2022年 08月 29日
魔?の鶴ヶ島ジャンクション |
前日の金曜日は涼しかったのですが、土曜日は結構暑くなってきました。今日は秋葉原でHenryさんと待ち合わせをして、彼の扱っているドイツのLanscheのSPをH氏邸まで運びます。使用しているツイーターはプラズマ放電による振動板のないスピーカーで、1.5KHzから150KHzまでのワイドレンジを誇っています。Henryさんの会社の引っ越しの間、貸し出していただき、H氏邸で聴き込んでみようという試みです。
コロナの期間は、若者の街でもある秋葉原には来ることはありませんでした。前回秋葉原にきたのはH氏の隠れ家があった頃ですから、三年前の2019年の頃でした。でも若い頃から毎週のようにおとづれていた秋葉原への道は、何遍通ったかわかりません。沿道は古くからの施設が多いので、三年こなくてもあまり景色は変わっていませんでした。SP搬送用に大山さんが大きな荷物を運搬できるシトロエンのピカソに乗ってHenryさんとSPBOXを載せているところでした。
しっかりとした木の箱に入った箱が二つ、そのピカソに積み込み、コロナプラズマツイーターは別箱に入っていて、それらは私の車に積み込みました。秋葉原からだと飯田橋で首都高の5号線の乗り、板橋から中央環状線に乗り換え、東北道へ向かいます。曲がりくねった道で何遍通っても緊張する区間ですね。
話好きの世界中のオーディオ業界に精通しているHenryさんと、これからの材料不足のオーディオ業界の近未来を心配しているうちに、あっという間に降りるインターです。出口で大山さんに先行してもらい、近くのラーメン屋さんに滑り込んだら休憩前の最後の客でした。秋葉原から1時間掛からなかったことになります。順調でよかったです。久しぶりのラーメン店ですが、休憩間近でガラガラで助かりました。
そこから、HenryさんのSPの搬入と組み立てを行いました。箱から出し、SPを起こし、ホイール付きの足をセットして、セッティングが終わると、いよいよプラズマツィーターの設置です。専用の電源も組み立て、電源を入れると排気口からプラズマが作用しているのがわかります。不思議なSPです。何しろ振動板も磁気回路も何もないのですから。
組み立てが終わっても、調整にはやはり時間がかかるようです。駆動するアンプも吟味しなければなりません。今日は組み立ての完了だけで、微調整は音が落ち着いてからですね。
組み立て工事の目処がついたので、私は、フローティングボード後の調整に入りました。うちの状況と違い、前の「160」にスタックしたTroubadourのスピーカーと、下の専用アンプは、マルチアンプで駆動しています。フローティングボードの導入で、音のつながりや柔らかさが変わったので、システム全体の再調整を求められました。
前方の中高音の音域だけが変わっただけなのですが、システム全体のピントを合わせないといけないと思いました。システムを構成する各SPの基本的な位置関係は変わっていませんので、4っのスピーカー群のバランスを合わせてみました。
最低域用の46センチを内部と前面にいわゆるタンデム駆動された後方のSPの音量を少し触り、是枝さん自身の手になるヴォリュームボックスのレベルを一段上げてみました。音が前に出てきます。前後の微妙な位置調整を行いました。右後方の「160」と前の「160」の前後の調整です。これが大事ですね。後ろから遅れて聞こえる波長を打ち消さない微妙な位置の調整です。
最後は、新しく敷いたフローティングボードの位置調整です。アンプが置いてあるボードの左右の間隔が微妙に音の間隔を決めるのです。これは誰でも実験できます。SP間にアンプを置いてある場合は、左右に動かしてみてください。音場の広がりが変わりますよ。何をやっても音は変わるから面白いのでしょうね。
たったこれだけで、音のピントや粒立ち、奥行きがガラリと変わります。この日は新潟からX1さんも、オーディオルームの設計の問題でHさん邸の作り方を見にこられました。うちとは違った迫力ある音は、気に入られたようです。
いい音が出たので、満足してHenryさんと帰りました。Henryさんは、川越の側の鶴ヶ島です。圏央道と関越道の交わるジャンクションがあります。いつも高速で使うのですが、降りてみた事はありません。圏央道をどこで降りるかも問題ですが、インターとインターとの間が開いていて、高速なら二、三分の距離が、下道だと真っ暗なこともあり二、三十分かかります。
