2025年 10月 07日
京都人さんが来られました ① 和室のユニコーン |
金曜日は忙しい日でした。午前中は老人ホームに入居中の高齢の親族に会いに行きました。この様な高齢者施設では、お見舞いに行く時はこちらの体調管理も大切です。戻ってきたのは二時すこし前、三時過ぎには、毎年の会合の為に上京される、京都人さんが来られます。

去年来られた時は、ワイン会を主宰されているご友人のKさんをご紹介いただきました。2回ほど参加しましたが、開催は土曜日なので、前からの予定と重なったり、夏は暑過ぎたりとなかなかコンディションが合いません。テイスティングと言っても相当量のワインを飲むことになりますので、年齢を考えると体調も整えなければなりませんね。
京都人さんとの約束は三時なので、まだ小一時間あります。施設には、車で往復しましたからそれなりに疲れたので横になって休んでいました。ところが二時ごろ、電話が鳴りました。京都人さんから連絡です。もう、高円寺の駅にいるとの事です。
急ぎJRの駅まで車で向かいました。今日の予定もメールではお尋ねしたのですが、返事が返ってこなかったので、挨拶もそこそこに、まずお二人のこの後の予定を訊きました。すると京都人さんは、会合は明日なので、今日はホテル泊りだそうです。ご友人のSTさんは、今晩の七時過ぎの新幹線を予約されているとの事。すると滞在時間は3時間すこしになります。
家についてから、正式な自己紹介をいたしました。お名前だけしかお聞きしていませんが、京都人さんのご友人ならオーディオに真摯に取り組まれている方なのでしょう。時間がないので、早速和室のユニコーンからお聞きいただきました。京都人さんは、昨年お越しになられた折、ダイヤモンドツィーターで、よく聞かれてはいるのですが。

お聞かせしたのは、いつもの定番です。細やかな柔らかい音がするハイティンクの新しい方の録音のマーラー4番からです。細やかな音も入っている高録音です。コンセルトヘボウのオーケストラとホールの音の特色がよく出ていますね。比べてDG録音のハーディング・ウィーンフィルのマーラーの第10番の最終楽章は、スケールの大きな音が広い会場に響きます。そして和室のユニコーンの部屋ではお馴染みのハイティンク・コンセルトヘボウのショスタコーヴィッチの第15番の第一楽章も聞いていただきました。
いつもは長い楽章は途中で切り上げるのですが、久しぶりにしっかりとなったユニコーンとダイヤモンドツィーターの音の広がりや、会場の空気感がよくて楽章を通じて聞いてしまいました。新幹線の時間を考えたら、3時間半ぐらいしかないのに、和室のユンコーンの気持ち良い響きに我ながら聞き惚れていました。この部屋は夏の間は西陽が入るので、暑くて集中できなかったのですが、ようやく音楽の秋の到来でしょうか。
クラシックばかりではなく、八代亜紀のジャズの実況録音、ちあきなおみのサビの効いた演歌。Play BachやWalter Davis Jr.のキレのあるピアノ曲やシンバルの近接音や、とてもシングルスピーカーのユニコーンからだとは思えないベースの深い音がきけるアルバムも絶好調でした。
昨日はオーディオによる真の音場再現というものを体験させて頂きました。噂にはお聞きしていましたが想像の遥か上を行く感動的なものでした。本当にライブ会場にワープし、そこに演奏者が実在していました。そのままその演奏者に近付いて行くと自分がステージに上がった様な感覚にさせられる立体音場が繰り広げられていました。
和室では第一音が出た瞬間から部屋が消え(良く言われるスピーカーが消えるとか壁が消えるとかの遙か上の話)目に入る情報と耳に入る情報の不一致に暫し脳がパニックを起こしていました。
私自身も無指向性スピーカーのYoshii-9なども愛用しており、また京都人さんのジャーマンフィジックスも聴いておりますが、いずれも壁から大きく遠ざける事が音場再生には不可欠だと思っていましたが、ここではそれが間違いであったと思い知らされました。
オーディオ的な聴き方をするとバックロードホーン故に?最低域までは出ていないのですが、それに全く不満を感じさせない低音楽器の質感で、それがダイヤモンドツィーターの効果だと言う事でしたが決してそれだけでは無いのだろうと思います。
大阪のST
和室の音の調整は、ダイヤモンドのツィーターが入ってからは、そんなに追い込んではいません。左右のSPの間隔が大事ですが、ツイーターなしでしっかりとした音が出ていれば充分です。ダイヤの効果は大変大きく、音の息遣いや、低音の安定力、地震が来る前の、P波の様な緊張感と、ハッとする様な、実在感、そして歪みのない透明な奥行きのある音。それらに任せている部分が大きく、ダイヤモンドツィーターの許容性の大きさに身を任せています。
