2021年 03月 17日
明くる日曜日は |
前日Master1を貸してくれている知人から連絡があり、Master1が良さそうで嬉しい、どうせなら家のGrandMasterも持って行くから、2本のアームでMaster1とGrand Masterを聞き比べ無いかという願ってもない提案がきました。それでは、お宅のレコード再生はどうするのだときいたら、他のカートリッジもあるので、家で光がなくてもすぐには困らない、それより、同じ条件で比較できるチャンスはそうあるモノではないから、良ければ日曜午後にでも持って行くから、聞き比べをしようというとんでもない提案。二週間前に光カートリッジに出会ったばかりなのに、考えられない展開になりました。
昨日は遅かったので、そのまま寝てしまいましたので、日曜の朝はいつものように目が覚めましたが、連日の疲れをとろうと朝食の後また寝直しました。10時半頃には起きたら、すぐにいまMaster1がどのような音でなっているか、昨日のままのGRFで聴いてみました。やはり、昨日のH氏邸で聴いたGrand Masterとは音の傾向が違います。Master1の音は、まだカートリッジを聴いているという実感もあります。隣のBenz MicroのLP-Sとは、得意のエリアが違うけどそれなりに対抗していると思いました。LP-Sに対向していること自身とんでもないことなのですが。
しっかりとLP-Sの音との比較も聞いてから、LP-Sをアームから外して到着を待ちます。1時過ぎにやって来るので、1時前には全て準備を済ませ、待ちきれずに玄関先まで出て、知人の到着を待っていました。サンタさんを待っている子供みたいですね。楽しいことがやってくるのは同じですから(笑)。待ちきれず外で待っていた私を見て彼は笑っていました。
早速、カートリッジを交換しました。準備はしてあってもSMEのアームへの取り付けは慎重を要しますので、一つ一つステップを確認しながら進めなくてはなりません。リード線の確実な取り付け、本体への取り付け、DSのカートリッジのネジ穴は、普通のカートリッジより後方にあり最初は戸惑います。それでも、慎重に締め付けをして行き、オーバーハングを付属のスケールを使って調整していきます。調整は針先を規定の穴に入れて、アームの位置を真上から確かめます。オーバーハングがずれていると、アームの位置も左右にずれます。それを中央に合わせると、規定のオーバーハングが得られる、極めて巧妙な仕組みになっています。
この方法は、正確にオーバーハングを調整出来て、オーバーハングの微妙な差も音に表しますし、簡単に元にも戻せます。この戻せることが大事です。オーバーハング調整と同じように大事なのは、アームの高さです。高さ設定も針のヴァーチカルアングルに直接関係しますから、厳密にアームを水平にしなければなりません。SMEのアームの高さ調整は巧妙に出来ていて、まず、アームに垂直に切られたネジ穴に、調整用の治具のネジをさして、底に着くまで回します。アームを上げる場合は、そのまま、ネジを押し込んでいけばアームがリフトします。下げる場合は、ネジを下げる分、逆に戻し、その空いたスペースが再度底に着くまで、アームを押し下げます。
そして、アームに印刷された2本の線がレコード表面と水平になっているか、定規等をあてて確認するのです。ネジのピッチは細かいですから、高さ調整はいくらでも細かく出来ます。二、三回計り直すとしっかり追い込めます。その微調整は、音を聞きながら集中して行わなければならないので、今は、ある程度のところで見切りをつけてMaster 1と比べてみます。
イコライザーの入力を切り替えて比較をします。
最初はMaster1から。こちらは、その微調整をして音を追い込んであります。家の場合は、規定の1.7gより幾分軽めの1.6gぐらいの音が、バランスが取れました。個体差もあるし、聴いている部屋の温度、湿度も影響します。でも、1.6〜1.7の間0.02g刻みで音は随分と変わりますので、最初聴いたときの音と比べるとMaster 1も随分と洗練された音で、それなりに満足していました。昨日のH氏邸の音との最大の違いは、静けさと安定性ですね。
さて、GrandMasterは針圧2.1gです。この差は操作上も大きく、アームを持つ手が安定します。
切り変えて、針を落とし途端、まったく違った音が鳴りました。簡単に言えば、H氏邸の音と同じ音がしたと言うことです。テープで言うと19/4トラと38/2トラぐらいの音の差です。音量が違います。40mVが、70mVになったのですから当然ですね。ボリュームの位置の差による音の迫力も違います。大きくなった分、やはりS/N比も良くなり、静かになりました。音のエネルギー感が違い、また音が柔らかいです。
やはり、一番近いたとえは、レコードが38/2トラになったという驚きですね。テープの音を聞き慣れていない人は、それほど驚かないかもしれませんが、レコードの音を何十年も聞いてきた我々の世代はびっくり仰天です。常日頃、4トラックテープを楽しんでいる我々も、低域の安定性、低音の迫力のテープの特徴を活かして、まったくヒスがしないのは、やはり脅威です。
困りました!知人も、思った通りの展開で、笑いながらいろいろ聞いて、りょうほうともご自分のカートリッジですから、大満足して帰って行きました。残された私は・・・・
それから、外が明るい家に、Grand Master側のアーム調整を追い込みました。こちらも高さ調整は本当に効きます。どんどん、ピントが合っていきますね。彼はお土産に先日のデーブ・グールーシンのダイレクトカッティング盤のオリジナルを持ってきてくれました。お返しに、予備のカンターテ・ドミノのオリジナル盤と交換です。どちらも音の良さではレコードを代表する盤ですね。
さて、今晩もディナーショーのはしごかしらん?
by TANNOY-GRF
| 2021-03-17 17:36
| オーディオ雑感
|
Comments(0)