それでも、駅へ行けばいいので、多少の道の違いは問題ありません。やがてHenryさんの見覚えのある景色になり、無事に駅のそばで下ろしました。さて、そこでNAVIに自宅を行き先にして、関越に乗るべく走り始めました。すぐに立体構造のジャンクションが真上を覆いはじめます。NAVI上に何本も道筋が表現されます。縮尺を変えてみてみると、同じようなところを何遍も行き帰りしている迷路のような道になりました。その通りに走ると、高速の側道や下の道を走らされ、どんどん真っ暗な誰も走らない道へと誘導されます。
何本もガイドするラインがあるという事は、この辺りを往復するという事です。そのうち、行き止まりの道に行き当たりました。私の道は誰も走っていませんが、すぐ隣の道は国道のようで沢山車が走っていますが、目の前にあるのに、その道に出られないのです。
いったん、車を止めて様子をよくみると、圏央道の次のインターに誘導されているようです。ジャンクションから2キロぐらいありますが、どうやらそのそばにいるようです。しかし目の前の国道に出る道は、工事中で渡れません。また真っ暗な工業団地の中を何ブロックも走って、ようやくその目の前の国道に出られました。すると大きな看板が現れ、次の信号を左折すると、道は高速に誘導されますと書かれています。
私はその高速の入り口を探していたので、その看板でいいのですが、どうしてこんなに入り口を探すのが難しいのだろうと訝り、ようやく勘違いに気がつきました。それは、鶴ヶ島ジャンクションと鶴ヶ島インターチェンジの差です。気がついた時に、老人力もここまで回ったかと笑ってしまいました。ジャンクションは、高速道路の交差点で、出入り口ではないのです。だから、巨大なジャンクションの周りをいくら走っても入り口はないのです。鶴ヶ島の出入り口は、関越道の「鶴ヶ島インターチェンジ」と圏央道の「圏央鶴ヶ島インターチェンジ」なので、両方ともジャンクションが終わっってから2キロ近く走ってから現れるのです。
結局近いのは圏央の方でしたが、それに加えて、案内されていた道から国道に出る道が、臨時に工事で塞がれていたのが、迷わされる原因でした。それも、ジャンクションとインターチェンジの差をしっかりと把握していたら、こんな笑い話は起きなかったのです。ようやく関越に乗れて練馬のインターまでがずいぶんと長く感じました。普段は一時間も掛からないH氏邸からの帰り時間ですが、今日は倍の二時間近くかかりなんだか疲れました。長い一日でした・・・。
by TANNOY-GRF
| 2022-08-29 17:04
| 行ったり
|
Comments(5)
インターチェンジとジャンクション。
今まで、考えずに、高速を使っていたので、驚きました。これまでがラッキーだったということでしょうか。
今まで、考えずに、高速を使っていたので、驚きました。これまでがラッキーだったということでしょうか。
リウーさん 理由がわかった時は、呆れて笑っていまいました。この上のジャンクションはいつも使っているのに、降りたことがなかったのですね。気がつくと夏の終わりです。夕方は暗くなりました。夜はすぐそこまできていますね。
GRFさん
何時もブログを楽しみに読ませていただいております。今日のスピーカー間のメインの位置についてやってみました。驚きました。予想もしなかった良い結果で喜んでいます。音の厚み、深度も好みにより近づきました。有難うございました。
何時もブログを楽しみに読ませていただいております。今日のスピーカー間のメインの位置についてやってみました。驚きました。予想もしなかった良い結果で喜んでいます。音の厚み、深度も好みにより近づきました。有難うございました。
竹田さん 実験されましたか!SP間のアンプは、振動の影響をいつも受けています。空気振動や床の振動も含めて、フィードバックのループ内にあるのですね。左右の位置や深さを調整していくと、SPを動かすのとは違った、立体的なピントがあいますね。真空管アンプの方がその効果は大きいです。
ご承知の通り、ACケーブルも、ケーブルの色だけでも変わります。すべて固有の周波数を持っているからでしょう。
一度、横浜のMさんと遊びに来てください。ブログでは書けない話はいくらでもありますから。
ご承知の通り、ACケーブルも、ケーブルの色だけでも変わります。すべて固有の周波数を持っているからでしょう。
一度、横浜のMさんと遊びに来てください。ブログでは書けない話はいくらでもありますから。
ピントが合う、全く仰る通りです。言い得て妙です。私はメインアンプの振動対策はしたつもりでしたが。未だ未だ未知の世界がある事を知りました。お誘いありがとうございます。是非お受けしたいですが今のコロナ情勢では脚が前に出ません。これからも宜しくお願いします。




