2006年 10月 17日
ヴィンテージスピーカーには? |
先日の杉並公会堂の小ホールにおけるレコードコンサートでも、SD05の50Wバージョンは、余裕を持ってPSDのT2を鳴らしていました。小ホールは、畳の大きさにしてみれば200畳ぐらい。高さは7メートル(本当の天井は9メートル)ほどあります。容積的には、仮に20畳のリスニングルームを単位とすると平面で10倍、高さでも二倍以上ありますから、20倍以上の容積を鳴らしています。
私のタンノイは、PSDよりまだちょっと能率がいいですが、50wバージョンと聞き比べをすると、以前の100Wバージョンの方が、Vintage (古い!)スピーカーには合っているのが、愉快です。これは出力の問題では無く、音色的な感覚ですが。
50w版は、パワーDACの限界に挑戦してより細かい音にも対応している現在世界最高速の調整をしています。石田さんが一台一台、チューニングアップをされているのです。レーシングカーみたいです。
ですから、先日のPSDの高性能大型スピーカー(ユニットはスキャンスピークの最高級グレード)のような高分解度のSPでは、その真価が遺憾なく発揮され、実在感が際だって出てきます。SPの間に歌手が立っているのには思わず鳥肌が出るほどです。SPの回りに醸し出される空間の実在感のある空気の再生が出来る異次元の音です。
前回の続き 15日の蓼科山です。紅葉はまだですね。
しかし、ヴィンテージのタンノイだとその辺が追従できません。少し前のブラウン管のモニターで、画面を見ると時として1760万色より3万2千色の方が、見やすいという経験はありませんか? いまでも256色でも充分だと言う声さえあるぐらいです。それと同じように、少し隙間のある、100Wバージョンの方が、どうやらオールドタンノイやJBLには合っているようにも思えます。
ヴィンテージスピーカーが現代でも生き残っている秘密もその「音色」にあるようです。このあたりが大変オーディオの面白いところです。もっとも、聴く方の耳も、だんだん細かい音に対応できなくなっているのかもしれませんが、、、。
SD05を使って、TANNOYやJBL、グッドマンやワーフデルなどの銘器(合成語)を鳴らす場合やQUAD,アポジーの平面スピーカーを鳴らされる場合は、100Wバージョンの方も聴いてみてください。容器にあふれるお酒をいれてこぼすより、ほどほどで楽しまれる方が、余裕が生まれますね。逆にもっと前の、ウェスタンや劇場用ホーン型SPでは、アンプ側で音づくりが必要かもしれませんが。聴かれる部屋のボリュームや高能率のSPを扱いの場合は、50wでも、密度を追い込んでいない100Wと同じ音のタイプもリクエストできます。せっかく追い込んだのに、元の方が良いと言うと、石田さんに怒られそうですが、これも使いこなしの知恵でしょうか?
では、ヴィンテージスピーカーというのは、一体いつ頃までのことを言うのでしょうか?様々な説がありますが、私はスピーカーの素材が、ポリエステルやナイロンに変わる前の、天然素材を使っていた頃の事を指すのではと思っています。プラスチックの振動材は何故か、独特の音色を持っていますね。たとえ完全なピストン運動をしていても、素材の響きからは逃れられないようです。それは、キャビネットにも言えます。天然素材に天然のニスか油が「いい音」のコツみたいです。
私のタンノイは、PSDよりまだちょっと能率がいいですが、50wバージョンと聞き比べをすると、以前の100Wバージョンの方が、Vintage (古い!)スピーカーには合っているのが、愉快です。これは出力の問題では無く、音色的な感覚ですが。
50w版は、パワーDACの限界に挑戦してより細かい音にも対応している現在世界最高速の調整をしています。石田さんが一台一台、チューニングアップをされているのです。レーシングカーみたいです。
ですから、先日のPSDの高性能大型スピーカー(ユニットはスキャンスピークの最高級グレード)のような高分解度のSPでは、その真価が遺憾なく発揮され、実在感が際だって出てきます。SPの間に歌手が立っているのには思わず鳥肌が出るほどです。SPの回りに醸し出される空間の実在感のある空気の再生が出来る異次元の音です。
しかし、ヴィンテージのタンノイだとその辺が追従できません。少し前のブラウン管のモニターで、画面を見ると時として1760万色より3万2千色の方が、見やすいという経験はありませんか? いまでも256色でも充分だと言う声さえあるぐらいです。それと同じように、少し隙間のある、100Wバージョンの方が、どうやらオールドタンノイやJBLには合っているようにも思えます。
ヴィンテージスピーカーが現代でも生き残っている秘密もその「音色」にあるようです。このあたりが大変オーディオの面白いところです。もっとも、聴く方の耳も、だんだん細かい音に対応できなくなっているのかもしれませんが、、、。
SD05を使って、TANNOYやJBL、グッドマンやワーフデルなどの銘器(合成語)を鳴らす場合やQUAD,アポジーの平面スピーカーを鳴らされる場合は、100Wバージョンの方も聴いてみてください。容器にあふれるお酒をいれてこぼすより、ほどほどで楽しまれる方が、余裕が生まれますね。逆にもっと前の、ウェスタンや劇場用ホーン型SPでは、アンプ側で音づくりが必要かもしれませんが。聴かれる部屋のボリュームや高能率のSPを扱いの場合は、50wでも、密度を追い込んでいない100Wと同じ音のタイプもリクエストできます。せっかく追い込んだのに、元の方が良いと言うと、石田さんに怒られそうですが、これも使いこなしの知恵でしょうか?
では、ヴィンテージスピーカーというのは、一体いつ頃までのことを言うのでしょうか?様々な説がありますが、私はスピーカーの素材が、ポリエステルやナイロンに変わる前の、天然素材を使っていた頃の事を指すのではと思っています。プラスチックの振動材は何故か、独特の音色を持っていますね。たとえ完全なピストン運動をしていても、素材の響きからは逃れられないようです。それは、キャビネットにも言えます。天然素材に天然のニスか油が「いい音」のコツみたいです。
by TANNOY-GRF
| 2006-10-17 12:00
| オーディオ雑感
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Comments(1)