2021年 04月 09日
ようやく落ち着きました |
怒濤のような一ヶ月でした。今週は知人に借りていたMaster1とGrand Masterをお返ししてもとのBenz Microを戻し、ようやく光騒動も落ち着きを取り戻しました。全ては、その知人の親切?からは始まったからです。何も準備していなかったのに、いきなり自分の部屋が大波に襲われたようなモノです。その潮が引いても以前の風景とは違います。


カナダからemmのイコライザーが到着して新品のGMと付け替えました。アームの設定も入念にチェックしましたが、個体差は全くなくそのままの設定で使えました。使い始めの三日間ぐらいは、少し堅い音がしていましたが、徐々にこなれてきたようです。手前のMolaMolaは、以前と同じBenz Micro用です。RIAAの低域のカーブを20dbまで上げられる希有なイコライザーを内蔵しています。LP-Sは後方のアームに付け替えました。
中古のイコライザーは、現在、電源部と内部の部品を改造するために友人のところに行っています。初期型のイコライザーですから昔の良い時代の設計思想で、ディスクリートで作られているのでいろいろな改造をして楽しむのにはもってこいです。音を聴きながら何回か調整に往復することでしょう。充分すぎるほど低域が充実しているので、emmを参考にして微調整していくのは楽しみですね。
毎日、レコードを10枚以上洗い片っ端から聴いています。その驚きは続いており、聴くのに忙しくて記事を書く暇がありません。理想的な状態です。レコードクリーナーの超音波とRO水できれいに掃除された盤面は、傷以外はほとんどノイズがしません。その効果はBenz Microの方にも表れます。また、ターンテーブルの静けさ、回転のスムーズさ、ノイズの無さなどターンテーブルの基礎的なところはそのまま洗われますから、左右にバランスを取っている糸ドライブのテンション調整も入念に行っています。
このターンテーブルは20年以上使っていますが、家に来た日から回しっぱなしです。給油する必要も無く、無音のまま静かに回り続けています。今回、アームの調整のため何回かターンテーブルを止めましたが、左右水平対向で回している糸ドライブのテンションが均一化するまでは、やはり音に影響が出ます。糸のこすれる音がしなくなるとバランスが取れている証拠です。すると、レコードの低域の表現力が変わります。低域に強い、光カートリッジはその差がはっきりと出ますし、通常の18dbではなく20dbまで上昇させているMolaMolaのイコライザーもその差をはっきりと描き出します。
従来は、CD系の様なSN比を出すことが出来なかったレコードが、メインのトロバドール80/TW3+TW5でも超低域まで、はっきりと描き出せるとは思っていませんでしたから、大変大きな誤算でした。当初、GRFを使用していたのは、ケーブルの長さが足りなかったこともありますが、SN比が付いてこられるかが心配だったからです。今でも、RCOのSACD盤のような、消え入るような小さな音はレコードには入っていませんが、デジタル変換しない音のしなやかさ、人の耳の特性に近い、レコードの音作りの巧みさが出てきて、60〜80年代のアナログレコード全盛時の音が楽しめるようになりました。
トロバドールシステムでのBenz Microもレコードクリーニングのおかげかアームの調整か、見違えるような音になってきました。不思議です。その副次的な効果も大きく、GMの得意な分野とBenzMicroの得意な分野が反対なので、レコード盤の特性に分かれて使い分けが出来るようになりました。
GMは当初は、歌謡曲の実況録音盤の音に驚いていましたが、最近は、70年代後半のアナログ盤最盛期の音に今更のように驚いています。音場の出方、位相の管理の方法がレコード特有の音場になっていますが、それはそれで楽しめますね。また、50年代の初期のオリジナル盤が如何に音場情報を収録しているか、針を落とした瞬間からその音の差に驚きます。その情報量の差がオリジナル盤の魅力ですね。皆さん驚かれるのがモノラル盤です。オリジナルのモノラル盤が聴けるのも、嬉しい大誤算でした。
by TANNOY-GRF
| 2021-04-09 19:16
| オーディオ雑感
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