2022年 11月 08日
先月は、久しぶりの演奏会とボードで |
先月は、久しぶりの演奏会とボードで忙しく、ブログの記事も溢れてほぼ毎日更新していましたが、流石に息切れがして、今週はオーディオもブログも休んでいました。実験がなければ、内容の更新もないからです。最低音が別なアンプと専用のウーファーで構成されるメインの部屋では、フローティングボードの効果は著しいのですが、その50Hz以下が理論上出ていないはずのユニコーンでも、ボードを入れると音が変わります。
それらの実験の変化を記録しておかなければと、毎日同じような、でも少しだけ違う音の状況を書いているのも結構しんどいですが、読まされる方々は訳がわかりませんね。簡単にいえば、振動モードが変わって音がクリアーになったということです。それは家だけではなく、Hさん邸でも、パグ太郎さん邸でも変わりました。
しばらく和室が倉庫状態だったので、和室のユニコーンは音が出せなかったのですが、なんとか音出しできるようにして、ボードを持ってくると、後ろの壁がなくなりまたあの二階席から聞いている演奏会場が出現しました。一人でCDを集中して聴くには、この方丈の部屋の方が落ち着きます。
しかし、狭い和室での、壁の向こうまで広がるコンサート会場の響きもいいのですが、反対にオンマイクで取られたジャズの再生も得意です。特に、チタンのユニットが響にリアリティを出すシンバルや、サックスの金管の震えも実物のように再現するので、金管楽器の震えを、かぶりつきで聞いている実感が出ます。また低域のリアリティも向上しましたから、ドラムスのアタック音も迫力を増しました。
縦置きでの効果は大きく、奥行き感が出たのですが、やはり六畳の部屋では半分ぐらいまで出てきて、部屋に余裕がありません。フローティングボードの恩恵を生かして、いったん横向きにしようかと、この三日ほど悩んでいます。聞いてみたい気持ちが半分、やはりダメかもしれないという気持ちも半分あるからです。
二日ほど、日和ってその気になるのを待っていました。週が明けて疲れも取れて、仕事が始まると反対にやる気が出てきました。不思議ですね(爆)。それで、小一時間ほど、ガタガタやって横向きにしました。
久しぶりの横向きです。早速鳴らしてみると、音場は消えて、オーディオ的になってきました。後ろの壁から270ミリしか離れていません。いろいろな壁の反射も聞こえます。そこで、2ミリ、5ミリといろいろ動かして、最後は、1ミリの違いで、音がガラリと変わるところまできました。
すると音が立ち上がり、良い音です。白井光子さんのリートの声も、しっかり立ってきました。伴奏のピアノの音も陰影と粒たちが違います。ジャズクインテットの迫力ある音も楽しめました。
あと、まだ調整を追い込まなければなりませんが、今日はここまで。ベイさんの記事に触発されて、シューベルトのピアノソナタ20番と21番の聴き比べしました。
ピアノソナタの21番・D.960はCDだけで14種類もありました。レオンスカヤ、シフ、メジュエーワ、ケンプ、ツィメルマン、アンスネス、ピリス、内田光子、アラウ、ルイスにブレンデルが三種類、そしてリヒテルです。一番よく聴くピアノ曲かもしれません。でも、D.959番は、半分になります。
ベイさんの言われたシューベルトの絶対的な孤独が現れているD.959の第二楽章を聴いてみました。シューベルト特有の一瞬に日が翳るような転調による景色の陰影が素晴らしい曲です。「美しい水車小屋の娘」の頃の転調は景色の陰影でしたが、D.959ではもっと切実な叫びになっています。続けては聞けませんでした。二楽章は比較試聴には向きません。三楽章で聴いてみました。中では、レオンスカヤの演奏が、聴きやすいかもしれません。ブレンデルは、一番古いPHILIPSの盤がいいと思います。
1日おいて、位置の微調整を行いました。3センチぐらい前に出して、壁の反射の影響を抑えました。でも、左側は壁、右側は棚の違いが音に出ます。そのバランスを左右の位置で調整し、パワーアンプの入力端子の増し締め等の基本をチェックして音の安定度を上げました。しばらく使っていない時、季節が進んだ時には必要ですね。
S.Yさんのお宅から始まったユニコーンの調整は、やはり大変微妙で、位置の数字ではなく、音を聞き込まないと狭い部屋での調整は難しいです。調整はまだまだ続きます。
by TANNOY-GRF
| 2022-11-08 11:28
| オーディオ雑感
|
Comments(0)