2025年 08月 02日
アトランティスさんのご感想 ② リビング編 |
GRF様
これまで数回GRF邸で和室とGRFの部屋のメインシステムは聞かせていただきましたが、リビングの音を聴かせていただいたのは今回が初めてでした。
テレビの音用ということでしたが、スピーカーは和室と同じユニコーン!!
この部屋に入って驚きつつもニンマリしたのが、何よりもアンプがSD05であったということでした。拙宅と同じアンプです!これは聞く側としても気合が入ります。ケーブルが違う等の話は置いておいて、違うのはスピーカーのみ。しかも和室で何回も聞いてゴールと目指している音のメインスピーカーです。このスピーカーを駆動するのが拙宅と同じアンプなら聞く気合いもそれはそれは爆上がりです!!
ちなみにSD05は合計200台が生産されましたが、その中で工業製品ならではの話で特性やバランスがより合っている機体が数台存在します。漫画のシティハンターで有名なOne of thousand、偶然により生まれる名機、SD05のOne of thousandの一つをGRFさんはお持ちなのです。その機体がユニコーンを駆動している、僕の耳が史上MAXに気合いが入るのも当然です。
SD05でユニコーンがどういう音を奏でるのか、これは大変興味深いシチュエーションです。音源はDIGAで録られているN響の演奏です。さすがGRFさん、全てDRでの録画です。大画面テレビのサイドにユニコーンが設置されていて、向こうの壁に寄せられています。これはある意味仕方ない状況で、先程の和室並の『調整』はほとんどできない状況だと判断しました。
(ま、GRFさんのことなのでこの設置環境下でも可能な限り全力で調整していると想像しましたが(笑))
拙宅もDIGAなので、操作の画面は何の違和感もなく見れました。GRFマジックがないだろう普通のDIGAです(笑)そして無造作に再生をしていただきましたが、まずはセラミックツィーターC30は接続していない状況での再生です。しばらく聞いているとGRFさんから声が掛かります。
GRFさん:『05の音がするでしょう?』
僕:『はい、します』
全集中で聞いて拙宅との音の違いを分析していました!
本当にSD05の音がするんです。なるほどユニコーンをSD05で鳴らすとこういう音がするのだとここで初めて理解をしました。この状態での音は先程の和室の音とは『全く』違います。和室の音と比較して何かと思うところがあります。SD05の特徴がそのまま出ています。地デジの音であり、本当に普通に聞き慣れた音がします。驚いたのは和室と同じスピーカーでありながら、かなりの差があったんです。
なるほど、スピーカーがオーディオの音のほとんどを決める!なんてよく言われているわけですが、ここまで和室と差があるとそれはどう理解すべきなんだろうと思いました。音源は違う、セッティングの自由度はほとんどない、入力系機器、アンプも違う。機器が違うからこの音になる…とは僕には到底思えませんでした。
番組はクラシック音楽館なので、ホールは少し違えど、録り方は毎回ほとんど同じはず。和室で聞こえていた小さな細かい音は、映像で見えているけど和室ほどの臨場感を持って聞こえませんでした。アンプのボリューム位置は12時、しばらく聞いてからGRFさんは12:30まで上げました。もう少し聴こえてほしいという部分もあったので、僕も同じ気持ちでした。
音全体のパフォーマンスはユニコーンなので、和室と別物というわけではありません。DDDユニット、バックロードホーンの出方は同じなのですが、『質感』と『奥行き』が違うのです。特にこの『質感』が奥行きや音質の絶対的な印象を決定づけるのだと気付きました。音が悪いみたいな書き方をしていますが、全くそうではなくて『いい音』です。和室と拙宅との違いを聞き取ることに注力していたので、すみません、こんな書き方になってしまっています(^_^;)
明確に和室との質感の違いを聞くことができました。これは拙宅のシステムにおいて、ホールを再現するには何を重視して調整したり、機器選定をするべきなのかについて、大きな大きなヒントをいただきました。拙宅の音とGRF邸の音が一番近付いたひと時だったなと感じていました、こ・こ・ま・で・は…
しばらく聞いてGRFさんはセラミックツィーターC30を結線します。C30の設置場所は和室と同じ場所です。ですが、C30の向きがかなり内向きです。ここもお聞きしたかったのですが、音が出た瞬間に聞くのを忘れました(笑)
収録されているサントリーホールやNHKホールの音は先程から聞こえていましたが、先程の和室と同じく、ステージに大きく近づくと共に細かい音も聞こえてきます。質感が大きく向上して奥行き感も増しています。また同じオケが演奏しているとは思えないほど力強くて繊細な演奏になっています。これには思いっきり驚きました。映像と音のシンクロ度合いが大きく増しています。演奏者の顔の表情を先程より共感を持って楽しく見ていることに気付きました。ここまで変わるのか…
僕:『さすがN響、むちゃくちゃ上手いですね!』
GRFさん:『ここまで印象が変わるのは面白いよね、十分演奏を楽しめる』
和室のBD30とC30の違いよりもどの要素が変わったら質感が増すのか、奥感が増すのかを学ばせていただきました。とカッコいいことを思いながら、口はこんなことをGRFさんに言います。
僕:『いや~、セラミックで十分ですね!僕のスピーカーユニットの性能ならセラミックの方が合う気がします。今、C30はおいくらでしたっけ?』
やれやれ、機器で何とかしようという発想はまだまだ抜けないな(笑)
今回の訪問で得たものは大きかったな~、帰ったらアレしてコレしようと妄想が膨らみ既にお腹一杯でしたが、凄いであろうメインシステムの音を記念に聴いて帰ろうと楽な気持ちになりました。
そして気楽にGRFのある部屋に入ったのですが、その後、本当に空前絶後の音に絶句することになったのです!
~GRFのある部屋編に続く~
by TANNOY-GRF
| 2025-08-02 09:58
| 来たり
|
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