もちろん、ユニコーン特有の位相が合っているのが理由ですが、位置調整も行っていますが、「大きな部屋」の様な0.1ミリの違いまでは追い込んではいません。また、これと同じユニコーンをテレビ用に、セラミックツィーターでも使っていますが、そちらの音とも随分と違います。和室では深いカラフルな音も聴けて楽しいです。特にダイヤのツィーターの置き方は、随分と楽になりました。セラミックのほうはシビアですが。
この六畳ちょっとの部屋の音の特徴は、クラシック音楽ですと、後ろの壁と床の畳が消えていることです。SP自身からは音が出ません。しかし、Jazzの録音ですと、JBLの様な実在感がある音も出ますし、ホーン型の様にツイーターから生々しい音を出す音も可能なのです。クラシックのほとんどのCDやVTRやFM放送、テープからのDSD録音ファイルと等々、様々の音源の音も楽しめます。
さて、あっという間の二時間が経ちました。急がないと新幹線に乗り遅れます。次のコーナーへ参りましょう。
Commented by 京都人 at 2025-10-08 16:57
先日は長時間にわたり、ありがとうございました。
昨年お伺いした時には、和室のUnicornにはダイヤモンドトゥイーターはまだ付けられていず、TVの部屋のUnicornでトゥイーターの有無の違いを拝聴して、そのあまりの違いに思わずトゥイーターの導入を決めたという一日でした。
今回は和室のUnicornにそのダイヤモンドトゥイーターが付けられていて、第一声から既に部屋の壁を無視して拡がる空間とフルレンジ1本のみが使われているUnicornであることが信じられないような超低域のスケール感が出ていて驚かされました。
各楽器の質感が極めて自然で伸びやかに響き、フルオーケストラの中の大太鼓やコントラバスの超低域がさりげなくしかも明瞭に聴こえてきますし、このようなバックロードホーンシステムに宿命的な低域のクセなどがほとんど聴こえてこないことに驚かされます。
同行されたTSさんが、「これはもう生の演奏会そのものを聴いている感覚ですね」としきりに仰っていました。
何の変哲もない6畳間の和室で、壁天井などにいわゆるオーディオ的なチューニンググッズなどが全くない、そのままの壁の近くに設置されたUnicornからこのような音が出てくるとは、ある程度予想されたこととはいえ、やはり驚愕させられますね。
私自身も6畳間の洋室で長く空間再現に取り組んでいましたので、ここまでに至る裏には時間をかけた数々の細かな調整の積み重ねがあったことはよくわかります。
空間再現に興味を持った方が、このような試みを始めることは多く見てきましたが、少しやりかけて途中で諦めてしまうというのがほとんどで、最後まで根気強くやり抜く方はほんの僅かしかおられないというのが残念です。
このような体験ができる場所は、私が知る限りほとんどありませんので、もし音像音場などの空間表現に興味を持たれている方にとっては、人生に一度だけでもこの実際の音を耳にされておかれることを是非勧めたいと思ってしまいます。
ただ、これでも前座ということで、会の後半はいよいよ本丸へと移動することになるのです。
by TANNOY-GRF
| 2025-10-07 11:18
| 来たり
|
Comments(3)
先日は長時間にわたり、ありがとうございました。
昨年お伺いした時には、和室のUnicornにはダイヤモンドトゥイーターはまだ付けられていず、TVの部屋のUnicornでトゥイーターの有無の違いを拝聴して、そのあまりの違いに思わずトゥイーターの導入を決めたという一日でした。
今回は和室のUnicornにそのダイヤモンドトゥイーターが付けられていて、
第一声から既に部屋の壁を無視して拡がる空間とフルレンジ1本のみが使われているUnicornであることが信じられないような超低域のスケール感が出ていて驚かされました。
各楽器の質感が極めて自然で伸びやかに響き、フルオーケストラの中の大太鼓やコントラバスの超低域がさりげなくしかも明瞭に聴こえてきますし、このようなバックロードホーンシステムに宿命的な低域のクセなどがほとんど聴こえてこないことに驚かされます。
同行されたTSさんが、
「これはもう生の演奏会そのものを聴いている感覚ですね」
としきりに仰っていました。
何の変哲もない6畳間の和室で、壁天井などにいわゆるオーディオ的なチューニンググッズなどが全くないむき出しのままの壁の近くに設置されたUnicornからこのような音が出てくるとは、ある程度予想されたこととはいえ、やはり驚愕させられますね。
私自身も6畳間の洋室で長く空間再現に取り組んでいましたので、ここまでに至る裏には時間をかけた数々の細かな調整の積み重ねがあったことはよくわかります。
空間再現に興味を持った方が、このような試みを始めることは多く見てきましたが、少しやりかけて途中で諦めてしまうというのがほとんどで、最後まで根気強くやり抜く方はほんの僅かしかおられないというのが残念です。
