2021年 04月 21日
長岡外盤A級を聴く ② |
長岡氏曰く、「演奏は抜群、録音も最高。おそらく第二集100枚中のナンバーワン」と言われているレコードを掛けてみました。ニューヨークのエイブリー・フィッシャー・ホールでの録音です。曲は、現代アメリカのジョージ・クラムという作曲家の「幽霊の出る風景」とウィリアム・シューマンという20世紀前半の作曲家の現代音楽の組み合わせです。強烈な打楽器と金管楽器が炸裂するのが特徴のレコードです。打楽器奏者を4人も増やして、45種類もの打楽器が次ぐ次と登場する、長岡氏の大好きなタイプのレコードです。
ほぼ無音の中から、強烈な打楽器と金管楽器が立ち上がります。その打楽器も今まで聞いたことのないような多種多様な音がします。幽霊の出る風景と言われるぐらいなので、不気味な風景です。裏面のウィリアム・シューマンは、1910年の生まれですから、20世紀の作曲家です。ジュリアード音楽院の校長やリンカーンセンターの館長を歴任。作曲も沢山書いています。この曲はホルン用の協奏曲でしょう。メータの指揮ですから、極めてダイナミックな演奏なのですが、A面のジョージ・クラムのきょくには圧倒されます。
そのA面は17分しかないので、カッティングが二種類あります。短いので、半分ぐらいしかカッティングされてなく余白が大きい盤と、大振幅で目一杯切られている盤の二種類です。当然、音のダイナミクスは違うのですが、ボリュームを上げると解らなくなります。デジタル・マスターリングの所為なのでしょうか?不思議なレコードです。
ともあれ、その二種類を聞き比べできるのも、オーディオ的には面白いのですが、こんな幽霊が飛び回るような曲を誰が普通に聴くのでしょうか?この録音は、練習中のテイクと、演奏会が終わった後、レコーディングの為に演奏したテイクが混ざっています。聴衆が入っている方のテイクは、曲が静かなのでざわざわしたノイズが収録されていて、ピアニシモの緊張感が少し欠けます。装置のテスト用には適していますが、この盤をしょっちゅう聞くかと問われれば、困りますね。
長岡A級外盤は購入したときはまとめ買いしていたので、この盤、調べたら4枚もありました。新旧二枚だけあれば充分なので、ご希望の方はお知らせください。10年ぐらい昔は、結構まとめ買いできたのですが、現在は中国のコレクターが爆買いしてから、なかなか良い盤は見つからなくなりました。光カートリッジのテスト用のLPみたいです。
by TANNOY-GRF
| 2021-04-21 17:44
| 好きなレコード
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Comments(4)
小生は矢張り自分の好みや感性に合う曲や演奏者のでないと手が出ません。
何かの機会で聴いてイイナコレ!?とならないと。
なのでコレクターにはなれませんね(笑)
何かの機会で聴いてイイナコレ!?とならないと。
なのでコレクターにはなれませんね(笑)
この様な買い方はいつもはしないのですが、このときは、人助けで、内容を確かめず長岡A級ばんを200枚ぐらい購入しました。一時はカンターテ・ドミノが10枚もありました。好きな方に譲っていたら、これらの盤は三倍ぐらいに寝上がったそうです。ウイスキーと同じ中国パワーですね。
ジョージ・クラムは7~80年代によく聴きました。確かノンサッチ盤が多かったような・・・
現代作曲家にしては透明で抒情感あふれる作風だったと記憶しています。
現代作曲家にしては透明で抒情感あふれる作風だったと記憶しています。
Cさん そうです。ノンサッチ盤が多いですね。静かな作風なのですが、この曲が例外なのでしょう。




