2025年 10月 03日
本格的なオーディオシーズンに |
四ヶ月近くも続いた東京の真夏日、ようやく涼しくなってきたと思ったら、また真夏日が復活、記録を更新していきます。しかし、朝晩は20度近くに下がってきましたので、ようやく夏が終わっていく実感を得られました。暑さ寒さも彼岸までという言葉は、まだ使える様です。

昨今の真空管の値上がりには驚かされます。初期のTelefunkenのECC83などは大量にありますが、現在は使いません。12AU7と12AT7使用していますが。
夏の暑い時でも演奏会には出かけていたのですが、テレビの部屋は毎日聴いていますが、和室の音も、まして大きな部屋ではほとんど聞いていませんでした。大きな部屋には、業務用の大型クーラーが二台も入っているので、その気になれば寒いほどの冷房能力はあるのですが、一歩廊下に出ると家の中でも35度を越す猛暑日には、音楽が集中して聴けません。
そんなこんなで、この夏の間、大きな部屋では集中して音楽を聴いていませんでした。問題は、電源を通さなくなると起こります。MolaMolaやEMMの方は消費電力が小さいのと、電源を一度切ると音がもとに戻るのに、二三日かかるので、電源入れっぱなしです。ある日、片方の真空管アンプから大きなノイズが出ました。最初は接続ケーブルが外れたのかと思いました。緩んんでいたケーブルは、締め直しましたが、それでは変わりません。
それで、真空管を変えたり、電源スイッチを何回か入り切りして、接触不良を無くしました。それでも症状が治らず、是枝さんのところに送って見ていただく事になりました。向こうでも症状は出たのですが、その原因がわかりません。内部の結線の接続を確かにするために、要所要所のハンダ付けもし直し、より確実なものになりました。ただ、片側だけをあまりしっかりハンダ付けし直すと左右の音が変わる恐れもあります。
戻ってきたアンプを聴くと、やはり、微妙な左右の音の差があります。左右差を直すために、出力管をドライブする真空管の左右を入れ替えました。それでも音の差は、少なくなります。ただ、全体の音が少し力強くなり低音が出過ぎるバランスになっていました。
土曜日、ダイヤ三兄弟のtakeさんのお宅から帰ってきて、展望がきいているのか確認もかねて聴き直しました。家の音は展望がきいていると思っていたのですが、その展望にも少し雲が出ている様でした。

今週末は、一年に一度の京都人さんの上京に合わせて、ご友人を伴って、家に来られます。京都人さんは、音場を追求している達人ですから、その音場がずれはすぐに看破されます。そこで、フローティングボードの水平の取り直しや、初段管を交換も試みました。今まではRCAの初期管6201でした。柔らかい音です。それを手持ちのMullardの初期管に変えました。まだ変えたばかりですし、ヨーロッパ管特有の少しシャープな音になりました。でも景色は見通しが良くなりました。京都人さんご一行には、まだエージングが終わっていませんが、この少し若い音で聴いていただきます。
ところが、実際に鳴らしてみると、変えたばかりの真空管では当たりが出ず、音離れが悪く、ぎこちなく感じました。人にお聞かせする様な音ではないので、元のRCA管に戻しました。すると、音場が出ている元の音場になりました。微妙ですね〜。
京都人さんからは、新しい真空管は、音がSPから離れず、SP自身がなっていると指摘されました。同感です。真空管のエージングが進まないと、俗に言う音離れが悪くなるのです。すると音はSPから離れず、音場の構成に阻害が出ますね。
家の音は、微小な信号が再生する、残響成分や音場を構成する微小な音が、演奏会場の空間を再現しているのですが、それが出ていなかったのです。しかし、新品は使わなければいつまでも硬いままです。最低三日間ぐらいは鳴らしてあげなくてはなりませんね。
by TANNOY-GRF
| 2025-10-03 09:59
| オーディオ雑感
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Comments(6)
円安やら何やらで色々な物が上がってびっくりしますね。真空管もオーディオ製品も価格改定のラッシュです。
日本有数の高温地帯に住んでいるので、真空管アンプに灯を入れるのは、まだ少し先になりそうです。(笑)
日本有数の高温地帯に住んでいるので、真空管アンプに灯を入れるのは、まだ少し先になりそうです。(笑)
昨日はオーディオによる真の音場再現というものを体験させて頂きました。噂にはお聞きしていましたが想像の遥か上を行く感動的なものでした。本当にライブ会場にワープし、そこに演奏者が実在していました。そのままその演奏者に近付いて行くと自分がステージに上がった様な錯覚をさせられる立体音場が繰り広げられていました。
オーディオでもここまでの事が成しえるのだと言う希望を頂いて帰路につきました。どうもありがとうございました。
オーディオでもここまでの事が成しえるのだと言う希望を頂いて帰路につきました。どうもありがとうございました。
セブ太さん 昨日はありがとうございました。やはり、百聞は一聴です。どの時代の装置でも、素直に鳴らしてあげれば、皆いい音がします。音は大変微妙な現象です。目標の音をしっかりと定めて、自分の目標の音に少しづつ近づいていきましょう。
ご連絡したいことがありますので、左のメールアドレス宛にメールをいただけますか?
ご連絡したいことがありますので、左のメールアドレス宛にメールをいただけますか?
リウーさん 本当に最近の物価高は異常です。30年間鎖国状態にあったのが、急速にバランスをとっているのでしょう。ロシア-ウクライナ戦争が終わらず、イスラエルの異常状態が続き、アメリカの大統領の科学無視の政策がアメリカ自身の歴史と役割を壊しています。あれほどの自分勝手が通るとしたら、社会と教育への影響はどれほどでしょうか。
昨日は大変ありがとうございました。
今年もまた新たな刺激を頂いて大阪に帰ることになりそうです。
携帯からではなかなか思うように書けないので、詳しいことは来週になってからまた書かせていただきます。
今年もまた新たな刺激を頂いて大阪に帰ることになりそうです。
携帯からではなかなか思うように書けないので、詳しいことは来週になってからまた書かせていただきます。
京都人さん 昨日はありがとうございます。真の音場を追求している数少ない「同志」来訪は、他の人とは違う緊張も伴います。昨年は、ダイヤモンドツイーターで、話題が終始しましたが、今年はそれが自然になっていたと思います。
https://tannoy.exblog.jp/25898145/
この、京都人さんが書かれた「真の音場」のご説明は、大変分かり易いのですが、聞いたことない方には、何が書かれているのか分からないと思います。それほど出現させるには微妙な調整必要なのです。0.1ミリの差がどれほど大きいかわかるのです。
昨年のダイヤモンド騒動で、そのツイーターを使っていない「大きな部屋」の調整も、より精密になりました。「冬の旅」のシュライヤーがどちらを向いて歌っているかも分かりますね。
https://tannoy.exblog.jp/25898145/
この、京都人さんが書かれた「真の音場」のご説明は、大変分かり易いのですが、聞いたことない方には、何が書かれているのか分からないと思います。それほど出現させるには微妙な調整必要なのです。0.1ミリの差がどれほど大きいかわかるのです。
昨年のダイヤモンド騒動で、そのツイーターを使っていない「大きな部屋」の調整も、より精密になりました。「冬の旅」のシュライヤーがどちらを向いて歌っているかも分かりますね。

