2007年 04月 10日
周波数について |
ウィキペディアの中に、周波数の表があります。数量の比較という項目ですが、眺めているといろいろなことが見えてきます。この世の中は、すべて振動から成り立っていると云っても過言ではないからです。何一つ完全に、永久に静止している物などありません。この世は、「万物の逆旅にして、光陰は百代の過客」なのです。「動かざる事山のごとし」と云っても、山も刻々と姿を変えていきます。
周波数は、一秒間に一回の振動を、1Hzと呼びます。因数では10のゼロ乗です。10の3乗は、1キロHzです。3乗上がるごとに、メガヘルツ、ギガヘルツ、テラヘルツ、ペタヘルツ、エクサヘルツと、上がっていくそうです。テラという単位までしか知りませんでした。そこでも「京」の単位です。反対側は、10のマイナス3乗が、ミリヘルツ、マイナス6乗が、マイクロヘルツ、そしてナノヘルツ、ピコヘルツとつづきます。ピコヘルツでは、何と一万年に一回の振動です。ナノヘルツで10年に一回、マイクロヘルツでは1週間で一回、ミリヘルツでは、数分間に一回となり、10のマイナス1乗では、レコードの回転数、LPは555.6 mHz、45回転は750 mHzになり、SPは、60回転以上ですから、1.3 Hzになります。CDは、3.3~8.8 Hzの間になります。因みに、DVD(SACD)は10~25 Hzの周波数で回っています。
こうして書いていくと、何かを感じませんか?音の揺らぎの問題です。F分の一の揺らぎがどうやら音の性格に関係しているようです。LPの音、45回転特有の音。それは、溝に刻まれた音波の線速度ばかりではないことに気がつくはずです。また、振動は、再生される部屋にも勿論あります。一畳の単位が、昔より小さくなっていますね。団地サイズに象徴されるように、コンクリート住宅は、コンクリートの厚み分だけ部屋が小さくなっています。部屋の中に邪魔な柱が無くても、ほぼ半畳近く小さくなっています。その分最低共振周波数は上がっています。
世の中の傾向がマイクロソフト(小さく柔らかい)の方向に行っています。もっとも、対抗してきた林檎集団は、歩く人の記録を半分にして、一千万人を突破したそうです。本当は、その会社から戦艦大和(重厚長大)的な発想が出れば、素敵なんですが。どんなに電子ピアノが普及しても、本物の響きはあの重量から出ています。
ところで、ピアノの中央、Cの音(ド)は、261.626 Hzです。オクターブ下の(ド)は、半分の約131Hz,その半分は、65Hzです。楽譜で普通の楽器はこの下は書きませんから、この辺まで出ていれば、充分低音は出ているのです。逆にオクターブ上は、523Hz、1,046Hz、2,093Hz、4,186Hzです。88健のピアノは、27.5Hz〜4096Hzです。普通は使わない最低域を除けば、周波数特性は、SPレコードでも充分な帯域です。
しかし、音楽の音を聴くとき、楽器の音だけを聴いているわけではありません。回りの雰囲気、アンビランスも本当は聴いているのです。その空気感、ざわめき、動き、気配みたい物は、超低域の静かな、振動から感じられる物なのです。その帯域がようやく再生できてきたのが、デジタル時代に入ってきてからです。DATを初めて聴いたときの自然さは忘れません。私が、LPレコードばかりではなく、CDにこだわるのも、演奏会で聞こえるあの、柔らかな包まれるような響きを出したいからなのかも知れません。
分子レベルで、すべての物が振動のエネルギーで結びあっています。可聴帯域の上の話が、CD論議の時にでてきますが、可聴帯域以下の話は余り聞きません。アナログのテープでは、再現できなかった、低域の再現が出来たのが、CDの最大の貢献でしょう。3Hzからの音が入るそうです。しかし、自然界にあるはずの、聞こえない帯域の振動が、不自然に無くなる場合、脳はそれをカバーするように働きます。脳内イコライザーが、働くか働かないかは、自然の中で暮らしているか、人工的な環境、電磁波振動の中で暮らしている、でも大きく異なります。低域が本当はすっぱり無いのに、その高調波成分が聞こえる場合は、低音があると、脳は感じるのです。いかに気持ちよく脳を酔わせるかが、オーディオの極意なのかも知れません。
周波数は、一秒間に一回の振動を、1Hzと呼びます。因数では10のゼロ乗です。10の3乗は、1キロHzです。3乗上がるごとに、メガヘルツ、ギガヘルツ、テラヘルツ、ペタヘルツ、エクサヘルツと、上がっていくそうです。テラという単位までしか知りませんでした。そこでも「京」の単位です。反対側は、10のマイナス3乗が、ミリヘルツ、マイナス6乗が、マイクロヘルツ、そしてナノヘルツ、ピコヘルツとつづきます。ピコヘルツでは、何と一万年に一回の振動です。ナノヘルツで10年に一回、マイクロヘルツでは1週間で一回、ミリヘルツでは、数分間に一回となり、10のマイナス1乗では、レコードの回転数、LPは555.6 mHz、45回転は750 mHzになり、SPは、60回転以上ですから、1.3 Hzになります。CDは、3.3~8.8 Hzの間になります。因みに、DVD(SACD)は10~25 Hzの周波数で回っています。
