2024年 10月 20日
いよいよ大実験開始 ⑫ |
京都人さんと友人のKさんが和室でのダイヤモンドツイーター効果があまりにも大きく、今までとは次元が違う音に驚かれていたとき、一番驚いて聴いていたのは、私自身でした。どうして、音がこんなに変わるのか、目の前でなってるにもかかわらず、全く次元の変わった音に驚いていました。ツィーターが置かれているユニコーン下部のホーン開口部がちょうど四角い窓の様に切り開かれて、その向こう側にコンサートホールが見渡せるのです。高域の爽やかさだけではなく、低域の変わり様に一番驚かされます。なっているのは、和室のユニコーンなのですが、低音専用のスピーカーがなっている様に聞こえます。
取り敢えずは、和室と同じ様に前方の床に近いところから実験をしようと思い至り、二度寝をしてスッキリをしてから、体力に余力のある午前中に実験を開始しました。問題は、Troubadourのネットワークを通さないで、どこにケーブルを繋ぐかです。和室で使っていたGermanの専用ケーブルが届く範囲というと、パワーアンプの6336Bに近い前方のSPの床が、最適です。
是枝さんの6336Bのアンプは、電源安定用の6336B管を使った大型パワーアンプですが、6336B管は出力インピーダンスが800Ωしかありません。通常の出力管の1/4ほどですね。その為に、出力トランスに32Ω端子のあるタムラのトランスを使って、そこに8オームを接続して鳴らしています。実際には、Troubadour80と40がぶら下がっていますので、出力インピーダンスは4Ω用の端子を使用しています。実験なので、使っていない8Ω用の端子に、1.36μFのコンデンサーで、6オームのユニットをぶら下げてみました。かなりメチャメチャな使用法です。実験なので(爆)・・・。
それでは、大きな部屋ではどうなるのか、どの様に鳴らしたら良いのか、翌日の朝早く、まだ夜明け前の大きな部屋で方法を考えました。どこに置けば良いのかをイメージしたのです。この部屋では、コンサートホールの響を再現する為に、前方のTroubadour80と専用のTW3のウーファーが、後方には、アンビエンス用にTroubadour40をGRFの上に配置して、50Hz以下の超低音の再生に、TW5を専用のSD05で鳴らしています。配置を前後にずらせることで微妙な時間差を生み出しますが、その調整には苦労しました。
すると、予想通りというか、予想以上というべきか、低域の音が全く違います。音がはっきりとしてもりもりと出てくるのです。前方のTW3と後方のTW5が一体化して、よりはっきりと会場の広さが見えて、大きなコンサートールが出現します。予想はある程度していたのですが、目の前に出現した音には驚きと達成感がありました。夜香さんの375に驚いた様に、Troubadourの音が全く変わったのです。ツィーターを足したのに、低域の響きが全く変わったのですから。
そして和室の時の様に、ヴァイオリンの響きが全く違いますし、床がなくなりコンサートホールの二階席から俯瞰している様にホールが広がるのです!
感動ものですね。後方の40とTW5の音が一体化してなりますが、時間差は出ていますから、一層の奥行きが出現します。いつものCDを片っ端から聞いていきました。どれもが今までに聞いたこのツィーターが一つにまとめて、また各々の個性を明らかにするのです。位相がといつされた様に全てのスピーカーがお互いの位置を尊重しながら纏まり、主張するからです。不思議です。
by TANNOY-GRF
| 2024-10-20 09:07
| オーディオ雑感
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Comments(2)
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椀方
at 2024-10-21 09:24
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どんなSPシステムも変身?させてしまうマジックのようなツイーターですね。
しかし大きな部屋は益々実験室の様相で、京都人さんの大きな部屋よりすごいことになってますよ。
しかし大きな部屋は益々実験室の様相で、京都人さんの大きな部屋よりすごいことになってますよ。
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TANNOY-GRF at 2024-10-21 10:31
椀方さん 現在はネットワーク類が散在していますが、最終的には随分とすっきりすると思います。そのための実験を大山さんの試聴室で始めました。壮大な計画の第一歩の船出をこのツィーターが果たした様です。ワクワクが続きますよ!