このような体験ができる場所は、私が知る限りほとんどありませんので、もし音像音場などの空間表現に興味を持たれている方にとっては、人生に一度だけでもこの実際の音を耳にされておかれることを是非勧めたいと思ってしまいます。
ただ、これでも前座ということで、会の後半はいよいよ本丸へと移動することになるのです。
昨年お伺いした時には、和室のUnicornにはダイヤモンドトゥイーターはまだ付けられていず、TVの部屋のUnicornでトゥイーターの有無の違いを拝聴して、そのあまりの違いに思わずトゥイーターの導入を決めたという一日でした。
今回は和室のUnicornにそのダイヤモンドトゥイーターが付けられていて、
第一声から既に部屋の壁を無視して拡がる空間とフルレンジ1本のみが使われているUnicornであることが信じられないような超低域のスケール感が出ていて驚かされました。
各楽器の質感が極めて自然で伸びやかに響き、フルオーケストラの中の大太鼓やコントラバスの超低域がさりげなくしかも明瞭に聴こえてきますし、このようなバックロードホーンシステムに宿命的な低域のクセなどがほとんど聴こえてこないことに驚かされます。
同行されたTSさんが、
「これはもう生の演奏会そのものを聴いている感覚ですね」
としきりに仰っていました。
何の変哲もない6畳間の和室で、壁天井などにいわゆるオーディオ的なチューニンググッズなどが全くないむき出しのままの壁の近くに設置されたUnicornからこのような音が出てくるとは、ある程度予想されたこととはいえ、やはり驚愕させられますね。
私自身も6畳間の洋室で長く空間再現に取り組んでいましたので、ここまでに至る裏には時間をかけた数々の細かな調整の積み重ねがあったことはよくわかります。
空間再現に興味を持った方が、このような試みを始めることは多く見てきましたが、少しやりかけて途中で諦めてしまうというのがほとんどで、最後まで根気強くやり抜く方はほんの僅かしかおられないというのが残念です。
このような体験ができる場所は、私が知る限りほとんどありませんので、もし音像音場などの空間表現に興味を持たれている方にとっては、人生に一度だけでもこの実際の音を耳にされておかれることを是非勧めたいと思ってしまいます。
ただ、これでも前座ということで、会の後半はいよいよ本丸へと移動することになるのです。
京都人さん
今年もありがとうございました。昨年のダイヤモンド・ツィーターの導入から和室のクオリティも上がり、6畳の部屋でなっているとは思えないほど、全体のクオリティが上がりました。もともと音場を出していたユニコーンと、単に高域だけではなく、全帯域でなっている音の立ち上がりが改善されたことで、ここまでのリアリティが出現しました。
私自身、気軽に音楽を楽しめる和室でCDを聴いています。名演奏家の全集アルバムなどは、こちらの部屋で気楽に聴くことが多くなりました。
今なっている音は、50年も前の昔、モノラルの加藤研で聴かせていただいた、MFBのモノラルシステムを聞かせていただいた経験があるから、目的の方向がわかり、指針にさせていただいています。
ステレオ再生という大発見を生かして音作りをされれば、どなたでも到達できると思います。難しいのは大きな部屋の三次元サウンドの再現です。
今年もありがとうございました。昨年のダイヤモンド・ツィーターの導入から和室のクオリティも上がり、6畳の部屋でなっているとは思えないほど、全体のクオリティが上がりました。もともと音場を出していたユニコーンと、単に高域だけではなく、全帯域でなっている音の立ち上がりが改善されたことで、ここまでのリアリティが出現しました。
私自身、気軽に音楽を楽しめる和室でCDを聴いています。名演奏家の全集アルバムなどは、こちらの部屋で気楽に聴くことが多くなりました。
今なっている音は、50年も前の昔、モノラルの加藤研で聴かせていただいた、MFBのモノラルシステムを聞かせていただいた経験があるから、目的の方向がわかり、指針にさせていただいています。
ステレオ再生という大発見を生かして音作りをされれば、どなたでも到達できると思います。難しいのは大きな部屋の三次元サウンドの再現です。
京都人さん ユニコーンは、無指向性のDDDユニットにバックロードホーンを組み合わせたユニークな構造です。ベンディングウェーブ方式のチタンユニットの低域は、通常は300Hz以下はカットして使わずウーファーを組み合わせます。その部分をユニコーンはバックロードホーンとして使い、シングルユニットで45Hz〜20KHzまでカバーしている極めてユニークなSPです。低域上昇・下降用のコンデンサーを使わないフラットの位置で使いますので、極めてユニークな使い方ですね。ネットワークが入らない使い方なので、位相がずれません。それが、音場と音離れにも出ているのでしょう。また、無指向性特有の音場再生が、壁が消える様な音に繋がるのでしょう。