こうして書いていくと、何かを感じませんか?音の揺らぎの問題です。F分の一の揺らぎがどうやら音の性格に関係しているようです。LPの音、45回転特有の音。それは、溝に刻まれた音波の線速度ばかりではないことに気がつくはずです。また、振動は、再生される部屋にも勿論あります。一畳の単位が、昔より小さくなっていますね。団地サイズに象徴されるように、コンクリート住宅は、コンクリートの厚み分だけ部屋が小さくなっています。部屋の中に邪魔な柱が無くても、ほぼ半畳近く小さくなっています。その分最低共振周波数は上がっています。
世の中の傾向がマイクロソフト(小さく柔らかい)の方向に行っています。もっとも、対抗してきた林檎集団は、歩く人の記録を半分にして、一千万人を突破したそうです。本当は、その会社から戦艦大和(重厚長大)的な発想が出れば、素敵なんですが。どんなに電子ピアノが普及しても、本物の響きはあの重量から出ています。
ところで、ピアノの中央、Cの音(ド)は、261.626 Hzです。オクターブ下の(ド)は、半分の約131Hz,その半分は、65Hzです。楽譜で普通の楽器はこの下は書きませんから、この辺まで出ていれば、充分低音は出ているのです。逆にオクターブ上は、523Hz、1,046Hz、2,093Hz、4,186Hzです。88健のピアノは、27.5Hz〜4096Hzです。普通は使わない最低域を除けば、周波数特性は、SPレコードでも充分な帯域です。
しかし、音楽の音を聴くとき、楽器の音だけを聴いているわけではありません。回りの雰囲気、アンビランスも本当は聴いているのです。その空気感、ざわめき、動き、気配みたい物は、超低域の静かな、振動から感じられる物なのです。その帯域がようやく再生できてきたのが、デジタル時代に入ってきてからです。DATを初めて聴いたときの自然さは忘れません。私が、LPレコードばかりではなく、CDにこだわるのも、演奏会で聞こえるあの、柔らかな包まれるような響きを出したいからなのかも知れません。
分子レベルで、すべての物が振動のエネルギーで結びあっています。可聴帯域の上の話が、CD論議の時にでてきますが、可聴帯域以下の話は余り聞きません。アナログのテープでは、再現できなかった、低域の再現が出来たのが、CDの最大の貢献でしょう。3Hzからの音が入るそうです。しかし、自然界にあるはずの、聞こえない帯域の振動が、不自然に無くなる場合、脳はそれをカバーするように働きます。脳内イコライザーが、働くか働かないかは、自然の中で暮らしているか、人工的な環境、電磁波振動の中で暮らしている、でも大きく異なります。低域が本当はすっぱり無いのに、その高調波成分が聞こえる場合は、低音があると、脳は感じるのです。いかに気持ちよく脳を酔わせるかが、オーディオの極意なのかも知れません。
by TANNOY-GRF
| 2007-04-10 00:38
| オーディオ雑感
|
Comments(1)
Commented
by
yayoishibainu
at 2007-04-10 18:35
x
こんばんは。。。
昨日からのお話し とても 面白くて・・・
こういうお話し 大好きです。
畳のお話しを補足させて頂きますと
昔は畳基準の部屋でしたが
今は 一般的には 部屋基準で畳を作っています。
マンションの施工現場では 最終工程で
畳屋さんが部屋を専用計器で測り 畳を製作しています。
と言う訳で 基準が無くなり何畳と言っても
業界標準はあると想いますが よくわからなくなりました。
(昔は地域差も大きかったのですが)
私はCDの音色も それはそれで
レコードとは使い分けて楽しんでいます。
通勤時はiPodで・・・
昨日からのお話し とても 面白くて・・・
こういうお話し 大好きです。
畳のお話しを補足させて頂きますと
昔は畳基準の部屋でしたが
今は 一般的には 部屋基準で畳を作っています。
マンションの施工現場では 最終工程で
畳屋さんが部屋を専用計器で測り 畳を製作しています。
と言う訳で 基準が無くなり何畳と言っても
業界標準はあると想いますが よくわからなくなりました。
(昔は地域差も大きかったのですが)
私はCDの音色も それはそれで
レコードとは使い分けて楽しんでいます。
通勤時はiPodで・・・