが。薄くても良い(厚さ15ミリ)から接着してない一枚がいいのか、厚い(厚さ30ミリ)2枚剥ぎを接着したのとが同じ価格になるかもですが、どれが良いでしょうか?
椀方さん 2021.1.18
難しい判断ですね〜。接着はいまは大変よく出来ていますので、私なら厚い方を選びますが、問題は15ミリならわかりませんが、30ミリだと背がたくなりますね。家は15ミリのカリンの床材の集成材です。
GRFさん 2021.1.18
場所は吹田市の江坂から京都方面へ真っ直ぐ行った先の幹線道路沿いのところでした。私より年上の専務さんが応対していただき、敷地内にストックされている木材を色々見せてもらいましたが、建築材料の国産材を使った構造用合板が置いてある倉庫の奥には随分昔から乾燥させているような銘木の板が沢山有りました。
昭和10年創業と言ってましたが、主に住宅など建築用木材を工務店に卸す仕事で、直販で店舗用の板看板や一枚板テーブルなどのオーダーを受けているそうです。目的の花梨も「本物」の花梨だそうで、ストックは以前のコストだけど新しく買うととんでもなく値上がりしていると嘆いてました。
ボードの作り方を聞いたら、20ミリの板を作る場合まず25ミリ弱の厚さに製材してから機械カンナで両面を削り平滑にするそうで、その後に接着して一枚の板に仕上げる工程。なので材料費は出来上がりから算出ではなく、木取りを考えていちばん効率の良い大きさの材を選んだらそれが材料費になるとのことで、後は製材から接着仕上げにかかる職人さんの経費を加味すると。
花梨のストックを色々見せてもらいましたが、長さが1400で60ミリ厚の一枚板は幅が500ミリしかないので二枚剥ぎして2枚に分けても他の材を足さないとコスト高で却下。次に長さ700ミリで床柱にでも使えそうな角材を見せてくれて、端の方に割れが入っているので、ひび割れ部分を考えて材料費を差し引くこと、木の色目はムラがあって接着した場所の見た目に難が出るけど構わないという条件で折り合い付けました。
接着モノとはいえ本物の花梨の20ミリ厚のユニコーン専用ボードが手に入るので、納得してオーダーしました。納期は2〜3週間みて欲しいとのことです。今回はたまたま手頃な材が有ったのでこの費用で済んだけど、一枚板からボードが取れるような材ならとてつも無く高価なモノになったと思うとラッキーでした。
話をしているうちに、これから木工を始めようとしていて木のカトラリーになる材を買える店も探していると言うと、ソレならウチに銘木の端材で職人さんが細かなコースターやら作っているから、言ってくれればいろんな端材分けてあげるよという話にもなり、こんな端材ならどうぞと豆皿が出来そうな木端を数枚お土産に貰いました。
椀方さん 2021.1.18>
それは剛毅な買い物でしたね。椀方さんは、木が好きなのですね。良い会社に巡り会いましたね。本物の、銘木があるのでカトラリーをする人にはピッタリでしたね!
