2022年 11月 15日
まだまだ和室のユニコーンは |
せっかく二つの部屋を占拠させてもらっているのですが、今までは同じ系統の音を追っていました。シングルコーンでのバランスの取れた音と、大きな部屋での帯域とスケールの違う音ですが、奥行き感や音の傾向はほぼ同じでした。
今回、ユニコーンを横向きにしたのは、やはり違う路線を進ませようと思ったからです。シングルコーンのユニコーンからいかに、Vigorosly(勢いよく)とかVitality(活力ある)とかVersatile(多目的な)などの「V」から始まる音を出してみたいと思いました。一番簡単なのは、とっておきの大出力アンプを出してくればいいのですが、その前にまだまだやることがたくさんあります。
前回、この赤い6336Bp.p.アンプの初段管を交換したことで、元気さはまるで変わりました。60年代のVintage管ですから、50年以上も前の球です。でも、元気ですね。今、これらのヴィンテージ管はものすごい勢いで値上がりしています。円安もあるのですが、ロシアからの輸入が絶えているからでもあります。通常品の 6201 (12AT7) でもこの有り様ですから、もっと貴重管は大変です。
交換した後は、すぐに目覚めてきて今までとは違う音を奏で始めました。空間再現力が違います。これで音色を少しだけ濃くしたいと思い、MITのケーブルを箱なしタイプにしました。CVTがないタイプは低音モリモリです。その気になって、電源ケーブルも太いKIMBERタイプにしてみましたが、逆に追し出しが弱くなりました。今目指しているのは、空間の再現ではなく、音色の再現なので、今までの様にはいきません。ここまではこの週末から月曜に行いました。
今日は、別の件で大山さんが来られたので、フローティングボードの再設定をしていただきました。剛性の高いフレームのある土台を、しっかりと床に設置して、ガタを取ることから始めます。そしてまず土台の水準をとります。これが大事ですね。
それからフローティングしている上部のカバーを水平に取り付け、上のカバーがまっすぐ上下だけに移動するように調整すると、ガイド用の棒のストレスがなくなります。
アンプは先ほどまでとは、全く違う場所に置かれています。後ろに下がり左にもよっていますね。アンプのトランスが重くて左右のバランスが違うからです。これで、アンプを上下すると、フリクションなしにふわふわと動きます。早速音を出すと、今までとは、ボリュームの位置で1時間半ほど大きくしても楽々とかかります。S/Nが良くなっているのですね。
この状態でも、オーケストラは壁の向こうの何もないところから音が飛び出してきます。上のDDDユニットからは音が聞こえません。ジャズは、実際の楽器がなっているようです。何回聴いても不思議ですね。先日厳密に左右のSPの位置を合わせたからでしょう。
そして、大きな部屋のフローティングボードのバランス調整も行っていただきました。先日、SD05を動かしたからです。再度行うと、やはり相当ずれていました。SD05の後は、真空管側も行ってもらいます。
しっかり調整が終わった音は音が自然になり、音がとんがった感じがしなくなります。色々とオーディオアクセサリーはありますが、費用対効果を考えると最大かもしれません。
by TANNOY-GRF
| 2022-11-15 23:17
| 和室のユニコーン
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