2021年 03月 02日
久しぶりのH氏邸で! ビッグサプライズ |
最後の「のびーさん」には、隣の部屋の80/TW3だけの奥行きのある音場を構成している様子を聞いていただき、ロンドンに戻ったときの調整の参考にしていただきました。
二人で家を出たのは、四時半を回っていました。環七を江北橋まで走り、高速に乗って東北道を北上します。ところどころに大きな赤い字で災害通行止めという表示がありました。足利の山火事での通行止めですね。この道を通ってHさんの別邸に向かうのも、11月以来三ヶ月ぶりです。あのときの、是枝さんのアンプが三台並び、後方のウーファーからの実体感がある音を聞いたのが、今回のTW5へ進化した音のきっかけでした。最後にのびーさんが訪れたのは、一昨年の12月ですから、この一年間の出来事はタイムマシーンで瞬間移動している感じで、時が止まったようです。
でも、久しぶりのH氏邸の進化は、とどまることを知りません。早速、三ヶ月ぶりの音を聞かせていただきました。先月の地震の影響もなく、位置はぴったりと合っていました。しっかりとした床構造と一階だからですね。位置の確認を終えて、今日の目玉を早速聴かせていただきました。それは、EMTの927に装着された光カートリッジのDS Grand Masterです。イコラーザーは、マイトナーがこのカートリッジに惚れ込んで、自分用に作ったと言われるemmの専用イコライザーを通しています。
光カートリッジというと、レーザー光線で、溝の振幅を読み込むタイプかと思われる方も多いでしょうが、DSオーディオのカートリッジは、形状も針も全て従来通りですが、信号の取り出し方が、従来の磁気回路ではなく光で、針に取り付けた薄い膜が光を遮ることで違いをも読み取るという極めてオーソドックスな方式で構成されています。すなわち、デジタル技術はどこにも使われていない、純粋なアナログ機器だと言うことです。
しかし、出てくる音は、まったく今までの常識や経験を超えた音です。事前にこの音を聞いた先日来られたSさんからも音の不思議さ、特に何も余分な音がしないSNの良さ、静粛さに驚かされます。磁気回路特有の微かなハムやノイズが全くないし、第一レコードをこすっている、レコードの材質に起因する摩擦音みたいなレコード特有の音がしないのです。38/2トラテープからヒスを除いた、DATの様な音が近いでしょうか?そして、H氏邸では当然それが三次元の音として鳴るわけです。
驚きました!
何だ!これは?と言うのが偽らざる第一声ですね。針がレコードを摩擦して出している音ではありません。ヒスがないテープのような音です。物理的な作用で音が出ているのではなく、reel to reel tapeや、現代のデジタル録音を聞いている感覚です。そして38/2トラ特有の余裕のある低域が聞こえてくるのです。低音の出方がレコードではなくテープの音なのです。レコードからどうしてこの様な音が?と言うのが最初の感覚、そして、沢山のなぜが浮かんできました。Hさん見たくテープファンでないと、この音には行かないかもしれませんが、私も同感でした。
大山さんも加わり、他のレコードを聴きました。事前に聞くレコードを超音波装置でしっかり洗っておくことが大事ですが、スクラッチノイズは音楽とは別の次元で鳴りますから、さほど気になりませんが、きれいに洗ったレコードの驚異的な静けさが一番印象的でした。
帰り道、のびーさんと感想を話しながら戻ってきましたが、まずこのカートリッジの構造や使い方を学ばなければと思いました。
すると、いろいろなことが解ってきたのです・・・。
by TANNOY-GRF
| 2021-03-02 09:22
| H氏の隠れ家
|
Comments(4)

GRFさんこんばんは。私が使っているソウルノートのE-2も光カートリッジと普通のカートリッジの両対応のフォノイコです。
今年の年末までには私も光カートリッジを購入しようと思っております。
さすがに最上位の光カートリッジでなく20万円ほどのモデルですが、
機会があれば是非こちらにもご足労ください。
今年の年末までには私も光カートリッジを購入しようと思っております。
さすがに最上位の光カートリッジでなく20万円ほどのモデルですが、
機会があれば是非こちらにもご足労ください。
ニッキーさん コメントありがとうございます。光カートリッジ用のイコライザーを内蔵しているソウルノートをお使いなんですね。
私も光カートリッジに出会ったばかりで、その音に驚いている最中です。最初に出会ったのが最高級品だったので最初から敷居は高いのですが、音の出方が従来のレコードとはまったく違うので、急遽勉強中です。
Germanのユニットを使った三次元再生は、とても良い結果が出ています。外出できる環境になりましたら、ぜひまた遊びに来て下さい。
私も光カートリッジに出会ったばかりで、その音に驚いている最中です。最初に出会ったのが最高級品だったので最初から敷居は高いのですが、音の出方が従来のレコードとはまったく違うので、急遽勉強中です。
Germanのユニットを使った三次元再生は、とても良い結果が出ています。外出できる環境になりましたら、ぜひまた遊びに来て下さい。

GRFさん、こんにちは。
まず、あれはMaster1ではなく新製品でフラッグシップのGrand Masterです。
DSオーディオのカートリッジはあちこちで何度か聴いたことがあります。ミュンヘンのHigh-Endでも幾つのブースで聴きました。
それでもこのGrand Masterの音は間違いなく別格でした。
これは927の威力か、EMMの魅力か、多分それらとの相乗効果も大きいと思いますが、カートリッジも別格なのでしょう。
やはり低域の表情が慣れ親しんだレコード再生と違いました。特有の強調感がなくてフラットでストレスフリーです。
あのスクラッチ・ノイズの無さ(あるのでしょうが耳につかない)も含めて、従来のアナログとは相当違います。
確かにテープの音ですね。モニター的な音と感じる人もいるのはないでしょうか?
この音を聴いて、GRFさんが、光カートリッジにどう向き合われるのか、非常に楽しみです。
まず、あれはMaster1ではなく新製品でフラッグシップのGrand Masterです。
DSオーディオのカートリッジはあちこちで何度か聴いたことがあります。ミュンヘンのHigh-Endでも幾つのブースで聴きました。
それでもこのGrand Masterの音は間違いなく別格でした。
これは927の威力か、EMMの魅力か、多分それらとの相乗効果も大きいと思いますが、カートリッジも別格なのでしょう。
やはり低域の表情が慣れ親しんだレコード再生と違いました。特有の強調感がなくてフラットでストレスフリーです。
あのスクラッチ・ノイズの無さ(あるのでしょうが耳につかない)も含めて、従来のアナログとは相当違います。
確かにテープの音ですね。モニター的な音と感じる人もいるのはないでしょうか?
この音を聴いて、GRFさんが、光カートリッジにどう向き合われるのか、非常に楽しみです。
のびーさん ありがとうございます。はじめて聴いたので、製品名も何もかも疎くてすみません。早速直しておきますね。
しかし、テープのようなレコードの音には驚きました。今まで「レコード」の音に慣れ親しんで来た方には、少し抵抗は有るとは思いますが、テープの音を知っている人には、驚き以外の何者でもありませんね。
アンプが作れる方は、イコライザーは自作されれば、コスト的にも手に入りやすいですね。
しかし、テープのようなレコードの音には驚きました。今まで「レコード」の音に慣れ親しんで来た方には、少し抵抗は有るとは思いますが、テープの音を知っている人には、驚き以外の何者でもありませんね。
アンプが作れる方は、イコライザーは自作されれば、コスト的にも手に入りやすいですね。