2022年 01月 25日
H氏邸のさらなる進化 とうとう160へ |
一週間後の土曜日、ようやくH氏邸の超大型システムの調整にいけました。今週は遠出もあり忙しかったので土曜日の午前中は寝ていましたが、午後になると聴きたい気持ちの機運が上がってきました。
途中、先週行った友人宅にも寄り、アームリフターの高さの調整を行いました。専用の1/16"の六角レンチのドライバーが来ましたので、先週の調整がなんだったかと思うほど簡単にできました。道具ですね。ただ、指先の指紋がアルコール消毒のしすぎで滑りやすくなり、加えて指が動かず、いよいよ細かい作業に向かなくなってきました。それでも、調整後は、はっきりとした音になり喜んでもらえました。一週間使ったので、いろいろな問題も出尽くしてこれからは安定することでしょう。
プレーヤーの調整を終了したときは、もう暗くなってきましたが、風がないせいか、今日はそれほど寒くありません。環七に戻り江北橋から首都高、東北道と北へ走り、別邸に向かいました。別邸に着くと先に来ていた大山さんが、アンプに順番に火入れをしているところでした。ところが、そのうちの一つが、正常に動きません。真空管を見ると、どうやら異常が出たようです。しかし、真空管アンプの良いところは、この様な場合でも、当該の真空管を交換すれば治ります。真空管自体が安全ヒューズのような働きをするのですね。
是枝さんにも連絡しながら、予備の球を出してきて交換したら直りました。現在は、SPを並列に使っているところもあり、負荷のかけ過ぎには注意しなければなりません。この点も余裕のある設計をしている是枝さんのアンプは、安定していますね。
さて改めて、全部のアンプに火入れして動作を確認しました。前方の新型のウーファーTW6(仮称)は、46センチのスーパーウーファーTW2と同じメーカーの26センチタイプを使っています。そして、TW5とTW3の様に、ならす帯域を変えてみました。前方のTW6は70Hz以上を受け持つ中低域用ウーファーで、最低域の重なりをなくし、低域の位相を揃えて、お互いが打ち消さないような位置と動作をさせています。後方は、最低域をならす46センチダブルウーファーとの組み合わせ、こちらも80をダブルスタックした160仕様になっています。


それでも、微妙な位置調整を出来るように隙間も空けています。それを調整して中央に持って行き、そこから調整をはじめました。まず後方のSPは、アンプを切って前方の160だけをならして、左右の間隔、前後の位置の確認をしました。それからTW6をならして、上下の音のバランスを整え、最後に右側のウーファーごと一蹴りしました。その瞬間、モノラルの定位がぴったりと合いました。
後は、後方の160との音のバランスです。先ほど、真空管を交換したアンプの音量をあわせます。前方と後方の調整は前方と同じで、モノラル音源で二つのSPの丁度中央に定位するように音量と後方の位置を合わせます。モノラル音源では、前後のSPの音量、位置が合えば、4つのSPの中央から聞こえてきます。
実際には前方のSPの前から聞いているので、後方のSPからは、その距離の差だけ、ほんの少しだけ音が遅れて聞こえます。そのほんの少しの距離の差が、音場の深さを構成するのです。人工的に時間差を作るのでは、どうしても音の質、タイミング、音色も変わります。その僅かな不自然さを耳は聞き分けて違いを感じてしまうようです。もっとも、それらのディレーは録音の現場では使われているわけですから、調整を重ねていけば、狭い部屋でも同じような効果が出るかもしれません。
ただ、これ以上構成を複雑にして、アンプ類を挟んで、その位相の調整を行うのは、随分難しくなるでしょう。また、音色や位相の問題から、前方のセット用にも、それらのプロセッサーを入れなければならなくなります。
後方の160とTW2は、転倒防止のため、天井からの吊りと同時に、仮に梱包用テープで縛っています。
さて、ようやく調整をすまして、何時ものショスタコーヴィッチのSACDを掛けてみました。空間の出現が自然です。音は完全にSPから離れ、音場が再現されました。今までは、ユニットが増えて行く度に、音の厚みが増していき、スケールが大きくなりましたが、今回は、音がまとまり、楽器の大きさがしっかりと再現されることでコンサートホールの大空間が、質量とも格段に進歩しました。
40だけでならしているときは、おとなしい音ですが、80になるとダイナミックな音に変わります。それが120になると音にゆとりがでて、今回の160では、排気量の大きな車が、静かに巡航しているようなゆとりと、聴き心地?の良さが出てくるのです。弱音時の実在感とダイナミックレンジが広くなります。その焦点を合わせると、音場の中に楽器が浮かび上がってくるのですね。その小さな音でも、エネルギーが満ちています。
SACDをいろいろ聞いてみて、最後にデュプレ、バレンボイムのベートーヴェンのチェロソナタを掛けてもらいました。それは素晴らしい音でした。Hさんがお好きで、日本盤を何十回も聞かれていたので、私が昔から所持していたオリジナル盤を差し上げたのです。その演奏と音の素晴らしいこと。バレンボイムの切れ味が良いピアノの音や、デュプレの伸び伸びとしたチェロの雄大な響きが、とてもレコード再生とは思えない音質で再現されるのです。
DSオーディオのGrand MasterにReedのリニアトラッキングアームとプレーヤーの3Cの素晴らしさが、この音を生んでいるのです。今回の改良で、そのレコード本来の音が出ているのですね。SACD専用機でもこの切れ味、真剣味はでません。レコード聴いているのではなく、60年代のデュプレとバレンボイムが競演していたときの、空間が再現されているのです。
残念ながらこの実在感は、家の80と40だけの組み合わせではでません。160で初めて出現した空間と実在感です。聞き惚れました。DDDのユニット数だけでも16本! ウーファーのスピーカーは、8本で、今やガウディをも凌駕する大きさです。
大満足の夜でした。今日は、持ち込んだ歌謡曲は無しで帰ります。帰り道の真っ暗な道を走っても、とても充足感がありました。帰り道は、川口と東領家辺りで、事故渋滞があったので、外環を練馬まで帰ってきました。それでも、いつもより1時間早く帰ってきましたが、車庫に車を入れて、はじめて、携帯が入っているジャンパーを忘れてきたことに気がつきました。
こんなに素晴らしい晩なのに、老人力の足音はまたもや加速して近づいてきました・・・・・。
by TANNOY-GRF
| 2022-01-25 00:11
| H氏の隠れ家
|
Comments(1)
仕方が無いので、翌日ジャンパーと携帯を取りに行きました。昼間と夜は、景色がまったく違いますね。
日曜日の昼間だったので、運転もしやすかったのですが、車のセンサーが過剰反応するのか、右折時に対向車の接近を感知して、交差点内で急ブレーキが掛かりました。後続車がいたら追突されたでしょう。
帰りにディーラーによったら、それが普通の反応だと!そのセンサーは、切るわけにはいかないようです。それならそういう反応をする場合があると、事前に伝えておいて欲しかったです。心臓が弱い人ならショックを起こすほどのパニックブレーキですから。
オートマも人間がコントロールできない領域に入ると、怖いですね。
日曜日の昼間だったので、運転もしやすかったのですが、車のセンサーが過剰反応するのか、右折時に対向車の接近を感知して、交差点内で急ブレーキが掛かりました。後続車がいたら追突されたでしょう。
帰りにディーラーによったら、それが普通の反応だと!そのセンサーは、切るわけにはいかないようです。それならそういう反応をする場合があると、事前に伝えておいて欲しかったです。心臓が弱い人ならショックを起こすほどのパニックブレーキですから。
オートマも人間がコントロールできない領域に入ると、怖いですね。








