2022年 08月 25日
夏休みは何もすることがなかったので |
旧友たちが来た後、レコードを聴く以外は休みなので何にもすることがなかったので、気持ち的に少しやる気が出て、久しぶりに色々と実験を始めていました。もっとも、大変身を遂げているレコード関連の新製品のテストです。この一年間で、レコードは大変身を遂げました。発端は、何遍もお話ししています、光カートリッジ との出会いです。それも第三世代と呼ばれるこちらも大飛躍を遂げた新型のカートリッジに巡り合ったからです。
そして、針先形状の差による左右の位相差の違い。光カートリッジ用のイコライザーの音の違い、長年愛用してきたSMEのシリーズ Vの音の秘密とその限界。Reedのリニアトラッキングアームへの転換。レーザー自動制御とインサイドフォース駆動の違い、より精密なアームの微調整。針圧の研究、レコードから初めて聞こえてきた音場の研究。面白くなってきました。
そして、夏休みに借りたレコードの偏心修正用のスタビライザーの実験と実践。そして、続きはターンテーブルを正確に駆動すると言われるモーターの実験です。ベルトでも糸でも応用できます。モーターを変えるだけで音が変わるのです。一言で言えば、低音がもりもりと出てきます。まるで、38/2トラのテープのような音で、音場が大きくなり音は温かく、そしてやわらく変わります。不思議です。正確なピッチで回転すると、元の音に近づくのでしょうね。
ストロボを見ながらスピードの微調整をするのですが、最初は10段階のピッチで調整して、微調整は1/1000の精度になり、ぴったりと合います。スピードが合うと言うことはスピードのムラがなくなると言うことです。するとふらつきの中に隠れていた元の音程が現れてきて、低音のエネルギーが立ち上がり、38/2トラのような音になるのです。
これは音量に関係なく変化しますから、深夜小さなボリュームで聴いていても、基音がしっかりと出ているので、ホールの広さ、教会の高さも感じられました。一連のアナログ改良の最後に、到達できました。これは、普通のターンテーブルでも、糸や伸びないベルトを使えば実感できます。価格は高いのですが、パフォーマンスも高いです。
光カートリッジから変わり始めたアナログレコードの音が、ここまで進化してくるとは思いもしませんでした。レコード一つを取り上げてもこれだけの進歩が、この一夏の間にありました。レコードの音が良くなればなるほど、元の録音時の38/2トラのマスターテープの大きさを考えられずに入られません。ますます音の不思議さ、面白さを実感している夏になりました。
by TANNOY-GRF
| 2022-08-25 18:18
| オーディオ雑感
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