2021年 04月 04日
kanataさんのご感想 印象編 |
GRF邸 感想 2021.3.19
<German Physiks 80/PSD TW3 + TW5 + 40 の4+4システム>
百聞は一聴に如かず。
この音楽を実際に聴かずして想像や伝聞で語ることは到底出来ない。
往年の時代性を感じさせる音では無い、けれど単純な現代ハイエンドの音でも無い。
精緻な音でもあるが分厚く骨太で実在感も兼ね備える。
1950年代から現代までの全ての時代の音源がその音源の本質を変容させずに現代の技術で鳴っている。
これぞ正に「ハイフィディリティ」。
音場の立体感、前後感の出方が根本から違う。
オケ全体が実在感を持って目の前に展開しているとしか感じられない。
音像の実在感、説得力がまるで違う。
歌手はそこに実際に立って歌っているとしか思えない。まさに体全体が見える。
歌手の技巧が良い意味で手に取る様に分かる。
発声の仕方から顔の向き、仕草までも。
音にならない様な情報量が莫大、だからこそ何もかもが分かる、伝わる。
ピアニシモの情報の多さ。そこから分かる部屋の良さ、場の空気感。アンビエント成分も情報量と厚さを兼ね備える。
生コンサートの聞こえ方をベースにした生コンサート以上の芸術。
マクロ的なものとミクロ的なもの、この2つの超超ハイレベルでの両立。
木を見て森を見て枝葉も見て、さらにその森に生きる生き物の気配さえ感じる。
録音に対する忠実性。その真の意味が分かる。
録音がフォーカスしたパートが次々と主役になって入れ替わり立ち代わり全力で演奏する。
聴取者はただ眼前の超音楽に身を委ねるだけ。
そこに何の意志も思考も必要はない。
演奏の熱量をそのまま伝える音の太さ。
音の密度が高い。全ての帯域でシームレスに同じ密度で音楽を表現する。
少しの揺らぎもない。安定そのもの。
密度が詰まって膨らみがないのが稀有な実在感に繋がっている。
このシステムは音源に詰め込まれた音楽の本質を明らかにする。
クレンペラーの音楽の濃密さ、演奏者の気合いの違い。
ヤンソンスのラヴァルス。
空間が捻じ曲がる様な音のうねり、グロテスクでさえある怪演。
トスカニーニの圧倒的な熱量。モノの音場ではない。
巨匠たちの圧倒的な音楽、その濁流に身を任せ
その神髄を体で感じればいい。
オーディオとは、音楽とは、ここまで素晴らしいものだったのか。目を開かれるとはこの事。
自分の認識自体が大きく変わる、そんな体験だった。
<光カートリッジ(グランドマスター)>
今まで聞いたことが無い音楽。
一体なんなのだ、これは?
レコードでは無いしCDでも無い。
何の余計な力も感じない超自然体。
オーディオではない何か。
ピアニシモの表現がレコードのそれでは無い。
ただただ、自然に音楽がそこに在る。
眼前に広がるのは未踏の水平線。
レコード一枚一枚、その数だけ無限に広がる新世界に漕ぎ出せる幸せ。
これは音楽再生に奉仕して来た主人への神様の粋なプレゼントではないだろうか。
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GRFさんこんばんは。メールの送付が遅くなり申し訳ありません。仕事が忙しくなかなか感想を仕上げる事が出来ませんでした。
今回の体験は間違いなく私のオーディオの、そして生コンサートも含めた音楽体験で一番のものでした。あっという間の3時間でしたが、その何倍もの時を過ごした気さえ致します。この体験を、この感動を書き残したい、といつもに増して長文を作成していましたが、ふと自分の書いた文章を読むと、そこからは当日に感じた熱量があまり感じ取れないものになっていました。
説明は尽くされていてもどこか冷静であの引き込まれる様な音楽を表していない。コレではダメだと思いました。そこで、当日感じたものをそのままエッセンスとして書き綴ったものを送らせていただく事にしました。
短く、ポエム的で気恥ずかしい所もありますが、長文よりもこれが私の感じたものにより近いと思います。この度貴重な経験をさせていただき、本当にはありがとうございました。またお時間がございましたら拙宅にもお運びいただければと思います。今後ともよろしくお願い致します。
kanata
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kanataさんが来られたのは、先月の19日の金曜日の夜でした。昼間、千葉のSさんも、急遽来られてDSのカートリッジを一聴して、驚いて帰られた日の晩でした。お客さんは部屋の中でも、マスクを着用してもらい、部屋の空気も定期的に入れ換えたり、大きな音を出すようなときに、換気扇も回して対処しています。それでも、通常は二時間以内にしていただいています。しかし、二種類以上のシステムを聴いたり、出てくる音楽が素晴らしく、時間内に終わらない場合でも、三時間が限度ですね。早く、ワクチンや治療薬が確保されて、昔のような自由な時間が取れるのを心待ちにしています。
この晩は、少しだけ、DSカートリッジも聴いていただきましたが、その日のメインは、German Physiksのトロバドール80とTW3のメインスピーカーに、アンビエンスを付加する40を加えた従来からのシステムに、昨年の12月からTW5と言う、26センチ二発で50Hzから下を補強する、マルチスピーカーシステムを聴いていただく目的でした。
2月にのびーさんに聴いていただいた時は、音の調整には若干の違和感がありましたが、その後、SPの位置合わせを修正して、二月中は大変いい音がしていて自分でも満足していました。その後、Hさんのサプライズプレゼントで、一気に話題は光カートリッジ一色になりましたが、CD系の再生音は、順調で自分史上最高の音をキープしていました。
