2025年 08月 25日
ゴンザエモンさんの透明な音 |
7月の越路吹雪のレコードを聴いた時、あれだけのレコードがCD化されていないのが残念だと書きましたら、最近は、ストリーミング音源で聴けますよと、ご丁寧にお知らせをいただきました。その方のホームページを拝見すると、大変なオーディオマニアで、30年間の発展の歴史が書き連ねてあり、拝見しているだけで、楽しくなりました。

お盆休みが終わっても、一向に暑さは弱まりません。それどころか一段とヒートアップして、40度にも迫ろうかとい日が続きます。東京の西から、千葉の北の方まで移動するので、土曜日はやはり時間がかかります。京葉道路から東関道へ入るのに、やはり二時間ぐらいかかりました。
ホームページは、1997年にそれまだ二十年以上使っていた、ALTECの416-8Aと802-8DをJBLの2450Jを購入されたところから、オーディオの沼にハマったと書かれていました。皆さん同じことを経験されて、苦しくも楽しいオーディオ生活が始まった様です。JBLのネットワークに苦労されて、様々な可能性を追求され始めたのですね。皆さん同じ様な道を辿っているのだと、戦友を見つけた思いでした。
今回の一連の作業で分かったことは「音は難しい」である。
「悪いと判断する感覚にはほとんど誤りはない」
「音が悪いのは必ずどこかに原因がある」
「一番悪い部分がすべてを支配し、問題判別を難しくする」
「良い音が分からなければ改善はできない」
「論理的な試行錯誤はやはり必要」 などなど。
其れにしても、オーディオのなんと難しく、奥の深いことか。たどり着いては離れ、頂上に登ったかと思うと転げ落ち、至福に留まることがない。それでも、一瞬に垣間見るモーツアルトの天上の世界は心を魅了して離さない。従って、ここから立ち去ることはできない。おそらく永久に到達できないのかも知れないし、また果てまで行ってしまったらその次がない、ということは非常にさびしい気もする。この辺りまで来ると、やはりキーはソースの良否である。 音楽自体(と好み)と録音。
記事で同感したのは、上の様な感覚です。まるで、自分が書いているみたいです(笑)これはぜひお聞かせ願わなければと思い、早速ご連絡を入れました。ご連絡が取れたのは、7月中旬でしたが、お互いの日程を調整して8月のお盆過ぎにお伺いすることになりました。

通されたお宅は、眼下に千葉の広大な平原が見える南向きに開けた快適なお宅でした。お聞きすれば十年ほど前、お子さんも嫁がれたので、近くの一軒家から引越しをされてきたそうです。一軒家の時の方が、専用のオーディオルームがあったそうですが、マンションに引っ越されてからは、面積が半分ぐらいになられたので、相当な覚悟で断捨離をされたそうです。
早速、掛けていただいました。今日お聞かせいただく音源は、予め準備されていて、ウォーミングアップから、徐々に装置の特徴を活かした音楽へと入り込めました。うちではいつものCDを20枚ぐらい並べていますが、ソースは全てファイルですから、準備は万全です。
透明で、広大な音が鳴り始めました。お使いのSPは中域から上が、左右の専用キャビに収納されたベリリウムのSPですから、音が統一され、透明な音が部屋を満たします。音は完全にSPから離れ、左右に音は広がります。
音域は広大で、20Hzから2万Hzを楽にクリアしています。言われる様にモーツァルトがとても良くなるのがわかるほど、きれいな音ですね。
家の様な奥行き再生を重視しているわけではないのですが、オーケストラの音は深みもあり、奥行き方向にも深化しています。女性のヴォーカルがとても綺麗です。美しいものを求める気持ちが反映されています。マルチチャンネルの4ウェイですから、様々な困難があるでしょうが、いま出ている音は透明感では今まで聞いた中でも群を抜いています。
4ウェイでここまで、統一感のある音を出すのは本当に難しいと思うので、今までかけた時間を感じさせない透明な音に感心しました。聴かれる音楽の範囲は大変広く、私みたいなクラシックと歌謡曲の実況録音に特化しているわけではなく、ポピュラー音楽とか、フォークソングとか、かかる曲に隔てはありません。共通しているのは美しい女性の声なのです。
驚きの二時間が過ぎて、ブレークになり、技術的なシステムの流れを、ご説明いただきました。ブログに詳しく書かれてはいるのですが、30年分の推移も詳細に記述されているので、現在のシステムの流れを初めから終わりまでご説明いただきました。熟考されてきた膨大な時間と、機器類の選択、その鳴らし方、徹底したピュアな音楽へのこだわりと愛情が、そのまま音に現れています。感心したのは、後戻りをいとわず、システムの変化を、自ら検証していく姿勢です。検証を重ね、自らが納得して進歩を重ねてきた、30年間の結果が目の前にあるのです。
アプローチや使っている機器は違いますが、同じゴールを目指している仲間だと感じました。お互いにお会いできるまで、これだけの時間がかかりましたが、結果が見えてきた今だからこそ、お会いできてよかったと思います。
家とはアプローチも、なっている音も違いますが、音楽にかける思いや、情熱は共通なものがあると感じました。三時間近く経ちましたが、ご準備された曲は、まだまだあります。美しい声の美しい曲がかかります。分野は広がり、日本の歌からマーラーの第四番、ハイティンク・コンセルトヘボウ管弦楽団・エリー・アメリンクの最初の録音を聞くことができました。私も大好きです。ハイティンクは、生涯三回、この曲をコンセルトヘボウと残していますが。1968年頃のエリー・エメリンクとの最初の録音が一番素敵ですね。
今日は地域の夏祭りの日だそうです。お暇した4時過ぎには、その祭りのための交通規制が始まるところでした。そちらは上手くすり抜けたのですが、高円寺に戻ってきたら、阿波踊りの日で道路は規制されて混雑していました。長い1日で疲れましたが、久しぶりに充実した日でした。
by TANNOY-GRF
| 2025-08-25 12:14
| 行ったり
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Comments(2)
お暑い中遠路ご足労いただきありがとうございました。
過分なるお言葉をいただき少々気恥ずかしくもありますが、これを機会に今後とも交流を継続させていただければ幸甚です
過分なるお言葉をいただき少々気恥ずかしくもありますが、これを機会に今後とも交流を継続させていただければ幸甚です
ゴンザエモンさん あれからあの4ウェイのつながりについて考えています。どこにタイムアライメント合わせるかが大事ですね。お師匠さんのお宅にお伺いするのが楽しみです。




