2021年 03月 21日
SD05とGRF |
SD05とGRFは私のオーディオ人生を変えてくれました。その感動を伝えたくて、また、その経過の様々な実験を記録しておくためにこのブログを2006年に始めました。現在は、German PhysiksのDDDユニットを中高域に、250Hzから下を、前後方向に音を放射するウーファーTW3を足したシンプルな2ウェイのに、最近、50Hz以下の最低域を再生するウーファーとアンビエンス用の40を加えたマルチスピーカーシステムです。現在の音は、自分でも大分満足行けるところまで来ました。CD再生で一番大事な微少な音、特に残響音の再生がようやくできてきたからです。
コンサートホールで、ミューザ川崎が好きなのは、音のダイナミクスが広く、特に消え入るような微少な音の再現が素晴らしいからです。ホールから学ぶのは、音の静かさと、細かな音を伝える音の浸透性です。小さな音にこそ音のディテールが宿ります。自分の家で音楽を再生するときに大事なのは、やはり部屋の静かさです。CDの音の再生が難しいのは、レコードの60dbに比べ、96dbと言われるCDのダイナミクスを活かす部屋の静粛性を確保する事なのです。大きな音を再現するには、部屋の大きさには限界があります。CDの優位性はその微少な音が再現できるからでした。
本ブログを始めたきっかけは、今回と同じSD05でタンノイからCDでの思いもしない音が出始めたからでした。CDの特徴であるピアニシモの再現が出来たからです。しかし、レコード再生の一番の課題はS/N比の向上でした。パチパチノイズばかりではなく、レコード特有のノイズ、ターンテーブルの静粛性、正確で安定したアームの動作、何よりも、イコライザーの難しさが、障害となってきたのです。今回の光カートリッジの出現はその壁を一気に無くしてくれました。私の驚きは、レコード再生時の静粛性と音楽以外何も聞こえてこない、媒体がレコードであることを忘れる音にあります。
私は、音源が同じならば、CDもレコードも同じ音がすると思っています。どちらかの音がうまく再生できないとしたら、それは再生できない方に改善の余地があるからです。出来ない理由を探すのではなく、出来る方法を模索すべきだと思うからです。今回、レコードの積年の問題の針音や材質から解放され、静かさを実現しました。CDでは得られない音源を素晴らしいことで楽しめるのです。今まで発売されてきた膨大なレコードは全てはCD化されていません。有名な盤以外はデジタル化されていないのです。
この音を聞きに何名の方がこの状況の中でも訪れてくれました。二時間以内、マスク着用、会食無しの素っ気ない対応でも、来ていただきその音に驚いてもらいました。
DSカートリッジには驚きました。そして目指す音が50年まえにレコードにすでに入っていたということがわかりこちらにも驚きました。もう、他に何もいらないなあーと思いました。あとは音楽を聴くだけです。
同感ですね!不思議なのは、レコードその物の音は消えてしまい、その前の録音の工程が見えることです。テープはテープの音が見えてきます。旧いレコードの良い点は、そのほとんどがその時点での新譜、オリジナル盤だと言うことです。そのまま、50年間真空パックされて、いま開封したばかりという音が聞こえることです。そのシンプルに作られた録音だからこそ、会場の空気がそのままパックされているのでしょうね。聴かれた何人かの方々が、異口同音でタイムマシーンだと言われました。私もまったく同感です。光カートリッジは、レコードの「どこでもドアー」なのです。
タンノイコーナーGRFの様な、モノラル時代に作られた部屋のコーナーを利用して音を豊かにする45度内向きの交差法のシステムは、前方に立体的な音場を作ります。私が、展開している部屋の中央に無指向性のSPを配置して、後方にアンビエンスSPを置く方法と、結果的には同じ音場を構成します。それが面白いですね。
携帯をここに置いて、レコードを漁っている内に、目的のレコードが見つかりそのまま、扉を閉めてしまいました。しばらくして、携帯がないのに気がつき、家中や探しました。その携帯に電話を掛けると、呼び出し音がどこからか微かに聞こえます。扉を開けたら、携帯がこんなところに置き去りにしてと、怒っていました。老人力には追いつかれてしまっています。
by TANNOY-GRF
| 2021-03-21 17:07
| オーディオ雑感
|
Comments(4)
初めてコメントさせていただきます。このブログいつも楽しみ拝見させていただいています。音源はCDが中心の話題が多いですが、私は、クラシック音楽をLPのみで楽しんおります。中でもグラモフォンの音質が好きで、独盤を収集しています。最近アナログの話題が多く、楽しんでいます。このページの写真にグラモフォンのLPがずらりとならんでいる光景があり、我が家のラックとそっくりだな、(家はほとんどすべての棚です)と思いました。最近光カートリッジで再生されているようですが、DGのLPで特に印象に残られた音源はありますか。自分のシステムでも聞いてみたいと思います。よろしくお願いします。まとまらない文章ですみません。
DG-maniaさん コメントありがとうございます。はじめてクラシックのレコードを買ったのは、ベーム・ベルリンフィルののモーツァルトの40/41番のグラモフォンのレコードでした。その後も後期の交響曲から魔笛へとつづき、その後カラヤンの全集へと発展して行きました。その意味では、DGGが私のクラシックの原点です。
その後、初期盤を始めてからは、クレンペラー、クリュイタンス、セルと英国コロンビア盤、ハイティンク、デービス、クリップスなどのPHILIPS盤も増えていったのです。
グラモフォンで印象的なのは、セル・フルニエと、カラヤン・ロストロポーヴィチのドヴォルザークのチェロ協奏曲、カラヤンのドンキホーテやシベリウスの4番、フリッチャイのベートーヴェン5番は何時も聴いています。フリッチャイは、カラヤン色に染まる前のベルリンフィルの響きがして良いですね。
後は、フィッシャー ディスカウやハンス・ホッターのシューベルト、エディット・マティスのシューマンのリートが好きです。
その後、初期盤を始めてからは、クレンペラー、クリュイタンス、セルと英国コロンビア盤、ハイティンク、デービス、クリップスなどのPHILIPS盤も増えていったのです。
グラモフォンで印象的なのは、セル・フルニエと、カラヤン・ロストロポーヴィチのドヴォルザークのチェロ協奏曲、カラヤンのドンキホーテやシベリウスの4番、フリッチャイのベートーヴェン5番は何時も聴いています。フリッチャイは、カラヤン色に染まる前のベルリンフィルの響きがして良いですね。
後は、フィッシャー ディスカウやハンス・ホッターのシューベルト、エディット・マティスのシューマンのリートが好きです。
コメントありがとうございます。やはり好みは似ているのでしょうか。ほとんどの盤は持っています。(フリッチャイのベートーヴェンの第5番はなかなか入手できませんが…)フリッチャイは、フィガロ、ドン・ジョバンニ、新世界、オペラのバレエ音楽、ディスカウトのアリア集、ハーリ・ヤーノシュなどが印象的です。DGの音をいじっていない自然な音質が好きです。
DG-maniaさん フリッチャイのレコードは、多岐にわたりモノラルしかないものや、フラット盤やグループガード盤など入り組んでいます。そのフラット盤を手に入れた旧友の自慢話を聞いてやってくださ(笑)。
https://tannoy.exblog.jp/31308102/
https://tannoy.exblog.jp/31308102/