そんな折、kanataさんが来られて、その再生音に喜んでいただいたのです。kanataさんと言えば、すごい長さの感想文です。去年は無かったですから、一昨年になりますが、前回のGerman Physiks友の会の時に千文字以上の長文の感想を送っていただきました。彼の訪問を知ったのびーさんからも、今回は千文字ではきかないと言われてました。
3月は期末で、お仕事も忙しく、その長文を期待して楽しみに待っていました。ところが、長文の記事も書かれていたのですが、あの日の感動を叙事的に書くのでは、ご自分の感情は表せないと、書き直して送ってくださいました。
私は、叙事的な説明と叙情的な感動が合わさって、その時の心象が現れるのではと思っていたので、その長文も是非拝見したいと思っていました。その思いが通じたのか、長文ヴァージョンも送っていただきました。ただ、本当に長文なので、まだ、全体の半分ぐらいだと思われます。その後半をまたご依頼して、じっくりと待ちたいと思います。時間が離れて、二回?に分かれますが、ぜひ、後日、両方をご覧になられて、kanataさんの印象の全貌をお読みください。
by TANNOY-GRF
| 2021-04-04 11:21
| 来たり
|
Comments(4)
kanataさんが、どう聞かれて、どの様に表現されるのか楽しみにしていました。断章の様な呟きの一つ一つに、そうその通りと思つつ拝読。そして、この色点が集積されて描き出される景色全体をどう語り出すのかと思うところで、産みの苦しみの様なコメントに対面し、いや全く同感と深く頷いてしまいました。この体験の深さというか、音楽の愉悦というか、その心の動きを自分は全く表現できないまま、いい加減な文章で誤魔化してしまって来ています。が、kanataさんは真摯にそこで留めておられるところが流石です。と言いつつ、やはり後編が楽しみですね。
パグ太郎さん
私も、kanataさんの超長文のご感想も楽しみです。来られたのが、3月中旬で、期末だったので、お仕事もお忙しく、またご感想もどんどん長くなっているのでは?と、思っていました。
送られてきた長文のご感想は、この分だと何時ものまた倍になるやもしれぬ密度で書かれていましたが、詳細を重ねていっても感動は伝わらないと、今回の印象記が先に送られてきたのです。
まだ未完の長文もそのあと送られてきましたので、その両方をお読みいただくと、よりわかりやすいと、無理を言って残りをお願いしました。パグ太郎さんも、皆さんも、後半が楽しみですよね。
私も、kanataさんの超長文のご感想も楽しみです。来られたのが、3月中旬で、期末だったので、お仕事もお忙しく、またご感想もどんどん長くなっているのでは?と、思っていました。
送られてきた長文のご感想は、この分だと何時ものまた倍になるやもしれぬ密度で書かれていましたが、詳細を重ねていっても感動は伝わらないと、今回の印象記が先に送られてきたのです。
まだ未完の長文もそのあと送られてきましたので、その両方をお読みいただくと、よりわかりやすいと、無理を言って残りをお願いしました。パグ太郎さんも、皆さんも、後半が楽しみですよね。
韻文調の感想もまたインパクトありますね。
2月に伺った際の若干の詰めの甘さ?のようなものは3月の再訪時には完璧に調整されていて、フロントの80+TW3だけでも「最近のGRF邸の音として最高」と申し上げました。そこに40+TW5が加わった訳ですから、kanataさんの長編力作を期待するしかありません。
音の印象は人それぞれですが、私の持つGRF邸の音は全体感の素晴らしさです。
あえて言うならミクロよりマクロ、音より音楽、録音より演奏。ただ、演奏が素晴らしいからという理由で選んだ音楽が、録音も音も期待を遥かに上回るという驚きに出会えることが嬉しいです。
Kanataさんが後編ではこの驚き(喜び)をどう展開されるか楽しみです。
2月に伺った際の若干の詰めの甘さ?のようなものは3月の再訪時には完璧に調整されていて、フロントの80+TW3だけでも「最近のGRF邸の音として最高」と申し上げました。そこに40+TW5が加わった訳ですから、kanataさんの長編力作を期待するしかありません。
音の印象は人それぞれですが、私の持つGRF邸の音は全体感の素晴らしさです。
あえて言うならミクロよりマクロ、音より音楽、録音より演奏。ただ、演奏が素晴らしいからという理由で選んだ音楽が、録音も音も期待を遥かに上回るという驚きに出会えることが嬉しいです。
Kanataさんが後編ではこの驚き(喜び)をどう展開されるか楽しみです。
のびーさん
一連の光カートリッジの騒ぎも、ようやく一段落してきました。Benz Micro LP-Sも復活して、EMMとMolaMolaのイコライザー対決の感もあります。レコードクリーナーの効果も大きいのですが、針の形状による音の差も見逃せません。針が溝にあたっている場所が違います。
カートリッジを取り付けるSME-Vの調整も、従来より遙かに慎重に行っています。副産物は、超音波洗浄乾燥機の便利さです。オリジナル盤を聞き直すために、一日10枚以上のペースで洗っています(笑)。
一連の光カートリッジの騒ぎも、ようやく一段落してきました。Benz Micro LP-Sも復活して、EMMとMolaMolaのイコライザー対決の感もあります。レコードクリーナーの効果も大きいのですが、針の形状による音の差も見逃せません。針が溝にあたっている場所が違います。
カートリッジを取り付けるSME-Vの調整も、従来より遙かに慎重に行っています。副産物は、超音波洗浄乾燥機の便利さです。オリジナル盤を聞き直すために、一日10枚以上のペースで洗っています(笑)。



