2021年 04月 02日
GRFとトラバドールの二つの違い |
今まで、トラバドールのシステムでレコードを聴けなかったのは、配置に原因があります。MolaMolaの通常のイコライザーとプリアンプ機能を使う場合、プリ出力が二系統いります。一つは、メインの80/TW3を鳴らす是枝アンプへの出力と、ウーファーのTW5を鳴らすSD05への出力です。レコードプレーヤーとMolaMolaのプリが置いてある、左側の棚とSPの間に置いてあるパワーアンプとは、距離が3.5メートルぐらい離れています。前方の80/TW3だけを鳴らすには、モノ仕様の6336Bアンプ類をその棚に近づければ良いのですが、SD05へは配線できません。
一番の解決方法は、左の棚から、ソファー前のMolaMolaのプリアンプに配線できれば良いのですが、それには5メートルぐらいの長いケーブルが必要だったのです。同じ音に統一するためには、CD系と同じMITの旧いケーブルに統一したいのですが、長いMITのケーブルはなかなかないのが現状です。そこで、Oさんのお持ちの長いケーブルをお譲りいただいて、ようやくCD系と同じ構成でレコードが鳴るようになりました。
一つ前進するにも、いろいろな障害を越えなければならないのは、世の常です。夜香さんや横浜のMさんが来られたときには、その前日にMITのケーブルが届いていたのですが、時間切れで実験が出来ませんでした。今回は、お借りしているemmから直接メインのMolaMolaに繋いでみました。素の音を確かめるために、後方の40でのアンビエンスを外しています。
すると、前方の80からは音がしないで、後方のGRFのあたりから音が聞こえてきます。この状況には既視感があります。昔、T4を床置きにしてならしたときの音が後方からしか聞こえない現象です。後ろのTW5の位置あたりまでオーケストラが下がって聞こえます。音量を上げると、前方に定位する楽器類は、前からも聞こえますが、木管楽器や金管楽器群は、やはり後方から響いてくるのです。
この現象は、GrandMasterだけなのかと思い、Master1に切り変えてみました。カートリッジの出力が違うので、プリのボリュームで、少し位置は違いますので、少しだけボリュームを上げて比較しました。すると後方に展開する奥行き方向は同じですが、左右の展開がより広く広がります。Grand Masterの方が中央にまとまっています。これがクロストーク特性の違いですね。
驚いたのは、GRFを鳴らしていたときの二つのカートリッジの差が違って聞こえたのです。GRFでのGrandMasterの音が、Master1からきこえてきます。そして、トロバドールでのGrand Masterは圧倒的で、他との比較を必要としません。これだけが固有の音です。Grand Masterの音の差を再認識しました。Hさんのところで鳴っている音に近似したのです。まったくレコードのノイズが聴こえない広大な空間に音楽だけが浮かび上がるという不思議な現象です。
一方、emmのイコライザーから、メインの80/TW3+TW5を鳴らすMaster1の音は、言い方が難しいのですが、GRFで聴いていた音とはまったく別な帯域の広い音になっていました。従来のBenz Microで聴いていた音とは、正反対の音ですが、これならば充分、既存の優れたカートリッジと対抗できるという安心感が生まれました。当初試聴用にお借りしていた旧型のイコライザーでは、解らなかったMaster1の音が浮かび上がってきたのです。これならば、現在の新しいヴァージョンのイコライザーを聴いたり、電源を別に充実させて、イコライザー回路を構成している抵抗やコンデンサーを、私のCD34改にも使っているビシェイの抵抗などに部分的に変えて、音の質を高めていけば、充分、他の高級カートリッジに対抗できると思いました。
今回とは別に、いま一つ経済的なDS-W2でもその音の傾向を確かめてみたくなりました。この切り替えはお昼休みを使ってやりましたが、夕方を待つ時間が長く感じられました。そして、昨日の夜は10枚以上のオリジナル盤を洗って、片っ端から聞き始めました。主に、70年代の録音のDGG盤と同じく70年代のPHILIPS盤、EMIのASD盤です。レコードの黄金時代の盤ですね。
結論的に言うと、Grand Masterの音を聴かなければ、Master 1で充分だと思います。これに合う良い音のイコライザーを使えば、ほぼ無敵でしょう。運悪くGrand Masterの音を聴いてしまった人や、私のように聴かされてしまった人、お持ちのレコードの価値を最大限に上げたい方は、どうぞ、いくらでも挑戦されてください。
誤解をもたれないように慎重に言いますが、光カートリッジで聴くオリジナル盤は、普通のカートリッジで聴くほど、二版以降の盤の音質の差が大きくありません。それはオリジナル盤の特徴が、低域の存在感にあるからです。堂々と悠々として、また静かで、凜とした品があるオリジナル盤の特徴の多くが、光カートリッジで出現するからです。今晩、MITのケーブルをお譲りいただいたOさんが聴きに来られます。彼の感想は如何でしょうか?
>光カートリッジで聴くオリジナル盤は、普通のカートリッジで聴くほど、二版以降の盤の音質の差が大きくありません。
これ間違いです。正しくは、二版以降のレコードも、低域がしっかりでるので、それなりに楽しめますが、初版は圧倒的で、かえって差が広がりました。
お詫びして訂正いたします(笑)。
by TANNOY-GRF
| 2021-04-02 09:05
| オーディオ雑感
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Comments(1)
>光カートリッジで聴くオリジナル盤は、普通のカートリッジで聴くほど、二版以降の盤の音質の差が大きくありません。
これ間違いです。正しくは、二版以降のレコードも、低域がしっかりでるので、それなりに楽しめますが、初版は圧倒的で、かえって差が広がりました。
お詫びして訂正いたします(笑)。
これ間違いです。正しくは、二版以降のレコードも、低域がしっかりでるので、それなりに楽しめますが、初版は圧倒的で、かえって差が広がりました。
お詫びして訂正いたします(笑)。




