2021年 04月 18日
Oさんのご感想 レコード再生の革命 |
光カートリッジとemmの専用イコライザーを導入されたGRF邸にお邪魔し、その本領を聴きに伺いました。先月は旧型の光フォノイコからSD05に直結されたタンノイGRFで聴かせて頂き、その素晴らしさを理解しましたが、今回はemmのフォノイコでメインのトラバドール80のマルチシステムでの試聴です。
先ず始めにコントラバス協奏曲から始められました。初めて聴く楽曲ですが、深々とした弦の響きが素晴らしい音源です。
次は聴きなじみのあるハイティンク指揮のブラームスのセレナーデです。コンセルトヘボウの芯がありながら柔らかい音色が良く分かります。しかしこの光カートリッジ&専用フォノイコは素晴らしいです!とにかく解像度が高く、LPの溝にキッチリとはまっている感じで、盤に刻まれている音を見事なまでに表現します。
この音を聴いた後では、今までのカートリッジはレコードの溝からまだ拾い上げてないとさえ思えます。それほど解像度が高く、また会場の空気感、今まで聴いたことの無いアンビエンスを表現します。そして圧倒的な低域の充実度!一瞬にして会場にトランスポートするのです。
もちろんこのトラバドール80&TW3、そして後方のトラバドール40&TW5によるマルチシステムによる広大で緻密な空間描写があってのことですので、簡単にはこの音は再現出来ませんが、それでも入っていない音は出ないわけですから、これだけの装置を十全に鳴らす力量がこの光カートリッジにはあるのですね。そしてレコードにはそれだけの音が刻まれていることが証明されています。
続いて森進一や都はるみなどの歌謡曲の実況録音盤がターンテーブルに乗り始めました。本物の歌手の皆さんの素晴らしさもさることながら、バックバンドの演奏クオリティの高さにも舌を巻きます。これらのオンステージには行ったことはないものの、あたかもその会場にいるがごとく感じるそのステージのリアルさが堪能出来ます。これはリアルタイムで行かれた方はたまらないでしょう。
今まで結構な回数GRF邸に訪問させて頂き、様々な音源を、様々な装置で聴かせて貰いました。その中で、レコードでは歌謡曲の実況録音盤が最も多かったと記憶しています。
しかしながら今回の光カートリッジ&専用フォノイコを導入してからは、往年のクラシック名演レコードがかかり始めました。GRFさんが本当に楽しそうにレコード盤の説明される姿を拝見し、その歴史と思いの深さを感じます。そしてそれらはリアルタイムで収集をされ続けた方にのみ許される愉悦ですね。
それらのオリジナル盤は本当に素晴らしい音質で、これらの盤だけが持つ共通した品格が感じられます。GRFさんご自身が、本当に(そしてやっと!!)レコード再生の音質に満足されたのだと実感しました。
次は私も大好きな、セル・ベルリンフィルとフルニエによるドボルザークのチェロ協奏曲です。そしてさすがGRFさん。レコード棚からスルスルと廉価盤、再発盤、オリジナルステレオ盤、オリジナルのモノ盤の4枚を取り出されます(笑)
なんと贅沢にもこれらの4枚を聴き比べさせて貰いました。既に最初の廉価盤でも素晴らしい音が出ています。しかしだんだんと音楽性というか、名演奏だけが持つ品格が表れます。具体的にはちゃらちゃらとした音が無くなり、音の芯が聴こえてきます。
そして圧巻のオリジナル盤では、全く音の彫り、深さ、そして派手さはなく静けさが感じられます。音色はモノ盤の方が多彩ですね。いずれにせよ今のCDでは聴けない音です(涙)
GRFさんとも話したのですが、デジタル録音のLPはCDで聴けばよいのではないかと。要するに、1980年頃までのアナログで録音された音源、すなわちレコードがオリジナルなわけですから、これらの音源をお持ちの方は本当に嬉しい革命ではないかと思いました。本当にレコードが生き返えった感があります。
この素晴らしいLPの数々を聴かせて頂き、自分がオーディオを始めた「過去の素晴らしい演奏を聴きたい」という原点を再確認させて貰いました。
どうしてもオーディオ趣味が昂じるとハードに依存し始めてしまい、その出音がどうかを追求してしまいがちですが、素晴らしい過去の演奏を肌で感じ、その幸福感に浸るという行為がしたいのだという原点を改めて確認出来ました。
問題は、これらの素晴らしいレコードの数々を私が持っていないということです(涙)しかしながら、今後の展開としては、ゆっくりと時間は掛かるでしょうけれども、やはりこれらの装置を入手し、原点を改めて味わいたいと思い始めています(笑)
それまではGRF邸に足繁く通い、これらのレコードを聴かせて貰いながら、先々の展開を楽しみにしたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。
by TANNOY-GRF
| 2021-04-18 10:09
| 来たり
|
Comments(1)
Oさん 何時も定点観測ありがとうございます。最近はレコード愛好家が増えたと言ってもやはり PCオーディオや、ハイレゾ方面の方が多く、レコードプレーヤーを聞かれているのは、65歳以上のベテランの方々や、アナログの全盛時代をご存じない若い世代のハイエンダーの人だと思います。何しろ、これから始めるのには、カートリッジやアーム、プレーヤーの価格が中途半端ではありません。
その中で、ご自分でイコライザーを作れる技術のある人は、今回の光カートリッジは、いろいろな意味でアナログレコードの七難を逃れることが出来る抜け道です。
従来の低域を20dbも持ち上げるイコライザーカーブが、反対に減少するカーブになり、なおかつ30Hz以下のサブソニックフィルターのおかげで、ターンテーブル起因のゴロやアームのフィードバックによるノイズがなくなります。
また、カートリッジの出力が10倍以上大きくなり、その分全体のSN比もよくなります。出てくる音は、今までとは別世界になりますから、そこに順応できるかが、成功の鍵ですね。何事もそうですが、予断を捨てて事に当たると、新たなる道は自然と開けてきます。
コロナ下で、中古レコード屋さんの店頭には、レコードがあふれています。いまこそ、オリジナル盤を手に入れる絶好のチャンスですね。
その中で、ご自分でイコライザーを作れる技術のある人は、今回の光カートリッジは、いろいろな意味でアナログレコードの七難を逃れることが出来る抜け道です。
従来の低域を20dbも持ち上げるイコライザーカーブが、反対に減少するカーブになり、なおかつ30Hz以下のサブソニックフィルターのおかげで、ターンテーブル起因のゴロやアームのフィードバックによるノイズがなくなります。
また、カートリッジの出力が10倍以上大きくなり、その分全体のSN比もよくなります。出てくる音は、今までとは別世界になりますから、そこに順応できるかが、成功の鍵ですね。何事もそうですが、予断を捨てて事に当たると、新たなる道は自然と開けてきます。
コロナ下で、中古レコード屋さんの店頭には、レコードがあふれています。いまこそ、オリジナル盤を手に入れる絶好のチャンスですね。