GRFさん こんにちは。2021.1.19
今日は、懸案のこじんまりとしている音場を大きくする試みを行なっています。全体に幅を広げ中抜け防止で少し前に出しました。今はユニット間隔が215だったのが231に広がり、その代わり後ろの壁からユニット中心まで67から69にと前に出しました。
結果は成功で、絞り気味にしていたボリューム位置こそ元に戻りましたが、フルオケの演奏では大ホールを感じる音場の大きさが戻りました。勿論低音域もちゃんと出ています。僅か2センチ前に出ただけですが大きな違いで、音場の奥行きがグッと広がり前にも後ろにも左右にも広がりました。
これで当分の間花梨のボードが出来上がるまでは大きく動かさず微調整だけで音楽を聴くことに専念しようと思います。
椀方さん 2021.1.20
良かった!良かった!午後の光が入るとシルエットが良いですね。また、横から見たバランスも良い音がしそうです。Cさんに行っていただいた甲斐があるという物です。スケールが大きくなるのが良いですね。
GRFさん 2021.1.20
おかげさまで随分と良くなってきたと自画自賛していますが、聞き慣れてくると不満も出てくるのは、久しぶりにオーディオ遊びの気分になっているからでしようね?今日も今日とてこれで終わりにしよう、と思いながら幅を広げたり狭めたり角度を変えたりして、出てくるようになった低音域の質感をコントラバスやグランカッサのソレに近づくよう動かしました。
備忘録として位置関係を記録すると、ユニット間隔が昨日の2310から2270に狭まり、後ろの壁からは690のままですが、キャビネットの内ぶり角度は後端と後ろの壁までを240/165と、やや平行方向にしました。変わったと感じるのは、NHK-FMでニュースを読む女性アナウンサーの声はおそらくモノラルで真ん中に定位すると思うのですが、今までの声がボーカロイドの声かと思うほど人間らしく厚みのある声に変わりました。
午後からは調整の旅は一旦お休みにして音楽を聴きながら溜まっていた本を読んでいたら、不覚にも暖かい日差しの中で昼寝してしまいました。
今はFMでサロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団でブルックナーの7番を聴きはじめたところです。低音域のコントラバスが弾く内声部の響きがよく聞こえるようになったのでオケものを聞くのが楽しみになりました。
椀方さん 2021.1.20
京都人さんの記事を記事を読んでいたら、Yoshiの円筒形のSPが1160でいい音がすると書いてありました。その倍、2320も良さそうです。良いところとわるいとこと繰り返し来るのは、その部屋の定在波にも依るのでしょう。2310まで行っていたので、もう1センチ大きく、2320も試してみてください。内振りの角度は平行を基本にすると、低域の密度を上げる方向に効くようです。
GRFさん こんにちは。2021.1.21
2320ミリ幅を試してみました。やはり2時間コース掛かりますね(苦笑)
その際、内振り角度を縦方向に戻すようにして間隔を広げたので、後ろの壁からユニット中心まで690ミリは変わらずですが、キャビネット後端から壁までは220/170ミリとなっています。変化としては音場が前方向に膨らんで望んでいた方向になりました。低音域も部屋の右奥コーナーでやや膨らむ傾向が僅かですが弱まり聞き易くなりました。
by TANNOY-GRF
| 2021-01-24 09:11
| 和室のユニコーン
|
Comments(3)
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椀方
at 2021-01-25 19:22
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ユニコーン調整の旅はまだまだ頑張ります!(笑)
週末には耳鼻科で聴力等の定期検診を受けるので音量控えめにしてますが、よく鳴るようになってからダイナミックレンジが拡大したように感じるのは良い傾向ですね。
魔笛のCDもそのうち届く予定ですし本花梨のボードが出来上がるのが楽しみです。
週末には耳鼻科で聴力等の定期検診を受けるので音量控えめにしてますが、よく鳴るようになってからダイナミックレンジが拡大したように感じるのは良い傾向ですね。
魔笛のCDもそのうち届く予定ですし本花梨のボードが出来上がるのが楽しみです。
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プー博士
at 2021-01-25 23:44
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この位置で低音もよく出るようになった、と思ったところでGRFさんのようにちょっと「ひと蹴り」したらいきなり音量が大きくなって、またエコーとまではいきませんが音が巡る感じが出て驚きました。本当に1mm動くかどうかですね。内振りを少しつけると後方の音場が広くなりますね。
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TANNOY-GRF at 2021-01-26 02:29
プー博士
そうなんです。良いなと思っても、さらに一蹴り!ダメなら戻せば良いのです。行きすぎても戻る勇気があれば、いま一歩先までいけます。コロンブスやマゼランのような貪欲さも必要ですね。
その為には、微妙に動かせる環境作りがも必要です。プー博士のお宅の床は理想的です。
椀方さんも、本物のカリンを発注されました。それが来たとき、1ミリの調整は本当に一蹴りで済みます。楽しみですね。
そうなんです。良いなと思っても、さらに一蹴り!ダメなら戻せば良いのです。行きすぎても戻る勇気があれば、いま一歩先までいけます。コロンブスやマゼランのような貪欲さも必要ですね。
その為には、微妙に動かせる環境作りがも必要です。プー博士のお宅の床は理想的です。
椀方さんも、本物のカリンを発注されました。それが来たとき、1ミリの調整は本当に一蹴りで済みます。楽しみですね。